《注目豪腕王者登場!3団体世界Lベビー級TM&WBO世界バンタム級TM》/カナダ/No.1427 | ◆ ボクシングを愛する猫パンチ男のブログ ◆

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《WBC・IBF・WBO世界Lヘビー級TM》
ーundercardー
《WBO世界バンタム級タイトルマッチ》

開催日:1月13日(日本時間14日)
開催地/会場:カナダ・ケベック州ケベック・シティー/ビデオトロン・センター




3団体世界Lヘビー級統一王者
アルツール・ベテルビエフ(38=O/RUS)
VS.
WBC世界同級1位・WBO2位
元WBA世界Sミドル級スーパー王者

カラム・スミス(33=O/GBR)


ベテルビエフ強打炸裂で圧勝防衛成功!

ゴング前にリング中央で両者が対峙すると身長で9センチ高いスミスをベテルビエフが見上げる格好となった。またリーチでは13センチも上回る差はどう影響するかだった。

〈試合経過〉
初回、ゴングが打ち鳴らされた。ベテルビエフが左右で仕掛けるとスミスは長いリーチを活かしてジャブで応戦して始まった。
2回、前進してくるベテルビエフにスミスは距離を取って左ジャブから右強打で挑戦者らしく果敢に仕掛ける。
3回、ベテルビエフが相変わらず圧力をかけスミスに左ジャブから右アッパーを突き上げ徐々に優勢な流れに。
4回、ベテルビエフがスミスをロープに詰め左右連打を見舞うとスミスも左フック、右フックと反撃を見せた。
5回、ベテルビエフの左ジャブから右強打がヒットしてスミスも左右で再び反撃もベテルビエフはブロックして躱す。
6回、ベテルビエフが手数を減らした隙にスミスがここぞと左フックを上下に打ち込む巻き返しを狙ったが、当て勘悪し。

迎えた7回、ベテルビエフが右フックでスミスをグラつかせると間髪入れず連打から左右フックでスミスが尻もちダウン。キャリア初ダウンのスミスは立ち上がって続行に応じ再開したものの、ベテルビエフの追撃猛連打に2度目のダウン。カウント中にダメージの残るスミスに陣営がリングに入り込みレフェリーに棄権を申し出て試合ストップとなった。

ーTKO・7回2分00秒(棄権)ー

3団体Lヘビー級統一王者のベテルビエフが圧勝防衛成功。
ベテルビエフはこれでIBF8度目、WBC5度目、WBO2度目の防衛成功となった。そして、デビューから20連勝全KOと自らの記録を伸ばした。いよいよ目指すは大一番の4団体統一戦です。
WBAスーパー王者のドミトリー・ビボル(ロシア)とは昨年の両陣営交渉ではベテルビエフが勝利の場合、合意は100パーセントに近付くと報道された。その最中、ベテルビエフは4団体統一戦が不成立ならクルーザー級に上げると仄めかしていた。しかし、世界中のファンはライトヘビー級での最強を決めるビッグファイト実現を望んでいる。果たして、正式決定なるか待たれる・・・

スミスはライトヘビー級に転向して2連勝2KOで3戦目の挑戦だったが、2階級制覇はならなかった。
スミスはこれまで得意のボディー攻めから左右強打で倒してきたが王者の強打を警戒し過ぎたのか接近しての攻めはぎこちなかった。
どうも7回の右フックをまともに被弾したのが致命的だった。
まだ2敗で再び這い上がってくるのを期待したい選手だ。







(Photos by boxingscene.com)

それではベテルビエフが強打を爆発させ挑戦者スミスに圧勝したシーンをハイライトでどうぞ!(4分05秒)
※途中消除の場合ありです。


【両選手の戦績】
★アルツール・ベテルビエフ/20戦20勝(20KO)無敗
★カラム・スミス/31戦29勝(21KO)2敗







ーundercardー
《WBO世界バンタム級タイトルマッチ》




WBO世界バンタム級王者
ジェイソン・マロニー(32=O/AUS)
VS.
WBO世界同級7位
元WBA中央アメリカ・バンタム級王者

サウル・サンチェス(26=O/USA)


王者マロニーが接戦も執念のV1成功!

〈試合経過〉
初回、挑戦者のサンチェスが右で積極的に攻めると王者マロニーはフットワークで躱しながら左ジャブから右ストレート、左フックと打ち込む。2回、マロニーが左ボディーを叩くとサンチェスは右アッパーを突き上げるお返し。
3回、お互い接近してのパンチの交わし合いでマロニーは右目をカットした。その後はお互い左右で同じような展開が続いて流血もマロニーが有効打数でややリードと映った。
6回、サンチェスが左で上下に打ち込むとマロニーも左右で巻き返したが7回は再びサンチェスが左フックから右アッパーと反撃する展開を見せた。8回、マロニーのボディー攻めにサンチェスは動きを鈍らせたが終盤右、左とフックを返した。
その後はもうお互い譲らない拮抗した消耗戦の展開に突入した。
見た目は手数、有効打でマロニー優勢もジャッジ泣かせに見えた。
最終回、マロニーの左右攻めに怯まずサンチェスがボディー攻めで反撃したところでゴングとなった。

〈12回採点結果〉
116ー112(マロニー)
116ー112(マロニー)
114ー114(ドロー)

ジェイソン・マロニーが2ー0判定勝ちでWBO世界バンタム級王座の初防衛に成功した。マロニーは2020年10月31日、米国でWBAスーパー&IBF世界バンタム級王者だった井上尚弥(大橋)に2度目世界挑戦も7回KO負け。その後、井上が4団体統一に成功すると4王座全てを返上。その一つのWBO王座決定戦を去年5月13日、米国でビンセント・アストロラビオ(比国)と対戦して12回2ー0判定勝ちで3度目の世界戦アタックで王座を獲得した苦労人。試合後は4団体統一戦を強く希望した。
ご存知、マロニー双子兄弟として人気で弟は元WBA世界Sフライ級王者のアンドリュー・マロニーで王者返り咲きを目指している。今後は兄弟揃って王座獲得なるかも注目される。

世界初挑戦のサウル・サンチェスは今一歩及ばず王座に届かなかった。しかし、なかなかしぶとさを見せ善戦したと言える。
後半戦でグラつかせてでもいれば流れは変わったかもしれない。
まだ26歳でもっと強打を身に付ければ再浮上ありでしょう。
サンチェスの再起に期待したい。




(Photos by foxsports.com.au)

王者マロニーが稀に見る手数の消耗戦に打ち勝ち初防衛に成功したシーンをどうぞ!(4分13秒)
※途中消除の場合ありです。


【両選手の戦績】
★ジェイソン・マロニー/29戦27勝(19KO)2敗
★サウル・サンチェス/23戦20勝(12KO)3敗