★5/18開催〜比類なき王者決定!ウシクVS.フューリー戦/サウジアラビア/No.1445 | ◆ ボクシングを愛する猫パンチ男のブログ ◆

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《4団体世界ヘビー級王座統一戦》
開催日:5月18日(日本時間19日)
開催地/会場:サウジアラビア・リヤド/キングダム・アリーナ



(Poster by worldboxingnews.net)

WBA(S)・IBF・WBO世界ヘビー級王者
オレクサンドル・ウシク(37=S/UKR)
VS.
WBC世界ヘビー級王者
タイソン・フューリー(35=O/GBR)

2度の延期からようやく開催日を5月18日と発表されたがメディアによっては無事開催されるのかまだ直前まで楽観は出来ないと報じた。2度延期の原因は全てフューリー側にあった。
関係者筋やファンの間からは「フューリーは虫に刺されても延期するだろう。プロフェショナルなら決め事は遵守に努めるべきだ!」とSNS上では皮肉たっぷりのコメントが相次いだ。(^o^)
果たして、今度こそ開催なるか・・・

史上初のヘビー級4団体統一王者はどっちだ?

〈3団体ヘビー級統一王者オレクサンドル・ウシク〉
オレクサンドル・ウシクはヘビー級転向3戦目の2021年9月25日、3団体世界ヘビー級統一王者アンソニー・ジョシュア(英国)に挑戦して時折ジョシュアの右強打を貰うものの徐々に上下攻撃が冴え最終回にはダウン寸前までジョシュアを追い込み終了。
12回3ー0判定勝ちで王座を獲得して2階級制覇に成功した。
前評判ではウシク不利と予想されたが見事覆して見せた。
2022年8月20日の再戦はジョシュアに研究され上下に激しく攻め込まれたがウシクの左有効打が上回り12回2ー1判定勝ちで返り討ちして初防衛に成功した。
2023年8月26日、WBA世界ヘビー級レギャラー王者の強打者ダニエル・デュボア(英国)とのIBF・WBO&WBA王座統一戦は8回連打でデュボアからダウンを奪うと9回序盤ウシクの右ジャブが突き刺さりデュボア2度目ダウン。デュボアは立ち上がったもののカウントアウトのKOで2度目の防衛に成功した。
ウシクは次戦で4団体統一成功となれば2階級連続達成とともにヘビー級では史上初となる。

ウシク直近のダニエル・デュボア戦で9回KO勝ちして2度目防衛に成功した場面。



(Photos by fightnews.com)


〈WBC世界ヘビー級王者タイソン・フューリー〉
地球上最強と豪語するWBC世界ヘビー級王者タイソン・フューリーは2023年10月28日、選択試合としてヘビー級10回戦を総合格闘技の元UFCヘビー級王者フランシス・ガヌー(カメルーン)と対戦して3回ガヌーの左フックでフューリーはダウンを喫した。その後はフューリーが持ち直して強打を上下に打ち込み巻き返す展開となった。最終回、両者は打ち合う中ヘトヘトの疲労困憊で試合は終了した。結果は10回2ー1(3P&1P差フューリー/1P差ガヌー)の判定勝ちでフューリーが辛くも面目を保った。
延期となっている4団体統一戦の前に強さをアピールするはずの一戦だったが、余計なエネルギーを削いだ格好となった。
しかし、試合終了後には現役王者やファンも含めガヌーが勝利していたと判定には疑問符が付いた。結局フューリーはこの試合でダメージが残り回復が必要だとして12月23日の開催予定だったウシクとの4団体ヘビー級王座統一戦は延期に追い込まれた。
再設定では今年2月17日に開催決定とされたが、今度はフューリーがスパーリング中に右目上を深くカットした為、またもや延期発表となった。その後プロモーターは3度目の発表で5月18日に開催決定と発表したが、メディアによっては直前まで何が起きるか鵜呑みは出来ないと報じた。まあ、3度目延期となれば1年5ヶ月も防衛戦を消化していないフューリーはさすがに休養王者か王座剥奪でしょう。そうならないことを祈るばかりだ。

フューリー直近のフランシス・ガヌー戦で辛くも勝利したがダウンを奪われ大苦戦となった。



(Photos by mmamania.com)


〈あとがき〉
ウシクが身長191cmでリーチが198cm。フューリーは身長206cmでリーチは216cm。ウシクはヘビー級に転向して5戦で3人の大柄相手と戦ったが、技巧を活かし苦にしなかった。
しかし、今回ばかりは身長で15cm、リーチは18cmの差がありこの最高峰巨漢をどう攻略するのか必見です。
ウシクはある日のインタビューで「別に体格差で戦う訳ではなく如何にパンチを当てるかのスポーツだからね。体格差に不安はないし気にしていない」とコメントしていた。これまでウシクは大柄相手の戦いぶりはピンチになるとサークリングで左右に動きながら隙を窺い上下にパンチを散らしていつの間にか流れを作っていた。あまりパンチに破壊力はないがヘビー級ではスピードとテクニックを兼ね備えたスキルは際立っている。

一方、フューリーはこれまで得意の体重を乗せたワンツーを浴びせ接近するとボディーから上へと攻めるパターンが多かった。
当然、真面にパンチを被弾すると一溜まりもない。ただ打ち終わりで左右に動かれると隙を作ってしまう場面もあった。
技巧派のオットー・ヴァリン(スウェーデン)戦とフランシス・ガヌー(カメルーン)戦がいい例だった。ともに判定勝ちしたもののフューリーはかなりダメージを負っていた。今回スピードあるサウスポー相手にどう対応するのか見ものです。あまり気負い過ぎて強引に倒しにいこうとするとスルリと躱される場面もあるでしょう。果たして、フューリーは自慢の強打を炸裂させることができるのか注目です。

〈現役&引退選手の予想コメント〉
👑元3団体世界ヘビー級統一王者アンソニー・ジョシュア
:俺は連敗したから言うんじゃないが、ヘビー級では類稀なスピードと技術を持ち合わせるウシクが勝つと思っている。

👑元WBO世界ヘビー級暫定王者ジョー・ジョイス
:ウシクはスピードがある。フューリーは強打を秘めてる。お互い得意武器を持っているからね、決め難いよ。五分五分だな。

👑現3団体世界ライトヘビー級統一王者アルツール・ベテルビエフ
:フューリーが勝つと思うね。ただ、結局のところちゃんと準備出来たほうが勝機を引き寄せるとも考える。

👑元WBC世界クルーザー級王者トニー・ベリュー
:フューリーはフルラウンドまでいったら動かされてスタミナが厳しいはず。倒すしかないだろう。しかし、ウシクはそう簡単に打たせないだろうから結果的にウシクの勝利とみている。

👑元3団体世界ヘビー級統一王者マイク・タイソン
:ファイターには時折好まれない試合もあるが、やっぱり地力に勝るフューリーが圧倒すると思うよ。

【両選手の戦績】
★オレクサンドル・ウシク/21戦21勝(14KO)無敗
★タイソン・フューリー/35戦34勝(24KO)1分無敗