
昨日は久しぶりのいい天気の日曜日でした。
こんないい天気の日曜日は滅多にないのでちょっと贅沢に時間を使ってみることにしました。
釣りもせず、畑仕事もせず、仕事もせず、ボ~~ッと好天を楽しみたいと思います。
ということで、自宅から車で30分ほどの志原の磯に行ってきました。
ここで海の幸を確保したいと思います。
↑の海はこう見えて漁港です。
漁港と言えばコンクリートの護岸がされてて、海水がどんより濁ってる・・・
そんなイメージでしょうけど、ここは自然の岩礁の入り江が港になっています。
なので、大きな船は出入りできません。
水がとてもキレイで透明度も高いです。
▼港を通りすぎ、磯の先端に行くと釣り人が。

ここで彼等の釣り竿が曲がるのを見てしまうと心が揺らいでしまうので、
釣り人を見ないように海の恵みを物色します。^^;
▼カメノテ発見!^^

私の大好物です。
塩ゆでにしたり、味噌汁にしたり・・・でも、ちょっと小型です。
大きなのがあれば良かったのですが、運悪く丁度満潮の時間帯。
なので磯際にはあまり近づけませんでした。
カメノテはこちらでは「セ」とか「セイ」とか言われています。
アサリやシジミと同じく、オルチニンが含まれてて肝臓に良いと言われます。
ここではあまり採れないので、ちょっと場所を移動して近所の海にいきました。
▼アオサ発見!

春になると大量の大きなアオサが沿岸に打ち寄せられていますけど、
やはり新芽が美味しいです。
大量にありましたが、水洗い~異物除去作業が厄介です。
なので、食べる分だけ少し持ち帰りました。
食べる分だけ持ち帰る・・・種の保存の為にも乱獲はよくありませんからね。
お次はウニを見つけたいと思います。
ということで防波堤にきました。
▼早速ウニ発見!

潜ってとれば短時間で採れるのでしょうけど、潜るにはなにぶん寒い・・・(>_<)
▼ということで、釣り用のタモ網を使います。

本当は2本爪のカギを装着して穫る方が水の抵抗が少なく操作が簡単ですが、
ここの水深は2mそこそこと浅いのでタモ網で充分。
▼ウニ! 穫ったぞ~♪\(^o^)/

食べる分(6つ)だけ捕まえて持ち帰ります。
生きているウニの味は格別!
ウニには色んな品種があり、バフンウニとかが高級品とされますが、
鮮度の落ちたバフンウニよりも生きている紫ウニの方が格段に旨いです。
捕まえて直ちに割って卵巣をすすると強烈な磯の香りが広がります。
これは、どんな高級寿司店でも味わえない珍味。
さて、生きているウニを使ってやってみたい料理があります。
▼これです。^^
美味しそうでしょう~!
テレビのCMで流れているのを見て食べたくなりました。
もっともこのCMで出て来るウニ料理はウニの殻をキレイに洗い、
その中にウニの卵巣をどっさり詰め込んだ料理。
なので、本当の丸焼きではないのです。
▼と言う事で火をおこします。

紀州備長炭は固くてなかなか火がつきません。
コンロに乗せて焼きます。
このコンロの火力で充分ウニが焼けるのでは?と思う程時間をかけて火をおこします。
でも、炭火にはガスコンロにはない魅力があります。
▼火が起ったので七輪に金網セットし、ウニを乗せて焼きます。

しばらくするとウニから湯気が立ち昇りなんとも言えない海の香りが漂います。
あ~~!たまら~ん。って、感じです。
頃合いを見計らってウニの殻をゴツゴツと割り卵巣を取り出します。
▼焼き上がり~♪

一般に食べる焼きウニはウニの卵巣の味。
しかし、丸焼きのウニには色んな味が加わります。
見た目にはグロテスクな内臓の味とかウニの殻の味。
それは雑味と言うべきかもしれませんが、雑味というにはあまりにも豊かな味!
調味料なんか要りません!
とっても美味しいです。
▼お次は生で。

醤油も何もつけずにこのままペロリと頂きます。
何もつけなくても美味しいです。
それは生きているからです。
▼次は畑の残りわずかな下仁田ネギに乗っけてみます。

初めての試みですがこれもかなり美味しいです。
下仁田ネギのネットリ感にウニの風味。
▼こうなるとやはりお酒が欲しくなります。

陽の高いうちにお酒を呑むのはちょっと罪悪感がありますが、今日は特別ということで・・・。
▼お酒を飲んだら肝臓の為にもコレを食べなければ。

かなり小ぶりですが、カメノテの海水茹でです。
▼めっちゃ細いけどまあ良いか・・・

いただきま~す♪
あぁ・・・この磯の香り!たまりません!^^
▼お次は畑のものを焼きます。

自家製椎茸が少し出来ていたのでこれを焼きます。
塩とか酒とか何も使わずにただ焼くのみ!
これの方が椎茸のうま味が味わえます。
▼お次は抜きたての自家製黒田五寸ニンジン。

まだまだ尻詰まりが悪くて見た目にイマイチですが味はいいと思います。
▼黒焦げになるまで待って焦げていない部分を食べます。

コレ最高です!
水分がかなり飛んでいるから?それとも加熱したから?
ニンジンのうま味が凝縮されて何とも言えない美味しさです!
トマトジュースを煮詰めた様な味わいになりますね。
▼〆はアオサとウニの汁

ひとくちズズッとすする。
美味しく無いはずがありません。
アオサの風味にウニの味!!!最高です!!!
これには海水だけでなくうす口醤油を使いましたが、それ以外は調味料を全く使わす終いでした。
それでも、素材の味が生きているので調味料が無くてもとても美味しかったです。
久々に屋外でのんびりと酒を呑みつつ、自然の恵みに感謝の1日でした。
太田裕美 「一人ぼっちの海」