★決定!4団体世界バンタム級王座統一戦〜井上VS.バトラー/12月13日 東京/No.1311 | ◆ ボクシングを愛する猫パンチ男のブログ ◆

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-WBA(S)・WBC・IBF・WBO-
《4団体世界バンタム級王座統一戦》

開催日:12月13日(火曜日)
開催地/会場:東京都江東区/有明アリーナ




WBA(S)・WBC・IBF世界バンタム級王者
井上 尚弥<(29=O/Ohashi)
VS.
WBO世界バンタム級王者
ポール・バトラー(33=O/GBR)

井上がアジア人初の4団体王座統一に王手!

日本ボクシング界の至宝、井上選手の待ちに待った4団体世界バンタム級王座統一戦が10月13日、ついに正式決定して12月13日に有明アリーナで開催されます。もう、試合まで2カ月を切ってワクワクしてきましたね。
これまでライト級以下では4団体統一王座達成者はおらず、世界の軽量級現役ボクサー達やファンの間で注目の的となって日本に限らず世界中が盛り上がることになるでしょう。
4団体統一成功となればバンタム級では史上初の快挙となる。
日本が主要4団体制となってからの日本人選手は2団体統一王者は3選手いるものの3団体統一王者となると井上のみです。
そして、世界が1988年に主要4団体制となってこれまで4カ国(米国・英国・メキシコ・ウクライナ)の8選手が4団体統一王者となっている。果たして、井上がアジア人初の9人目となるのでしょうか、歴史的一戦を目撃しましょう。

井上が英国人選手と戦うのは今回で2人目となるが、最初に英国人選手と対戦して3階級制覇を達成した試合が印象に残っている。
2018年当時、王座を6度防衛に成功して安定王者として初来日したWBA世界バンタム級王者のジェイミー・マクドネル(英国)に2018年5月25日、大田区総合体育館で井上は挑戦した。
試合は初回、ジャブの突き合いから1分半過ぎ井上の左フックがヒットするとマクドネルが早くもダウン。なんとか立ち上がって再開に応じたマクドネルだったが、井上の左右連打追撃でロープに詰められ滅多打ちされたところでレフェリーは試合を止めた。井上のわずか初回1分52秒での劇的TKO勝ちだった。まだ民放で全国生中継されていて日本中がテレビにくぎ付けでした。
そして、なんと言っても凄かったのは今年6月7日、5階級制覇王者で実力者のWBC世界バンタム級王者ノニト・ドネア(比国)との2度目対決に2回TKOで返り討ち決着したことです。
そして、権威ある米老舗ボクシング専門誌「Ring Magazine」6月発表のPFPランキング(パウンド・フォー・パウンド=全階級を通して最強評価)で日本人初の1位となった。

〈WBO王者 ポール・バトラー〉
バトラーは2014年6月7日、当時IBF世界バンタム級の技巧派王者スチュアート・ホール(英国)に世界初挑戦すると12回2ー1の判定勝ちで16戦目にして王座獲得に成功している。
しかし、その後、階級下のSフライ級転向で防衛することなく王座を返上。2015年3月6日、当時、倒し屋として人気上昇中だったIBF世界Sフライ級王者のゾラニ・テテ(南ア)に挑戦すると8回TKO負けで2階級制覇ならず、王座獲得失敗とともに18戦目で初黒星となった。
その後はバンタム級に戻して世界戦経験者や元王者など下して9連勝するなど躍進してIBF世界バンタム級4位にランキングされ再びチャンスが訪れる。
2018年5月5日、以前保持したIBF世界バンタム級の王座決定戦をのちに井上尚弥と戦うことになるエマヌエル・ロドリゲス(プエルトリコ)と対戦して上下に打ち込まれ手数、有効打で差をつけられた末、12回0ー3(10P/14P/14P)の大差判定負けで王座返り咲きは成らなかった。
それでも奮起して7連勝すると今度はWBO世界バンタム級1位となって、ご存知お騒がせ王者のジョンリール・カシメロ(比国)に挑戦することになった。
そして、今年4月22日、王者カシメロに挑戦する予定だったが、カシメロが前日計量で直前のサウナによる減量は英国ボクシング管理委員会(BBBofC)が規定違反だとして出場不可が下され世界戦は止む無く中止された。バトラーにとって寝耳に水だった。
しかし、バトラーに不備はなく試合開催は認められWBO団体が急遽バンタム級暫定王座決定戦を設けて試合は行われた。
代替相手としてWBO世界同級4位にいたジョナス・スルタン(比国)と戦いバトラーが試合を終始優位に進めて12回3ー0(8P/6P/4P)差の判定勝ちで暫定王座を獲得した。
その後、カシメロは延期や中止など失態続きでWBO団体から王座を剥奪された為、バトラーが正規王者に昇格となった。
そして、今回バトラーは初防衛戦が大一番の統一戦となる。

それではバトラーが今年4月22日、WBO世界バンタム級暫定王座決定戦で王座獲得に成功したシーンをハイライトでどうぞ!
(3分02秒)



〈ちょいあとがき〉
バトラーの戦いぶりは技巧派で持久力もあるが、弱点もある。
2度の敗戦で顎の脆さが露呈していることです。
初黒星は左アッパーをモロに被弾して8回TKO負け、2敗目は左フックを浴びた影響でほぼフルマークの大差判定負け。
顎は鍛えようがなく、いかに被弾しないかの防御技術が必要だ。
2敗目以降は8連勝して暫定王座(のちに正規王者昇格)を獲得したが、前WBOバンタム級王者のジョンリール・カシメロ戦が消滅したことで格下相手を代替した棚ぼた王座などと揶揄されていた。
今回の対戦決定報道後に以前、井上と対戦して2回KO負けを喫したエマヌエル・ロドリゲス(プエルトリコ)はメディアインタビューに「戦うバトラーの勇気は称えるが、イノウエ相手では5回と持たないよ!」とコメントしている。
しかし、バトラーとて遠方はるばる英国からわざわざ日本にきて負けを承知でリングに上がる訳ではない。
確かに、井上とバトラーのこれまでの戦歴や試合内容を比べると実力差は歴然としていて早い回で終わってしまう可能性もあるでしょうが、それでも何が起こるか分からないのがボクシングです。

【両選手の戦績】
★井上 尚弥/23戦23勝(20KO)無敗
★ポール・バトラー/36戦34勝(15KO)2敗


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