《WBC世界Sライト級王座決定戦》
開催日:11月26日(日本時間27日)
開催地/会場:米国カリフォルニア州カーソン/ディグニティ・ヘルス・スポーツ・パーク
WBCスーパーライト級シルバー王者
ホセ・セペダ(33=S/MEX/USA)
VS.
元WBA世界Sライト級スーパー王者
レジス・プログレイス(33=S/USA)
前4団体統一世界Sライト級王者だったジョシュ・テイラー(英国)のWBC王座返上に伴う王座決定戦です。
王座に就くのはセペダか、元王者プログレイスか?
セペダは過去王座奪取のチャンスは2度あったが逃している。
最初は2015年7月15日、敵地英国でWBO世界ライト級王座決定戦をテリー・フラナガン(英国)と戦い2回終了時に不運な左肩脱臼で止むなく棄権して王座獲得に失敗、初黒星となった。
2度目は階級を上げ2019年2月10日、地元米国でWBC世界Sライト級王者のホセ・カルロス・ラミレス(米国)に挑戦して接戦となったが、僅かに及ばず12回0ー2(4P/2P)差の惜敗で2度目も王座には届かなかった。
再起戦では無効試合となったが、その後は世界戦経験者の3選手を下すなどWBCスーパーライト級シルバー王座も獲得して5連勝(2KO)と本来の強さを取り戻している。
そして、2年9カ月ぶりとなる3度目でメジャー王座獲得チャンスに念願のベルトを巻けるのか注目される。
直近戦でセペダが保持するWBCスーパーライト級シルバー王座の防衛戦でホスエ・バルガス(プエルトリコ)を僅か初回にTKO勝ちしたシーンをハイライトでどうぞ!(2分22秒)
〈元王者レジス・プログレイス〉
プログレイスはWBA世界Sライト級スーパー王者時代にWBSS(ワールド・ボクシング・スーパー・シリーズ)の決勝戦まで勝ち進んだ2019年10月26日、敵地英国ロンドンのO2アリーナでIBF世界Sライト級王者のジョシュ・テイラー(英国)と統一戦を争った。注目されたサウスポー同士の対決は接近しての白熱した打ち合いでお互い譲らずフルラウンドまで縺れ込んだ。
結果はプログレイスが手数、有効打で僅かに及ばず12回0ー2(5P/2P)差の判定負けで統一に失敗、スーパー王座から陥落するとともに初黒星となった。
しかし、その後は難敵相手に再起から3連勝(3KO)と元々持ち合わせる強打者ぶりを甦らせた。果たして、プログレイスは3年1カ月ぶりの王者返り咲きなるか・・・
プログレイスのこれまでのノックアウトシーンをハイライトでどうぞ!(3分03秒)
〈みどころ〉
年間を通して数少ないサウスポー同士の対決です。
年令も同じなら体格も173センチと一緒で違うのはセペダのリーチが9センチも長いところでしょう。
ともにアウトボクシングとは無縁で足を止めて打ち合うところも似ている。そして、両者はアグレッシブさに加えパワーもあって倒すこともできる目の離せない展開になること間違いなし。
セペダは打ち合いを仕掛けてくる相手には打ち終わりを狙ってカウンターを打ち込むのが滅法得意だ。しかし、フットワークを使う相手はやや苦手なようです。左右でガンガン攻めてサークリングはするが、あまりフットワークは使わないインファイター。とにかく小細工が嫌いなのか出来ないのか、攻め方は荒いがそんな戦いぶりがファンを惹きつけている。
一方、プログレイスは実力者相手に激戦数が多い分、これまでの試合内容で今回有利とするファンも多いようです。
プログレイスもあまりフットワークは使わず接近して打ち合いに引き込むが、パンチを外す技術(ダッキングやウィービングなど)は努力で磨いた部分もあるでしょうが天性のものでしょう。
兎に角、左には一撃で倒す破壊力を秘めている。
また、ここ2試合はサウスポーと対戦してともにKOで下して左対策は万全なようです。
どうもセペダの攻めのドタバタ感(常に圧力をかけることでスタミナの消耗が激しい)がちょっと気になります。
セペダは技巧もあるプログレイスに得意の左を浴びせられるのか?
もし、当て勘が悪ければ自ずとプログレイスが自分の流れに引き込むような気がします。
まあ、ここ3戦を圧倒した試合ぶりで乗っているところを見るとセペダさんには悪いがプログレイスに分がありそうです。
いずれにしても観てのお楽しみですね・・・
【両選手の戦績】
★ホセ・セペダ/39戦35勝(27KO)2敗2NC
★レジス・プログレイス/28戦27勝(23KO)1敗