《IBF世界Sウェルター級王座決定戦〜ほか挑戦者決定戦&地域王座戦》独・米国/No.1440 | ◆ ボクシングを愛する猫パンチ男のブログ ◆

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《IBF世界Sウェルター級王座決定戦》
開催日:4月6日(日本時間7日)
開催地/会場:ドイツ・ベルリン/シュタッドハレ・ファルケンゼー




IBF世界Sウェルター級2位・元WBA世界同級王者
ジャック・クルカイ(38=O/ECU/GER)
VS.
IBF世界同級1位
バフラム・ムルタザリエフ(31=O/RUS)

この王座決定戦は当初ムルタザリエフが挑戦する予定だった前4団体世界Sウェルター級統一王者ジャーメル・チャーロ(米国)が王座を返上したことによるもの。

〈試合経過〉
序盤から中盤にかけ小柄な元王者クルカイ(170cm)が大柄なムルタザリエフ(183cm)の懐に潜り込み左右を打ち込んで一歩リードしたかに見えた。しかし、後半戦に突入するとムルタザリエフが左右で上下に打ち込む攻めが優位となった。10回終了までのテレビ解説ではムルタザリエフが挽回してリードとした。
迎えた11回、ラウンド終盤左右フックの打ち合いからムルタザリエフの左フックでクルカイの手が止まると追撃右フックでクルカイがコーナー前で力尽きダウン。効いたクルカイは間を置き執念で立ち上がったもののカウントアウトとなった。

ーKO・11回2分50秒ー

本来チャーロに挑戦する予定だったムルタザリエフが順当とも言える新王者となった。ただ、この階級はチャーロの返上によって混沌としてきた。これまで一人王者であまり注目されなかったが挑戦を控える強打者もいて今後ムルタザリエフもうかうか出来ないでしょう。当面初防衛戦が誰になるのか気になりますが・・・

ベテランのクルカイは7年前WBA世界Sウェルター級王者時代3度目の防衛戦で元WBO同級王者のデメトリアス・アンドラーデ(米国)と対戦して激戦の末、12回1ー2僅差判定負けで王座から陥落、それ以来の世界戦だったが王者返り咲きはならなかった。
今後クルカイは若手台頭で生き残れるか注目したい。




(Photo by boxen1.com)

それではムルタザリエフが元王者クルカイをKOで下して新王者となったシーンをどうぞ!(5分32秒)
※途中消除の場合ありです。


【両選手の戦績】
★ジャック・クルカイ/38戦33勝(14KO)5敗
★バフラム・ムルタザリエフ/22戦22勝(16KO)無敗








《IBF世界Sライト級挑戦者決定戦》
ーundercardー
《WBC米国Sミドル級TM》
&《WBAインターN-Sミドル級TM》

開催日:5月6日(日本時間7日)
開催地/会場:米国ネバダ州ラスベガス/フォンテーヌブロー・ラスベガス




WBC世界Sライト級2位・IBF3位・WBO3位
リチャードソン・ヒッチンズ(26=O/USA)
VS.
IBF世界同級7位
グスタボ・レモス(28=O/ARG)

〈12回採点結果〉
117ー111(ヒッチンズ)
115ー113(ヒッチンズ)
115ー113(ヒッチンズ)

ヒッチンズが3ー0判定勝ちでIBF世界Sライト級王座への挑戦権を獲得した。これで強打を誇るIBF王者(21戦20勝20KO1敗)のスブリエル・マティアス(プエルトリコ)と戦うことになる。果たして、ヒッチンズのテクニックが王者に通用するのか注目されるでしょう。

29戦全勝で臨んだレモスは採点以上に善戦した印象だったが挑戦権獲得には届かず初黒星となった。強打が不発に終わったレモスは再浮上なるか・・・



(Photo by fightmag.com)

【両選手の戦績】
★リチャードソン・ヒッチンズ/18戦18勝(7KO)無敗
★グスタボ・レモス/30戦29勝(19KO)1敗






ーundercardー
《WBC米国Sミドル級TM》
&《WBOインターN・Sミドル級TM》


WBC米国&WBOインターN-Sミドル級王者
ディエゴ・パチェコ(23=O/MEX/USA)
VS.
Sミドル級ノーランカー
ショーン・マッカルマン(30=O/USA)

〈10回採点結果〉
98ー92(パチェコ)
97ー93(パチェコ)
96ー94(パチェコ)

パチェコが3ー0判定勝ちでWBOインターナショナル王座3度目防衛、WBC米国王座4度目防衛に成功した。10連続KOを期待されたが今回の相手はノーランカーも15連勝中でランキング入り間近の実力者だったこともあり仰け反らすことが精一杯だった。連続KOは9でストップとなった。パチェコ現在の世界ランキングはWBO2位・WBC5位・IBF5位・WBA12位にいる。
果たして、今年中に世界初挑戦となるか・・・

15連勝中だったマッカルマンは勝っていれば当然世界ランキング入りだったが、お預けとなった。初黒星も次戦で再起して実力者とのキャリアを積み上げていけば世界ランクインも近いでしょうか、再起に注目したい。


(Photos by fightmag.com)

【両選手の戦績】
★ディエゴ・パチェコ/21戦21勝(17KO)無敗
★ショーン・マッカルマン/16戦15勝(7KO)1敗