★6/1開催-ファン待望の統一戦遂に実現!ベテルビエフVS.ビボル戦/サウジA/No.1447 | ◆ ボクシングを愛する猫パンチ男のブログ ◆

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《4団体世界Lヘビー級王座統一戦》
開催日:6月1日(日本時間2日)
開催地/会場:サウジアラビア・リヤド/キングダム・アリーナ




WBC・IBF・WBO世界Lヘビー級統一王者
アルツール・ベテルビエフ(39=O/RUS)
VS.
WBA世界Lヘビー級スーパー王者
ディミトリー・ビボル(33=O/RUS)

もう、かれこれ5、6年前からファンの間で対戦を望む声が高まっていた。そして、ようやく最強を決定する一戦が実現する。

4団体束ねるのは強打それとも超技巧?

〈3団体王者アルツール・ベテルビエフ〉
ベテルビエフは2013年6月8日のデビューから10連勝全KO時点でその倒しっぷりは中継のESPN解説者や日本の人気番組WOWOWエキサイトマッチでは絶賛され将来のスター候補として注目され始めた頃を思い出す。
11戦目の2016年12月23日、保持していたNABA北米Lヘビー級王座の防衛戦で当時世界ランキング上位にいて30戦26勝(22KO)1敗3分を誇ったイシドロ・プリエト(パラグアイ)と対戦して僅か初回TKO勝ちで一気に知名度を上げた。
そして、当時同国の同階級で大活躍していたセルゲイ・コバレフを遥かに凌ぐ強打者後継者として浮上した。
当時そのコバレフから王座を奪った3団体世界Lヘビー級統一王者だったアンドレ・ウォード(米国)が突然引退を表明して王座が空位となった為、3団体世界ランキング上位にいたベテルビエフは12戦目で世界初挑戦のチャンスが巡ってきた。
2017年11月11日、IBF世界Lヘビー級王座決定戦を2位として3位のエンリコ・コーエン(ドイツ)と対戦して12回KO勝ちで王座を獲得した。2度防衛に成功すると統一戦が決定する。
2019年10月18日、当時17戦全勝(12KO)無敗だったWBC王者オレクサンドル・グウォジク(ウクライナ)と統一戦で対戦して10回TKO勝ちで2団体統一に成功した。
2団体防衛戦を2度成功すると3団体統一戦が決定する。
2022年6月18日、WBO王者のジョー・スミスJr.(米国)と対戦して実力の違いを見せつけ僅か2回TKO勝ちで3団体統一に成功した。その後は2023年1月28日、指名挑戦者で1位の強打者アンソニー・ヤード(英国)と対戦して8回TKO勝ち。
直近の2024年1月13日、元WBA世界Sミドル級スーパー王者で1位のカラム・スミス(英国)と対戦して7回TKO勝ちと特に英国人(3人目)には滅法強かった。目下敵なし驀進中。

ベテルビエフ直近の圧勝したスミス戦。



(Photos by boxingscen.com)


〈WBAスーパー王者ディミトリー・ビボル〉
ビボルはアマチュア歴が長く23歳の2014年11月28日、Lヘビー級6回戦でホルヘ・ロドリゲス・オリベラ(ウルグアイ)と戦い6回TKO勝ちデビューを飾った。
その後、連勝して6戦全勝(6KO)無敗とした。この間、WBC米国&WBAインターCライトヘビー級両地域王座を獲得してWBA世界同級9位にランクインした。そして、7戦目で暫定王座ながら早くも世界初挑戦することが発表された。
2016年5月21日、13戦全勝(12KO)無敗で強打を誇ったWBA世界Lヘビー級暫定王者フェリックス・バレラ(ドミニカ共和国)へ挑戦も試合前は不利予想だった。試合はビボルが6回と8回にバレラからダウンを奪い終盤は王者に粘られたが12回3ー0(12P×2者/5P)差の大差判定勝ちで暫定ながら見事王座を獲得した。その後は階級を上げずLヘビー級一筋を貫き暫定王座を2度防衛すると正規王者に昇格。正規王座を5度防衛するとスーパー王者に昇格して6度防衛すると通算13度目の防衛を果たした。
ビボルの最高ビッグマッチはなんと言っても2022年5月7日、4団体世界Sミドル級王者サウル・アルバレス(メキシコ)との対戦でしょう。前評判は8年8ヶ月間負けなしでWBO世界Lヘビー級王座(後に返上)に就いたことのあるアルバレスが圧倒的有利とされた。試合内容はビボルが左ジャブからワンツーを打ち込みアルバレスはガードしながら時折左右フックで対抗した。後半戦はアルバレスが巻き返しを見せるもののビボルはフットワークで躱して被弾を許さず、逆にアルバレスをロープに追い込み上下に攻め込み優位に進めた。最終回もビボルが連打を浴びせて終了。結果はビボルが12回3ー0(115ー113×3者)の判定勝ちで防衛に成功したのだった。どうもアルバレス寄りの採点だと感じたが案の定DAZN中継解説者採点は118ー110でビボルとした。
その後は2022年11月5日、元WBO世界Sミドル級王者ヒルベルト・ラミレス(メキシコ)に12回3ー0(8P/6P/6P)差の判定勝ちで退け、直近の2023年12月23日、リンドン・アーサー(英国)とは12回3ー0(13P×3者)のフルマーク大差判定勝ちするなど安定王者として走り続けている。

ビボル直近のダウンを奪って大差判定勝ちしたアーサー戦。



(Photos by boxingscen.com)

〈ちょい予想〉
ベテルビエフは最近5試合は中盤以降に倒す場面が増えた。
つまり年齢を考えパワーマックスを中盤辺りに集中しているようにも見える。成功すればKO勝ち。失敗すればクェッションです。
一方、ビボルは相変わらず足捌きで打っては離れるアウトボクシングでしょう。強打を貰わずフルラウンドまで行けば勝機も見え隠れする。ただ、ベテルビエフのグイグイ圧力をかけてくる左右強打を浴びれば厳しくなる。

個人的には5.5:4.5でベテルビエフの有利です。

【両選手の戦績】
★アルツール・ベテルビエフ/20戦20勝(20KO)無敗
★ディミトリー・ビボル/22戦22勝(11KO)無敗