
これは私が借りた田んぼにあった稲の刈り残しです。
勿体ないので、これを集めて逆さまに干しておきました。
そろそろ良い感じに乾いたのでこれで何かを作ってみたいと思います。
白米に精米出来れば良いのですが、
六条大麦をモミスリする際に、手作業でのモミスリの大変さは身にしみて解っています。
だから精米せずに玄米にしてみたいと思います。
▼稲穂の量はこれくらい

▼これを手でこそげ取ります。

素手だとちょっとイタいです。
でも、手袋をすると上手に取れません。^^;
▼こんだけ採れました。籾付きですが、およそ3合くらいの米です。

▼アップで見るとこんな感じ。

稲穂もちょいと付いて来てしまっていますが、問題ないでしょう。
さて、いよいよ問題のモミスリです。
お隣のおじいちゃんに伺ったら「すり鉢でモミスリできるんちゃうかな?」
との事でしたので、素直に実行。
▼すり鉢&山椒のスリコギの登場です。

ザックザックと音を立てて擦る事、約10分・・・
しかし全く籾が外れていません。
う~ん・・・こまった!!!このままでは籾ごと食べなければイケナイ。
いくら私でもさすがにそれは嫌だ。
そこで、現代のモミスリ機は「どのような原理で籾を落としているのか?」に着目。
▼調べてみるとこういう事らしいです・・・

回転速度の違う2つのゴム製のローラーに籾を通して籾殻を飛ばしているようです。
その他にも衝撃を加えて籾を飛ばす方法とかあるみたいですが、
そちらは応用が利きそうに無いので、とりあえずゴムを使ってみる事にしました。
丸いゴム製品・・・探してみたらこういうものがありました!
▼じゃじゃ~ん!!孫の手~~♪

試しに孫の手にくっついているゴム製のボールですり鉢に少量入れた籾を擦ってみました。
おおお!!!結構良い感じに取れるし、米もつぶれません。
これはイケル!
しかし、小さ過ぎてめっちゃ時間がかかります。
▼さっそくダイソーに行って軟式野球ボールを買ってきました。

これでグリグリ擦って籾を外しました。
おおおお~♪これは良いです。
ゆっくりではありますが、確実にモミガラが出来てくるのが解ります。
ただ、ダイソーの軟式野球ボールは柔らかいので、本物の軟式野球ボールが良いと思います。
▼約一時間かけてモミスリしました。

しかし、かなり疲れます。
さらに擦っているとすり鉢から米が飛びでます。
▼途中経過。

擦っている途中、籾がたまると効率が悪くなる様です。
と言う事で、扇風機の風に宛てながらすり鉢から別の器に落とす様にしてモミガラを飛ばします。
▼何回かそれを繰り返すとだんだん玄米の量が増えてきました。

大麦のモミスリ時も思ったのですが、
大昔の人は一膳のご飯を食べるために本当に大変な思いをして食べたのだと思います。
「お百姓さんが一生懸命作ったご飯だから残さず食べなさい。」と、
母が口癖の様に言っていた事が蘇ります。
牛と人力で稲を作り、収穫も手作業。
その後の脱穀、モミスリ、そして精米・・・本当に大変な作業です。
私を含め、飽食の現代の人達って
ご飯を食べられる事を当たり前の事だと思っていると思いますが、
この作業を自分でしたら1粒のお米も残す事なんてしなくなると思います。
▼さて、約60gの玄米が出来上がりました。

まだまだ残っていますが、今回利用するのはこれだけあれば充分なので、
一旦モミスリをストップします。
今回は玄米粉を作って料理に使います。
▼使う道具はミキサーに付属のミルサー

さすがに粉末にするのは人力では難しいし、
粉と言うよりも粒になってしまいそうだから、ここは文明の利器に頼ります。
▼約1分間で簡単に出来上がりました。

さすが文明の利器!素晴らしい早さで作業をこなしてくれました。
▼ふたを開けてみます。

お!良い感じに細かくなっています。^^
まだ水分が残っているのでサラサラになるまで乾燥させます。
さて、いよいよ料理に使ってみたいと思います。
作るのは玄米クッキーです。
レシピの考案者は料理やお菓子やパン作りの先生、maimoさんです。
◆作り方は→コチラ◆
▼さて!焼き上がりました。

ウチのレンジのオーブンはパワー不足なのか180℃で21分かかりました。
でも、スゴく良い香りです。
実は私はクッキーは焼いた事が無かったのですが、スゴく美味しく出来ました。
玄米粉の素朴な食感、黒糖のやさしい甘さ。

maimoさん、私にも出来る簡単レシピどうもありがとうです!
ところで・・・
考えてみれば玄米粉って早い話がヌカと同じ成分なんじゃないでしょうか?^^;
米ぬかで「玄米粉」の代用は出来ないでしょうか?