《WBO世界Sウェルター級TM&WBC世界同級王座決定戦〜他注目世界戦/米国/No.1438 | ◆ ボクシングを愛する猫パンチ男のブログ ◆

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《WBO世界Sウェルター級TM》
&《WBC世界同級王座決定戦》
ーundercardー
《WBA世界Sライト級TM》
《WBA世界ミドル級TM》
《WBC世界フライ級TM》
《WBC世界Sウェルター級暫定王座戦》

開催日:3月30日(日本時間31日)
開催地/会場:米国ネバダ州ラスベガス/




《WBO世界Sウェルター級TM》
&《WBC世界同級王座決定戦》


WBO世界Sウェルター級王者
ティム・チュー(29=O/AUS)
VS.
WBC世界同級3位・元WBC同級暫定王者
セバスチャン・フンドラ(26=S/USA)


フンドラが一挙2団体王座獲得成功!

〈試合経過〉
初回、巨漢(197cm)でサウスポーのフンドラが長いリーチからの右ジャブを突くと王者チューは右ストレートをヒットさせフンドラを仰け反らせて始まった。
2回、お互い接近してチューが右で上下に打ち込むとフンドラも左右で応戦。しかし、フンドラの肘が当たったか、チューが頭部から出血して額もカットする。チューは顔面が血で真っ赤に染まった。
3回、チューがドクターチェック受けるも続行許可。
フンドラが勢いづき右ジャブから左ストレートがヒットしてチューは手数を減らした。チューは出血が止まらず目に入るのか攻めあぐねる。その後は5回〜6回とフンドラが攻勢を強め右ジャブから左ストレートで優勢な展開が続いた。
10回、チューが右で上下に打ち込み巻き返しを図る。しかし、フンドラは相変わらず足を使って右ジャブを突く。
終盤もフンドラが右ジャブでチューを懐に入れさせない展開の中、ゴングとなった。

〈12回採点結果〉
116ー112(チュー)
115ー113(フンドラ)
116ー112(フンドラ)

フンドラが2ー1のスプリットも判定勝ち。WBO王座奪取と王座決定戦として懸けられたWBC王座も獲得した。これでフンドラは同じリングでWBC暫定王者となったセルヒー・ボハチュク(ウクライナ)との団体内統一戦が義務付けられている。楽しみです。

豪州期待のチューはまさかの判定負け。
WBO王座3度目防衛失敗とともに初黒星となった。
対戦前予想は有利も(偶然のバッティング)流血で攻めが思うようにいかなかったのは明らかだった。フンドラのインファイトは強引で荒く長いリーチの打ち終わりは肘が危ないと前々から指摘されていた。偶然のバッティングとはいえ再戦となるのか今後のチューに注目したい。




(Photos by ringside24.com)

【両選手の戦績】
★ティム・チュー/25戦24勝(17KO)1敗
★セバスチャン・フンドラ/23戦21勝(13KO)1敗1分






ーundercardー
《WBA世界Sライト級タイトルマッチ》


WBA世界Sライト級王者
ローランド・ロメロ(28=O/USA)
VS.
WBA世界同級2位・WBC同級シルバー王者
イサック・クルス(25=O/MEX)


〈試合経過〉
王者ロメロは7回挑戦者クルスに左フックから右ストレートを浴びてダメージが残っていた。
8回、開始早々ロメロはドクターチェックされたが続行は許された。再開するとクルスの左フックを浴びたロメロは動きが止まると再び集中連打を浴びたところでレフェリーは試合を止めた。

ーTKO・8回56秒ー

クルスが2年3カ月前のWBA世界ライト級に続く2度目の世界挑戦で王座初戴冠となった。
根っからの好戦的ファイターで今後が楽しみな選手です。

ロメロは初防衛に失敗となった。
年齢的にはまだまだ底に沈む選手ではないはず。
今後の再浮上に期待したい。

【両選手の戦績】
★ローランド・ロメロ/17戦15勝(13KO)2敗
★イサック・クルス/29戦26勝(18KO)2敗1分





ーundercardー
《WBA世界ミドル級タイトルマッチ》》


WBA世界ミドル級王者
エリスランディ・ララ(40=S/CUB)
VS.
WBA世界同級1位
マイケル・ゼラファ(32=O/AUS)


〈試合経過〉
初回、お互いジャブの突き合いもサウスポー王者のララが時折ボディーも攻めて始まった。
2回、序盤から右ジャブが冴えるララに終了間際ゼラファが左ジャブを突いた瞬間、ララがワンツーを打ち込むとモロに浴びたゼラファはロープに頭を打ち付けるダウン。ゼラファは立ち上がったものの足元が定まらずレフェリーは試合を止めた。

ーKO・2回2分59秒ー

40歳ベテランのララが僅か2回KO勝ちで王座2度目の防衛に成功した。これで3連続KO勝利。4月には41歳となるララは次戦の相手が誰になるのか注目したい。

ゼラファの世界初挑戦は呆気なく終わってしまった。
これまでベテラン元世界王者に初回ストップ勝ちするなど4連勝して挑んだが勢いだけでは通用しなかった。ゼラファは出直して再びトップに絡めるか・・・

【両選手の戦績】
★エリスランディ・ララ/36戦30勝(18KO)3敗3分
★マイケル・ゼラファ/36戦31勝(19KO)5敗





ーundercardー
《WBC世界フライ級タイトルマッチ》


WBC世界フライ級王者
フリオ・C・マルティネス(29=O/MEX)
VS.
WBC世界同級14位
アンヘリーノ・コルドバ(28=O/VEN)

〈12回採点結果〉
113ー113(ドロー)
114ー112(マルティネス)
114ー112(マルティネス)

マルティネスが2ー0判定勝ちでWBC世界フライ級王座の6度目防衛に成功した。安定王者の域に達してきたマルティネスの次戦に注目したい。

無敗で挑んだコルドバはポイントでもう一押しだったが王座に届かなかった。再浮上に期待したい。

【両選手の戦績】
★J・C・マルティネス/26戦21勝(15KO)3敗2NC
★アンヘリーノ・コルドバ/20戦18勝(12KO)1敗1分





ーundercardー
《WBC世界Sウェルター級暫定王座戦》


WBC世界Sウェルター級暫定王者
ブライアン・メンドーサ(30=O/USA)
VS.
WBC世界同級2位
セルヒー・ボハチュク(28=O/UKR)

〈12回採点結果〉
118ー110(ボハチュク)
117ー110(ボハチュク)
117ー110(ボハチュク)

ボハチュクが3ー0大差判定勝ちでWBC世界Sウェルター級暫定王座を奪取した。これで同じリングでWBC世界同級王座を獲得したセバスチャン・フンドラ(米国)と団体内統一戦で激突することになった。

メンドーサはWBC世界Sウェルター級暫定王座の初防衛に失敗して王座から陥落となった。メンドーサは無念の出直しです。








《WBAスーパー世界クルーザー級TM》
開催日:3月30日(日本時間31日)
開催地/会場:米国カリフォルニア州イングルウッド/ユーチューブ・シアター




WBA世界クルーザー級スーパー王者
アルセン・グラミリアン(36=O/FRA)
VS.
WBA世界同級2位・元WBO世界Sミドル級王者
ヒルベルト・ラミレス(32=S/MEX)

〈試合経過〉
前半戦をサウスポー挑戦者のラミレスが王者グラミリアンに再三左で上下に打ち込みリードした。
9回〜10回とグラミリアンも左フック、右ストレートと巻き返しにかかる。しかしラミレスにダメージを与えるまでにはならない。
結局、終盤戦もラミレスの右フックから左ストレートがグラミリアンを捉える中、ゴングとなった。

〈12回採点結果〉
118ー110(ラミレス)
118ー110(ラミレス)
118ー110(ラミレス)

ラミレスが3ー0大差判定勝ちで2階級制覇に成功した。ラミレスはLヘビー級ではディミトリー・ビボル(ロシア)に挑戦したが、12回0ー3の大差判定で跳ね返された。ビボルとの再戦も噂されたが実現しなかった。結果的にLヘビー級を断念して階級を上げ今回のクルーザー級にアタックして約5年ぶり王座に就いた。初防衛戦に注目したい。

無敗王者だったグラミリアンは27連勝でストップとなった。
これでWBA世界クルーザー級王座(これまで暫定王座防衛1度+スーパー王座3度防衛)を今回で通算5度目の防衛に失敗した。
2018年3月24日、WBA暫定王座を獲得すると初防衛後にスーパー王者に昇格。丸6年保持してきたが、ついに王座を手離してしまった。これから先年齢がネックでしょうが果たして再び頂点に辿り着けるか・・・

【両選手の戦績】
★アルセン・グラミリアン/28戦27勝(19KO)1敗
★ヒルベルト・ラミレス/47戦46勝(30KO)1敗