《4団体世界ライト級TMヘイニーVS.カンボソスⅡ&ワイルダー復帰戦》豪州・米国/No.1310 | ◆ ボクシングを愛する猫パンチ男のブログ ◆

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ーWBAスーパー・WBC・IBF・WBOー
《4団体世界ライト級王座タイトルマッチ
ーundercardー
《WBCバンタム級シルバー王座TM》
兼《WBC世界バンタム級挑戦者決定戦》


開催日:10月16日(日曜日)
開催地/会場:オーストラリア・ビクトリア州メルボルン/ロッド・レーバー・アリーナ




4団体世界ライト級統一王者
デヴィン・ヘイニー(23=O/USA)
VS.
前4団体世界ライト級統一王者
ジョージ・カンボソスJr.(29=O/AUS)IMG_9481.jpg

〈試合経過〉
初回、序盤からヘイニーが左ジャブで流れを掴むスタート。カンボソスはスイッチして撹乱しようとするもののクリンチで阻まれる。
3回〜4回とヘイニーの右ストレート、左フックがヒットして早くも主導権を握ったように映った。
ここまでカンボソスは突破口を掴もうと左右で攻めるものの、決定打にならずヘイニーがジャブ、右でポイントを奪って回を重ねる。
中盤戦に突入すると見せ場のない絡み合う展開が続いた。
8回、カンボソスが中盤右フックを浴びせていよいよ巻き返すかと思われたが続かない。
9回、お互い出入り激しい打ち合いでカンボソスが左目尻と右頭部をカットして出血をみた。
10回、ヘイニーがペースの落ちたカンボソスにジャブ、右ストレートを浴びせてポイントを重ねる。
11回、開始直後カンボソスにドクターチェックが入るも続行許可、再開するとヘイニーのワンツーでカンボソスはピンチも終了間際に右で反撃をみせる。
最終回はヘイニーが勝利を確信したか、無理に打ち合わず左右に動いてカンボソスの攻撃を躱す中ゴングとなった。

〈12回採点結果〉
119ー109(ヘイニー)
118ー110(ヘイニー)
118ー110(ヘイニー)

ヘイニーが3ー0大差判定勝ちで4団体世界ライト級王座の防衛に成功した。前3団体統一王者を返り討ちにしたヘイニーはこれでWBC王座が6度目防衛、WBAスーパー、IBF、WBOの3王座はともに初防衛となった。スピードが持ち味のヘイニーは前回以上に有効打を増やして完勝した。しかし、まだ比類なき王者とは呼べないというファンも少なくないでしょう。
そうです、この階級にはまだWBA正規王者で27戦全勝(25KO)無敗の豪腕ジャーボンタ・デービス(米国)や元WBC世界同級暫定王者で23戦全勝(19KO)無敗のライアン・ガルシア(米国)、それに復帰する元3団体統一王者ワシル・ロマチェンコ(ウクライナ)もいる激戦階級。次戦は誰になるのか楽しみです。

カンボソスは再び地元開催に恵まれたが、序盤から王者のジャブでコントロールされ糸口が掴めないまま後手気味に進んでしまった。
挽回を狙ってようやく8回右フックを浴びせて見せ場を作ったが、王者の巧みな防御に続かず流れを変えることが出来ず、結局、前回以上に差をつけられ王座奪回は成らなかった。



(Photos by badlethook.com)

それではヘイニーがリマッチ戦でカンボソスを返り討ちにしたシーンをハイライトでどうぞ!(6分05秒)
※途中消除の場合ありです。


【両選手の戦績】
★デヴィン・ヘイニー/29戦29勝(15KO)無敗
★ジョージ・カンボソスJr./22戦20勝(10KO)2敗


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ーundercardー
《WBCバンタム級シルバー王座TM》
兼《WBC世界バンタム級挑戦者決定戦》


WBCバンタム級シルバー王者・WBC同級1位
ジェイソン・マロニー(31=O/AUS)IMG_9481.jpg
VS.
WBC世界同級2位
ナワポン・ソー・ルンビサイ(31=O/THA)IMG_9449.JPG

〈12回採点結果〉
118ー110(マロニー)
118ー110(マロニー)
119ー109(マロニー)

マロニーが3ー0大差判定勝ちでWBCバンタム級シルバー王座の2度目防衛とともにWBCバンタム級王座への挑戦権も獲得した。
マロニーは2020年10月31日、米ネバダ州ラスベガスのMGMグランド内で当時2団体王者だった井上 尚弥(大橋)に挑戦したが、2度ダウンを奪われ7回KO負けに終わっている。
それから3連勝して今回に臨んだ。
井上は4団体統一戦後、結果にかかわらず階級をSバンタム級に上げることが濃厚で再戦を希望するならマロニーも階級アップするしかないでしょう。果たして、階級を上げるのか、それともバンタム級に留まって王座を目指すのか注目される。

敗れたナワポンは立派な戦績で敵地に乗り込んだものの、初海外試合も影響したのか大差判定負けとなった。
また、フライ級時代の2017年3月4日、地元バンコクでWBC世界フライ級王座決定戦をファン・エルナンデス(メキシコ)と戦ったが3回TKO負けに終わっていた。
それから15連勝しての飛躍チャンスだったが実らなかった。


(Photos by fightmag.com)

【両選手の戦績】
★ジェイソン・マロニー/27戦25勝(19KO)2敗
★ナワポン・S・ルンビサイ/53戦50勝(40KO)2敗1分


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《WBC世界ヘビー級挑戦者決定戦》
ーundercardー
《Sミドル級ノンタイトル12回戦》

開催日:10月15日(日本時間16日)
開催地/会場:米国ニューヨーク・ブルックリン/バークレイズ・センター




WBC世界ヘビー級1位・元WBC世界同級王者
デオンテイ・ワイルダー(36=O/USA)
VS.
WBA世界ヘビー級ゴールド王者・WBC4位
ロバート・ヘレニウス(38=O/FIN)

〈試合経過〉
初回、ワイルダーがステップを踏みながらヘレニウスの出方をうかがう静かな立ち上がりだった。
残り30秒に差し掛かりヘレニウスが右を繰り出しワイルダーをコーナーに詰めようとした瞬間、ワイルダーの右フックがヘレニウスの顎を打ち抜くと背中からドスンと仰向けに失神ダウン。レフェリーはカウントすることなく即座に試合を止めた。

ーKO・1回2分57秒ー

ワイルダーはフューリーとの対戦で凄まじいダウン応酬の末、悪夢の2連敗から1年ぶりのリングで豪快に倒して再起戦を飾った。
勝利者インタビューでは「オレクサンドル・ウシクと対戦する用意がある。それにアンディ・ルイスもあり得る」と王座に返り咲くことをアピールした。

以前にスパーリング相手でもあったヘレニウスはまともに右を貰って何もすることなく敗れ去った。
それにしても暫くの間、立ち上がれないほど危険な倒れ方だった。
果たしてヘレニウスは再起出来るのか?





(Photos by boxingscene.com)

それではワイルダーがヘレニウス戦で豪快に倒して再起に成功したシーンをどうぞ!(3分26秒)
※途中消除の場合ありです。


【両選手の戦績】
★デオンテイ・ワイルダー/46戦43勝(42KO)2敗1分
★ロバート・ヘレニウス/35戦31勝(20KO)4敗


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ーundercardー
《Sミドル級ノンタイトル12回戦》


前IBF世界Sミドル級王者
カレブ・プラント(30=O/USA)
VS.
元WBC世界Sミドル級王者
アンソニー・ディレル(38=O/USA)

〈試合経過〉
序盤から中盤戦突入まで両者にクリンチが多く消極展開だった。
7回〜8回と両者の見せ場のない試合ぶりでついに観客からプーイングが飛び交う始末。^o^
しかし、迎えた9回、終了間際にプラントの左ボディーから左アッパーでディレルがたまらずリング中央でダウン。かなりダメージのあるディレルにレフェリーはカウント途中で試合を止めた。

※ディレルのダウン中にプラントがスコップで地面を掘って埋葬する身振り(ジェスチャー)をした為、慌ててレフェリーが止める場面があった。試合後プラントは不謹慎な行動だとして各メディアから非難を浴びた。

ーKO・9回2分57秒ー

前IBF世界Sミドル級王者のプラントは昨年11月6日、3団体統一Sミドル級王者のカネロ・アルバレス(メキシコ)と4団体Sミドル級王座統一戦を争い11回TKO負けで王座から陥落して以来のリングとなった。再起に成功したプラントは勢いに乗って王座返り咲きを目指す。

元WBC世界Sミドル級王者のディレルは2019年9月28日、デビッド・ベナビデス(米国)に9回KO負けで王座から陥落後は再起1勝1分としていた。11カ月ぶりのリングだったが、痛い3敗目となった。今回のダメージで再起出来るのか心配される。



(Photos by badlethook.com)

元王者同士はプラントがディレルにKO勝ちで再起に成功したシーンをハイライトでどうぞ!(3分51秒)
※途中消除の場合ありです。


【両選手の戦績】
★カレブ・プラント/23戦22勝(13KO)1敗
★アンソニー・ディレル/39戦34勝(25KO)3敗2分