
プランターで無肥料栽培はできるのか?│その⑮
この実験をはじめた経緯はいまだに解明されていない無肥料栽培の謎の一部を
自分で確かめてみたかったからです、
経緯はこんな感じです。→ プランターで無肥料栽培はできるのか?
人の理論を否定するつもりはありませんが、自分で体験してみなければ納得できません。
無肥料でも野菜が育つひとつの理論として下記の3つのエネルギーであるとされています。
●水素エネルギー
(水をつかさどる月から来るエネルギーで 潮の干満や体内生理など)
●火素エネルギー
(熱、光などの太陽のエネルギー)
●土素エネルギー
(地球の奥から作物にとって最も重要な土のエネルギー)
この3つのエネルギーの中でも、私が一番合点が行かないのは土素エネルギーです。
畑において過去に蓄積された肥料の層(肥毒層)により
その土素エネルギーが遮断されているらしいのですが、
それは本当でしょうか?
土素エネルギーの発生源は地中のどこなのかは解りませんが、
大自然のエネルギーがたかだか人間が作り上げた肥毒層を通過しない筈がない。
そうおもって、コンクリートの上に全く肥料のない土を入れたプランターを置き、
そこで野菜を育てれば土素エネルギーの存在が見えてくる筈。
▼ついにアロイトマトは色付き始めました。

このトマトが美味しいかマズいかは別にしてトマトは育つと確信しました。
おまけに、肥料は勿論、微量要素の欠乏も著しいはずです。
▼でも、尻腐れ病にもなっていません。

トマトが必要とするカルシウムなんてある筈無い様な気がします。
トマトが生育に必要なエネルギーを吸収出来るものはなんなのでしょうか?
それは空気と水とプランターの芝の目土しかありません。
もちろん、雑草も生えていないし、腐植分もなんにもありません。
一般的な常識では空気中には窒素があり、その窒素が雷等により、土中に固定される。
そして窒素は流亡しやすいが、供給もされやすい。
しかし、カリやリン酸は一体どこから・・・
そこで、ちょっと念入りにネットで検索してみました。
すると、
和崎 淳(広島大学大学院生物圏科学研究科)が「植物の低リン適応戦略の解明 」
という理論を打ち出しています。
それによれば、植物内のリン酸をリサイクルしていると言うのです。
じゃ、この環境に於いてはもともとのリン酸はどこから?
「野菜が自分で作り出している」としか考えられなくなってきました。
で・・・もっと調べて行くと、
こんな学説も見つけました。
国立大学法人東京工業大学 バイオ研究基盤支援総合センターの太田啓之教授の
植物がリン欠乏土壌で育つために必要な遺伝子を発見
-施肥せずに育つ植物の育種に新たな期待-
やはり、植物は環境に応じた遺伝子を自分自身で作り出している可能性が高いです。
トマトは逆境に強いので解り易い結果になりましたが、
これが別の作物なら途中で枯れて実験は成り立たなかったのかもしれません。
それに、想像はついていましたが、無肥料栽培の場合、連作すればなぜ良いのか?
なぜ、自家採種を繰り返すほどに良いのか?がちょっと理解出来ました。
それにしても、学者さんはヤッパリスゴいですね。
疑問に思う事を徹底的に解明されようとしています。
私の様な素人がどう足掻いたって何の解明も出来ませんから・・・。
▼定植を待つ同じプランターの苗も大きくなってきました。

これを畑に定植したらどうなるのか?それも楽しみです。
急に栄養に富んだ畑(といっても肥料は抜いていますけど)に定植されると、
過酷な条件から急にぬるま湯につかった状態になり生育にどういう風な違いが見られるのでしょうか?
播 種⇒2/27
発 芽⇒3/14
本葉2枚目⇒3/26
本葉4枚目⇒4/13
本葉6枚目⇒4/21
脇芽が目立つ⇒5/5
草丈23cm⇒5/25
蕾がつく・草丈28cm⇒5/31
1段目開花・草丈38cm⇒6/10
2段目に蕾・1段目の花が1つ落ちる・草丈52~3cm⇒6/16
1段目が着果・二段目開花⇒6/21
4段目開花・1段目のトマトが肥大⇒7/6
4段目着果・1段目のトマトが肥大⇒7/17
1段目のトマトが色付き始める⇒7/21