★人気選手4月登場!WBC世界Sウェルター級暫定王者セバスチャン・フンドラ/No.1349 | ◆ ボクシングを愛する猫パンチ男のブログ ◆

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《WBC世界Sウェルター級暫定王座TM》
開催日:4月8日(日本時間9日)
開催地/会場:米国カリフォルニア州カーソン/ディニティ・ヘルス・スポーツ・パーク




WBC世界Sウェルター級暫定王者
セバスチャン・フンドラ(25=S/USA)
VS.
IBF世界同級12位・WBC同級17位
ブライアン・メンドーサ(29=O/USA)

見逃せません、身長19センチ差対決!

暫定王者のセバスチャン・フンドラは13連勝中だった2019年8月31日、米ミネソタ州ミネアポリスでPBC(プレミア・ボクシング・チャンピオンズ)興行のWBC・Sウェルター級ユース王座決定戦をジャモンテイ・クラーク(米国)と戦い両者ともに譲らず接戦となった末に10回1ー1の引き分けに終わった。
この人気イベントPBCの試合模様は提携局FOX-Sportsで放送され実況解説ではもっぱらフンドラの体躯の大きさが話題となっていた。クラークもこの階級では185cmと大柄でそれを更に12cmも上回っていることに解説者も驚きを語る。
大方Sウェルター級の選手は180cm前後の選手が多い中、フンドラはなんと197cmと規格外の高さなのだ。
フンドラにとってSウェルター級(リミット69,85Kg)ではあまりにも大き過ぎて細身体型では通用しないのではないかと思いながら観ていたが、潜り込んでくる小柄なクラーク相手に左右で捌きつつスピードも攻撃も充分対応出来ていた。
連勝は途切れたが、この引き分けから再び5連勝(3KO)と勝ち星を重ねて単なる大きいだけのもの珍しさで話題になった訳ではないことを証明した。伴うように実力も増して人気も急上昇する。
その後はSウェルター級のWBC世界ランキング2位に躍進。
2022年4月9日、米ネバダ州ラスベガスでWBC世界Sウェルター級暫定王座決定戦を世界戦経験者で1位のエリクソン・ルビン(米国)と争うことになった。試合は2回、7回とダウン応酬の激戦となったが、9回終了時にフンドラのパンチでルビンの顔が腫れ上がり棄権を申し出た為、フンドラがTKO勝ち。
見事フンドラが20戦目で暫定王座獲得となった。
そして、暫定王者となって半年後の2022年10月8日、米カリフォルニア州カーソンで初防衛戦が組まれた。
対戦相手はWBC13位ながらも世界戦経験者で強打を誇るカルロス・オカンポ(メキシコ)との対戦だった。
試合は中盤までフンドラがややリードも中盤から左右強打を武器に粘りを見せるオカンポに巻き返される場面もあったが、徐々に突き放して12回3ー0(10P/8P/6P)差の大差判定勝ちで初防衛に成功している。

(挑戦者オカンポと睨み合うフンドラ)



(初防衛に成功して笑顔のフンドラ)

(Photo by boxingscene.com)

フンドラの特徴は大柄ながら意外にも接近しての左右フックからアッパー攻撃が得意だ。距離を取っての攻め合いでは長いリーチ(203cm)からのジャブも武器。
またインファイトもアウトボクシングもこなす器用さもある。
強いて弱点を言えば小柄な相手に動かされ時折ガードがガラ空きになるところでしょう。暫定王座決定戦のエリクソン・ルビン戦では左右フックを浴びてダウンも経験している。
今回、4冠王者のジャーメル・チャーロ(米国)との統一戦を目指す意味でも絶対負けられない防衛戦となる。

それではセバスチャン・フンドラのこれまでの戦いぶりをハイライトでどうぞ!(3分50秒)




〈挑戦者ブライアン・メンドーサ〉

ブライアン・メンドーサはキャリア初のタイトル挑戦となる。
デビューから18連勝して注目されていた2019年11月30日、米ミネソタ州ミネアポリスでウェルター級8回戦をラリー・ゴメス(米国)と対戦して接戦となった末に8回1ー2の判定負けで初黒星を喫してしまう。連勝も18でストップとなった。
その後、再起戦を飾った後の2021年9月5日、米ミネソタ州ミネアポリスでSウェルター級10回戦を最近売り出し中の若きホープヘスス・ラモス(米国)と戦い10回0ー3(92ー98×3者)の判定負けで2敗目となった。
2022年3月26日、米ミネソタ州ミネアポリスでSウェルター級8回戦をベンジャミン・ウィテカー(米国)と対戦して5回TKO勝ちで再起に成功した。
そして、メンドーサにとって飛躍するチャンスの試合が組まれた。
23戦目となった昨年11月5日、米ミネソタ州ミネアポリスで王者復活を目指していた元WBAスーパー&IBF世界Sウェルター級王者のジェイソン・ロサリオ(ドミニカ共和国)とミドル級契約10回戦で対戦。試合はメンドーサが2回に左ボディーで元王者からダウンを奪うとリードする。5回序盤接近しての打ち合いでメンドーサの強烈右アッパーでロサリオ2度目のダウン。立ち上がったロサリオだったがダメージで足元がおぼつかずよろよろと再びダウン。レフェリーはこれ以上危険と判断して試合をストップするとメンドーサがKO勝ちとなった。まさかの衝撃アップセットに実況解説者も我を忘れて大声を張り上げる大興奮の放送だった。
試合後、KO負けした元王者のロサリオは寂しく引退を表明した。
メンドーサは4年前には期待のホープとして注目されていたが2敗目を喫して萎んでしまっていた。しかし"噛ませ犬"的状態のこの一戦で再び日の目を見ることになった。


(Photos by showtimenews.com)

メンドーサの特徴は接近して上下に打ち分けるコンビネーションブローに優れ、特にタイミングよく突き上げる右アッパーが得意。
これまで2度の判定負けはあるが、巧みなブロッキングを活かしてKO負けは防いでいる。また体格は最近のSウェルター級を見れば178cmと大きくはない。
あまりフットワークは使わないが、摺り足でグイグイ圧力をかけインファイトを好んで勝機を引き寄せる選手だ。
さあ〜、メンドーサは元王者を倒した勢いそのまま再びアップセットを起こせるか・・・

それではメンドーサが直近戦で元王者ロサリオをKOで葬り去った衝撃シーンをどうぞ!(2分19秒)


【両選手の戦績】
★セバスチャン・フンドラ/21戦20勝(13KO)1分無敗
★ブライアン・メンドーサ/23戦21勝(15KO)2敗