日曜日に釣ったアイゴの干物が完成しました。
アイゴとは海に住む魚で紀州田辺周辺地域では釣りの対象魚として絶大な人気があります。
人気の理由は、引きの強さもありますが、やはり食べて美味しいからです。
グレ(メジナ)をオキアミのエサで釣っている時に外道として釣れる場合もありますが、
専門に狙う場合のエサは酒粕を使います。
粕汁にする酒粕のように白くはなく、茶色い酒粕です。
それを直径5mm程度に丸めて鈎先に刺します。
小さなアタリしか出ませんので田辺ウキと呼ばれるヘラウキの親分のような棒ウキを使います。
▼これがアイゴです。
この魚は記事タイトルにもある様に毒をもっています。
フグの様な食べると危険な毒ではなく、刺されるととんでもなく痛い毒です。
今まで何度か刺されましたが、この日も・・・
▼最初の1匹目に刺されました。^^;
この後、猛烈な痛みが左手を襲いました。
指の甲を刺されたので痛み倍増です。(T_T)しかも2ヶ所も同時に。
痛みにうなる私を尻目に同行した友人は釣りまくっています。
私も頑張って釣りましたが、痛みには勝てず釣果は12枚。
友人の半分しか釣れませんでした。^^;
痛みは引いても左手全体が赤ん坊の様な手に・・・腫れは翌日まで残っていました。
▼痛みをこらえて干物作成。
ハサミでトゲをすべて切り、身を背中から開いて立て塩で洗います。
その後、振り塩か立て塩か紙塩で塩を利かせます。
立て塩は身がふやけるので余り好きではありません。
振り塩も塩味のムラが出来やすいので、紙塩にて塩を利かせました。
紙塩とは魚を濡らした奉書紙等(私はキッチンペーパーで)で覆い、その上から塩をふる方法です。
水分で溶けた塩はいったん紙に広がり、それから魚に浸透するので
均一な塩分が魚に効くと言う寸法です。
▼いい感じに出来上がりました。♪
一夜干しという言葉を良く耳にしますが、
アイゴは一夜干しにはむきません。
なぜなら皮が厚く、干し方が足りないと焼いた時に皮が収縮してキレイに焼けないからです。
ですから、最低でも24時間。大きな物になると2日以上干します。
▼焼き上がりました。
香ばしい匂いが台所に立ちこめます。
この香りはくさやまで極端ではありませんが、好き嫌いが別れます。
私を含め、紀州田辺方面の人たちはこの香りが大好きです。^^
香ばしくて、味わい深くて・・・干物の中では一番美味しいと思っています。
▼小型のアイゴでもこの脂のノリ♪
脂とはニクヅキ偏に「旨」と書きます。
動物も魚も脂が無いとあまり旨味は感じません。
早速食べてみます。
うん!!(^Q^)うま~~い!!!
ご飯にとってもよく合います。
ご飯がいくらでも入ります♪
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私はこの後の残った骨をもう一度焼いてカリカリにします。
それを沸き立ったほうじ茶に放り込み、塩や醤油で味を整えてすすります。
これがまた絶品なんです。
アイゴの干物がお好きな方でご存じない方!是非お試しくださいね。