★正式決定!2団体Sバンタム級統一王者フルトンVS.井上戦/5月7日 神奈川県/No.1347 | ◆ ボクシングを愛する猫パンチ男のブログ ◆

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《WBC&WBO世界Sバンタム級TM》
開催日:5月7日(日曜日)
開催地/会場:神奈川県横浜市/横浜アリーナ




WBC&WBO世界Sバンタム級統一王者
スティーブン・フルトン(28=O/USA)
VS.
WBC同級1位・WBO1位
前4団体世界バンタム級統一王者

井上 尚弥(30=O/OHASHI)

前4冠王者井上と2冠王者フルトンが激突!

3月6日(月曜日)東京・港区のホテル(グランドハイアット東京)で井上尚弥選手の所属する大橋ジムが記者会見を開き予てから対戦候補に挙げていた2団体(WBC&WBO)世界Sバンタム級統一王者のスティーブン・フルトン(米国)との対戦が5月7日に正式決定したと発表した。まるで本場ラスベガスやニューヨークの試合前会見場を彷彿とさせる。そして何よりこの大一番に通信事業の最大手企業NTTドコモが運営する映像配信サービスdTVの後継となるレミノ(Lemino)が映像提供と資金面でバックアップすることになった。将来世界を夢見る日本の若いボクサー達にとって夢と希望を与えるいいお手本となるでしょう。



(Photos by nikkansports.com)

いよいよ日本の至宝、井上選手が日本人選手では井岡 一翔(志成)に続く2人目の4階級制覇と全階級を通じて史上初となる2階級目の4団体統一に向け今年初のリング登場となる。
もう、日本だけに留まらず世界中のファンが注目する大一番だ。
フルトンに勝利して2団体王座の獲得となれば現WBAスーパー&IBF世界Sバンタム級統一王者ムロジョン・アフマダリエフ(ウズベキスタン)との統一戦が究極目標となる。
井上はこれまでの3階級制覇では全てをテストマッチなしでクリアしてきたが、さすがにスーパーバンタム級での4階級目もダイレクト挑戦には周りのファンや個人的にも心配がない訳ではない。
普通なら階級転向後の世界戦はテストマッチを行ない体を慣らして挑戦するのが大方の道筋だからだ。
まあ、だからこそ井上は"モンスター"と異名がついた所以なのかもしれないが。井上は挑戦発表後のインタビューで「テストマッチはフェザー級なら必要と思うけどスーパーバンタム級ではテストマッチはいらない」と自信に満ちたコメントだった。
吉と出るか凶と出るか、神のみぞ知る。
さあ〜果たして、今回過去に戦ったことのない超技巧派を相手にどう攻略するのか期待が高まる。

それでは井上がバンタム級最後の統一戦でWBO世界バンタム級王者ポール・バトラーと戦い11回KO勝ちで4団体統一に成功したシーンをどうぞ!(1分50秒)



〈2団体王者スティーブン・フルトンMEMO〉

フルトンは超技巧派でスピードが持ち味!

スティーブン・フルトンはデビューから15連勝中だった2019年5月11日、元WBO世界バンタム級王者でIBO世界(マイナー団体)Sバンタム級王者となっていたパウルス・アンブンダ(ナミビア)とタイトルに初挑戦するとベテラン技巧派王者を手数と有効打で圧倒して12回3ー0(120ー107×3者)のフルマーク大差判定勝ちでIBO世界Sバンタム級王座獲得となった。
しかし、この挑戦は王者が高齢(38歳)であり当時フルトンは24歳の勢いある期待のホープとして断然有利だったことに加え第5団体のマイナー王座だったことでさほど話題にはならなかった。
注目を集めたのは19戦目のメジャー王座初挑戦となった2021年1月23日、WBO世界Sバンタム級王者アンジェロ・レオ(米国)に挑戦すると前半はボディーの攻め合いで互角だったが、中盤から王者にアッパーや左右フックを浴びせて抜け出すと挽回を許さず優位のまま終了、結果は12回3ー0(8P/10P×2者)の大差判定勝ち。メジャー初挑戦で見事王座獲得となった。
この挑戦では前進が止まらない好戦的王者の左右強打をブロッキングやウィービングで終始躱した技巧ぶりが絶賛されていた。
そして、日本でも一気に知名度を上げた。

2021年11月27日、倒し屋として人気のWBC世界Sバンタム級王者ブランドン・フィゲロア(米国)との統一戦。
フィゲロアはWBA正規王座も保持していたが、認定不可で剥奪となった。試合は序盤からフィゲロアがスイッチして攻める中、フルトンは上下を的確に打ち込んだ。終盤ではフィゲロアがラッシュを見せたが、持ち味の強打が有効打にならずジャッジ泣かせのゴングとなった。しかし結果はフルトンの的確な有効打が支持され12回2ー0(114ー114/4P差×2者)の判定勝ちでWBO王座の初防衛とともにWBC王座も獲得して2団体統一に成功した。
難敵王者を下して評価を高めた直近の去年6月4日、WBC&WBO王座の防衛戦を元WBAスーパー&IBF世界Sバンタム級王者のダニエル・ローマン(米国)と戦い序盤から突進して左右を振り回してくるローマンをスルリと躱して左フックを打ち込むなどポイントをリード。その後も接近してくるローマンにワンツー、右ストレートを浴びせて寄せ付けない試合ぶりで終了。結果はフルトンが圧勝となる12回3ー0(119ー109/120ー108×2者)の大差判定勝ちでWBC王座の初防衛とWBO王座の2度目防衛に成功した。そして、フルトンは前々から自信満々の強気発言で対戦を熱望していた井上 尚弥と敵地日本で激突する。

それではフルトン直近のローマン戦に大差判定勝ちで防衛に成功したシーンをハイライトでどうぞ!(1分51秒)



〈みどころちょい予想〉
フルトンは井上がこれまで戦ってきた中で最強の技巧派選手。
フルトンに一撃必殺の強打は持ち合わせていないが、攻撃面や防御面ではこれまでの選手とは異質なのだ。
とにかく攻め合いで移動する身のこなしが速く返しパンチを当てようにもフルトンはもうそこにはいない。
まっ、黒人選手特有のスピードと柔軟性に優れているということ。
フルトンの特徴はウィービング(上体を上下左右に動かす)、パーリング(相手のパンチを叩き落とす)、スウェーバック(上体を後ろに反らす)と駆使するなかチャンスと見るや左右連打を叩き込むのがフルトンの持ち味。そして、鋭いジャブもいい武器だ。
どこか全盛期のフロイド・メイウェザーを彷彿させる戦い振りを見せる。勿論、井上も戦い振りは充分把握しているはずだ。
要は早く流れを掴んだ方が勝機を引き寄せると予想する。
井上は体格で上回るフルトンに距離をとっての戦法ではジャブを突かれて話にならない。接近してボディー攻めで弱らせ得意のフックを叩き込めるかどうかがカギでしょう。
まあ、井上が断然有利も強打不発で長引くようだとかなりの苦戦と予想しますが、果たして・・・

【両選手の戦績&体格】
★スティーブン・フルトン/21戦21勝(8KO)無敗
身長:169cm/リーチ:179cm

★井上 尚弥/24戦24勝(21KO)無敗
身長:165cm/リーチ:171cm