《WBC世界フェザー級暫定王座決定戦!フィゲロアVS.マグサヨ・他》3月4日米国/No.1346 | ◆ ボクシングを愛する猫パンチ男のブログ ◆

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《WBC世界フェザー級暫定王座決定戦》
ーSemifinalー
《ミドル級ノンタイトル10回戦》

開催日:3月4日(日本時間5日)
開催地/会場:米国カリフォルニア州オンタリオ市/トヨタ・アリーナ




WBC世界フェザー級1位
元WBA&WBC世界Sバンタム級王者

ブランドン・フィゲロア(26=O/USA)
VS.
WBC世界同級2位・前WBC世界同級王者
マーク・マグサヨ(27=O/PHI)

元王者同士はフィゲロアが暫定王座獲得!

〈試合経過〉
初回、軽快な足さばきで時折スイッチを混じえて攻め出すフィゲロアにマグサヨは左ジャブから右ストレートと積極的に仕掛けて見栄え良く優位なスタートを切った。
やや押され気味のフィゲロアも接近してのボディー攻めから右、左のフックと浴びせ始めて回を重ねる。
4回終了時点でマグサヨのストレートが冴えSHOWTIME実況解説者はマグサヨが3ポイントのリードとした。
5回〜6回と接近しての攻防はフィゲロアのボディー攻めが優勢でポイントを奪ったように映った。ここまでフィゲロアが追いついたように見えたがSHOWTIME実況はマグサヨの2ポイントリード。
7回もフィゲロアが接近しての左右フック連打で優勢なラウンド。
8回、打ち合いで攻勢を強めたフィゲロアの攻めにマグサヨがクリンチでフィゲロアの腕を挟むホールディングで減点1が科せられた。終盤はマグサヨがボディー連打で巻き返すも減点が痛い。
9回、上下連打でマグサヨ優勢も10回はマグサヨが力み過ぎて2度のスリップと見栄えが悪い。フィゲロアはボディー連打と見栄えがいい。11回、接近しての打ち合いも、またもやフィゲロアがホールディングの減点1点。
最終回、疲れからか再びマグサヨがスリップ。フィゲロアが左右を打ち込むとマグサヨも負けじと打ち返す中、ゴングとなった。

〈12回採点結果〉
118ー108(フィゲロア)
117ー109(フィゲロア)
117ー109(フィゲロア)

フィゲロアが3ー0大差判定勝ちで暫定ながらも王座獲得に成功して2階級制覇達成。4〜5ポイント差かと感じたが意外だった。
フィゲロアはWBA&WBC世界Sバンタム級王者時代の2021年11月27日、WBO世界Sバンタム級王者のスティーブン・フルトン(米国)と統一戦を戦い12回0ー2(4P/4P)差の判定負けに終わり、24戦目で初黒星となった。再起戦では階級を上げフェザー級に転向してWBCフェザー級挑戦者決定戦でWBC同級4位カルロス・カストロ(米国)と対戦して6回TKO勝ちで本来の強さを取り戻していた。そして、今回の暫定王座獲得で正規王者のレイ・バルガス(メキシコ)と団体内統一戦を目指す。

前WBC世界フェザー級王者のマグサヨは暫定王座獲得に失敗。
王座を保持していた去年7月9日、初防衛戦でレイ・バルガス(メキシコ)と戦いお互い譲らない接戦となった末、12回1ー2(114ー113/112ー115×2者)の僅差判定負けで防衛することなく王座から陥落していた。マグサヨは暫定王座を獲得してバルガスとの再戦を熱望していたが、遠退いてしまった。出直しです。






(Photos by boxingscene.com)

それではフィゲロアが判定勝ちで暫定王座を獲得したシーンを前座も含めてハイライトでどうぞ!(2分14秒)
※途中消除の場合ありです。


【両選手の戦績】
★ブランドン・フィゲロア/26戦24勝(18KO)1敗1分
★マーク・マグサヨ/26戦24勝(16KO)2敗




ーSemifinalー
《ミドル級ノンタイトル10回戦》


元WBAスーパー&IBF世界Sウェルター級王者
ジャレット・ハード(32=O/USA)
VS.
ミドル級ノーランカー
アルマンド・レセンディス(24=O/MEX)

無名レセンディスの番狂わせTKO勝ち!

〈試合経過〉
序盤から接近しての打ち合いは4回まで互角の展開だったが、5回からレセンディスが上下に打ち込みリード。
9回が終了したインターバルでハードが口元をカットしたようで陣営がドクターチェックを要請して10回のゴングが鳴ったが、続行は無理として終了となった。

ーTKO・10回05秒〈負傷終了〉ー

レセンディスがノンタイトル戦ながらも元2冠王者をTKOに下す番狂わせ勝利です。この勝利でミドル級での世界ランキング入り可能性大です。レセンディスはこれまでスーパーミドル級でも戦っていたが、体格的には178センチとあまり大きくなくミドル級の方が合っているのかもしれない。今後ミドル級で台風の目となるのか注目したい。

元WBAスーパー&IBF世界Sウェルター級王者のハードは最終回ゴングが鳴った直後に口元カットでドクターチェックを促され結果は続行不可となった。9回まで内容的にハードは劣勢で倒すしか術はなかった。終了後の9回までの採点は82ー89・84ー87×2者でハードがリードされていた。
2連敗となったハードは無念の出直しです。

※この試合模様は上の動画ハイライトでご覧ください。


(Photos by figtnews.com)

【両選手の戦績】
★ジャレット・ハード/27戦24勝(16KO)3敗
★アルマンド・レセンディス/15戦14勝(10KO)1敗







《NABO北米ライト級タイトルマッチ》
開催日:3月4日(日本時間5日)
開催地/会場:メキシコ・シナロア州クリアカン/パレンケ・デ・クリアカン




NABO北米ライト級王者・WBO世界同級5位
アンヘル・フィエロ(24=O/MEX)
VS.
WBCライト級39位
エドゥアルド・エステラ(33=O/URU)

フィエロがねじ伏せKO勝ち防衛成功!

〈試合経過〉
初回、フィエロがエステラに圧力かけながら接近するとボディー攻めの優勢でスタートした。
2回、フィエロがエステラの後頭部打撃でレフェリーがストップさせ危険攻撃でフィエロに減点1が科せられた。
3回、激しい打ち合いでフィエロが左右で倒しにかかったが、逆にエステラの左フックを貰って互角の展開。
4回、フィエロが左右連打で2度ダウンを奪ったが、仕留め切れない。エステラは打たれ強くタフさを見せた。
5回〜6回とフィエロが強引に接近して左右で攻めるもののエステラの右カウンターを浴びて危ない場面もあった。
7回、フィエロが序盤から上下に打ち込んで進めた残り30秒のところで左フックを効かせロープに追い込み左右連打を浴びせるとエステラが力尽きロープ下にダウン。レフェリーはここで勝負ありと試合をストップした。

ーKO・7回2分59秒ー

フィエロは保持するNABO北米ライト級王座の4度目防衛に成功した。2021年3月18日、元WBA世界Sフェザー級王者でライト級に転向してきたアルベルト・マチャド(プエルトリコ)とNABO北米ライト級王座決定戦で対戦して初回〜2回と2度ダウンを奪われながらも6回序盤に強烈左フック一撃の逆転KO勝ちで一躍注目された選手。今回KO勝利もちょっと危なっかしい戦いだった。まあ、メキシカンファイター特有の荒っぽさは魅力ですが、果たして世界挑戦に辿り着けるのか今後に注目したい。

エステラは負けたが、4回に2度ダウンもかなりタフで持ちこたえて見せた。フックやカウンターで逆転する力は充分にあったが、あまりにも打たれ過ぎだった。もっとディフェンス面を強化すれば上位に食い込む可能性ありで期待したい選手。


(Photos by figtnews.com)

CM入りですがフィエロVS.エステラ戦をDAZNのハイライトシーンでどうぞ!(8分43秒)
※途中消除の場合ありです。


【両選手の戦績】
★アンヘル・フィエロ/24戦21勝(17KO)1敗2分
★エドゥアルド・エステラ/16戦14勝(9KO)2敗