《WBO世界SW級暫定王座決定戦!チューVS.ハリソン・他ヘビー級戦》豪州・仏/No.1348 | ◆ ボクシングを愛する猫パンチ男のブログ ◆

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《WBO世界Sウェルター級暫定王座決定戦》
開催日:3月12日(日曜日)
開催地/会場:豪州シドニー/クードス・バンク・アリーナ




WBO世界Sウェルター級1位
WBOグローバルSウェルター級王者

ティム・チュー<(28=O/AUS)
VS.
WBO世界同級3位・元WBC世界同級王者
トニー・ハリソン(32=O/USA)

チューがTKO勝ちの暫定王座獲得!

〈試合経過〉
初回、お互いジャブの差し合いで様子見の展開で始まった。
2回、両者徐々に体が解れてハリソンのジャブが鋭くなるとチューも負けず鋭さを見せ始める。
3回、いよいよ攻防が激しくなり中盤チューの右がヒットすると4回もチューがハリソンをロープに詰めてハリソンは必死にジャブで応戦。ここではチューの左右が決定打にならない。
5回〜6回とチューが前進して更に圧力を強めるとボディー、右ストレートと浴びせてハリソンはロープを背負う場面が多くなった。チューが明らかに主導権を握ったように映った。
8回、序盤チューのジャブ、右ストレートがヒットするとハリソンは途中スリップして試合中断、再開すると明らかにジャブ一辺倒のハリソンに疲れが見え始める。

迎えた9回、序盤からチューがジャブを突いて優位に進めると後半に突入して右フックで効かせる。その後も左右猛攻でロープに詰めると右アッパー連打から右フックでハリソンはついにダウン。ハリソンは執念で立ち上がってレフェリーの歩行指示に従うもここでレフェリーはこれ以上危険と判断、試合を止めた。

ーTKO・9回2分43秒ー

豪州期待のティム・チューがWBO世界Sウェルター級暫定王座を獲得した。元WBC世界同級王者をパワーで捩(ね)じ伏せた勝利は益々期待が高まるでしょう。
これで、暫定王座ながらも父親で元3冠世界Sライト級の名王者だったコンスタンチン・チュー(旧ソ連/豪州)に続く親子二代での王座戴冠達成です。今後は一気に4団体挑戦となるか?
当初は1月28日に4団体統一王者のジャーメル・チャーロ(米国)に米国で挑戦する予定だったが、チャーロの左手負傷で延期となっている。いずれは仕切り直しで統一戦が組まれることになるでしょう。非常に楽しみです。

元王者のハリソンは対戦前のインタビューに王者復活に燃えるコメントしたが叶わなかった。以前の左右攻撃が影を潜めてあまりにもジャブ一辺倒で突破口が掴めずズルズルといった印象だった。
もう8回に突入して後半はスタミナ切れしていたように感じた。
ハリソンは世界ランキング下降は免れないが再起して再びトップに絡むことを期待したい。







(Photos by boxingscene.com)

それではチューが9回ハリソンからダウンを奪いストップ勝ちで暫定王座を獲得したシーンをハイライトでどうぞ!
(3分44秒)
※途中消除の場合ありです!


【両選手の戦績】
★ティム・チュー/22戦22勝(16KO)無敗
★トニー・ハリソン/34戦29勝(21KO)4敗1分








《ヘビー級ノンタイトル10回戦》
開催日:3月11日(日本時間12日)
開催地/会場:フランス・パリ/ゼニット・ド・パリ・ラ・ヴィレッテ




IBF世界ヘビー級13位
リオ五輪Sヘビー級金メダリスト

トニー・ヨカ(30=O/FRA)
VS.
WBC同級26位・元WBC同級シルバー王者
カルロス・タカム(42=O/CMR/FRA)

高齢タカムが予想不利を覆す判定勝ち!

〈試合経過〉
初回、お互い様子見のジャブの突き合いで始まった。
2回、187cmと小柄なタカムが大柄なヨカ(201cm)に潜り込むように懐に入り左右フックを浴びせる。ヨカも押し返して時折ワンツーで対抗もやり辛そうに見える。
3回以降も一進一退の互角な展開もタカムの手数が多く見栄えがいい。中盤から後半にかけヨカのガードに徹しながらの攻めに見せ場はない。結局、最終回まで打ち合ったが、タカムの上下攻めがジャッジアピールしたように映る中、コングとなった。

〈10回採点結果〉
96ー94(タカム)
96ー94(ヨカ)
96ー94(タカム)

タカムが2ー1のスプリット判定も勝利を収めて連敗から脱した。
42歳のベテランがひと回りも違う相手に勝てたのはやっぱり世界戦2度の経験がものをいったようだ。観た印象は3ー0だった。
タカムの次戦が楽しみです。

敗れたヨカはどうも波に乗り切れない絶不調感が漂う。
フランスの英雄とまで呼ばれたリオ五輪金メダリストの栄光もすっかりくすんでしまった感じだ。
これで2連敗となったヨカは次戦どうなるのか・・・



(Photos by fightnews.com)

予想不利だったタカムが金メダリストのヨカを判定勝ちで下したシーンをハイライトでどうぞ!(1分56秒)


【両選手の戦績】
★トニー・ヨカ/13戦11勝(9KO)2敗
★カルロス・タカム/48戦40勝(28KO)7敗1分