《DIAMOND GLOVE SP 八重樫・井上・村田》9月5日 東京/No.446 | ◆ ボクシングを愛する猫パンチ男のブログ ◆

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   ーDIAMOND GLOVE SPー
THE FIGHT

《WBC世界フライ級タイトルマッチ》
《WBC世界Lフライ級タイトルマッチ》
《ミドル級ノンタイトル10回戦》

日時:9月5日
開催地/会場:東京都渋谷区神南/代々木第二体育館


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《WBC世界フライ級タイトルマッチ》

WBC世界フライ級王者
八重樫 東(31=大橋)IMG_0079.gif
VS.
WBC世界同級1位・元2階級制覇王者
ローマン・ゴンサレス(27=ニカラグア)IMG_6922.png

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★激闘王が怪物と激突!

軽量級最強はどっちか?
世界中のボクシングファンが注目する一戦!
王者八重樫 東に挑戦するゴンサレスは日本の気候に慣れたいと8月17日に早めの来日となった。
3階級制覇を目指すゴンサレスは2012年11月17日、米国カリフォルニア州ロサンゼルスでWBA世界L・フライ級王者時代にファン・フランシスコ・エストラーダ(メキシコ)との5度目の防衛戦(3ー0判定勝ち)以来の久々の世界戦となる。
2012年12月18日、WBAはゴンサレスをスーパー王者に昇格させたものの、強すぎるがために対戦拒否に遭って、試合はなかなか決まらず暗礁に乗り上げた格好だった。
その後は調整試合としてリングに上がるしか術はなかった。
今年1月14日には3階級制覇を目指す決断でWBA世界L・フライ級スーパー王座を返上。
フライ級に転向すると4団体すべてで上位にランクされたものの、王座挑戦はこれまたなかなか実現に漕ぎ着けず調整試合そのものを模索するしかなかった。
しかし、今年4月6日、八重樫がオディロン・サレタ(メキシコ)を9回KO勝ちで3度目の防衛に成功したこの日、同じリングに上がったゴンサレスの対戦オファーに応える形となって挑戦を引き受けることとなった。
リング上で勇気を持って潔く対戦表明した八重樫に大歓声が沸いたのだった。
そして、「今日の友は明日の敵」となった次第。
八重樫は気迫やモチベーションだけでは勝てない相手と百も承知でリングに上がるだろう。
退ければ世界中に名が知れ渡ることになる。
そうなってほしい。
大方の予想は断然、強打者ゴンサレス有利と見られていますが・・・

〈みどころ〉
おそらく、序盤からジャブの突き合いで攻略の探り合いになるはず。
ゴンサレスにはスピードとパワーがあって上下に打ち分けるコンビネーションと左右に破壊力を秘めている。
足が止まると速いワンツーを浴びせてアッパーを突き上げる。
接近するとボディー打ちで怯ませ回転の速い左右連打で畳み掛けてくる。
それはもう油断も隙も見せられない。
これを八重樫がどう躱し捌くかだろう。
八重樫には相手の動き戦法を狂わせる上手さがあり、これを発揮できるかどうかで勝機も見えてくるかもしれない。
軽量級最強の怪物ゴンサレスのインファイトでの得意な強烈ボディーブローから左右フックが炸裂するのか?
それとも、メキシコのスター選手エドガル・ソーサ戦で見せた激闘王者八重樫の攻撃を狂わす回転の速い左右フックからワンツー攻撃で打ち崩すのか?
不利予想のなかで八重樫のどんでん返しが見たい。
絶対に見逃せない面白い試合になるでしょう・・・

【両選手の戦績】
★八重樫 東/23戦20勝(10KO)3敗
★ローマン・ゴンサレス/39戦39勝(33KO)無敗


《WBC世界Lフライ級タイトルマッチ》

WBC世界L・フライ級王者
井上 尚弥(21=大橋)IMG_0079.gif
VS.
WBC世界同級14位
サマートレック・KKジム(29=タイ)IMG_0413.gif

★日本の怪物登場!

井上はわずか6戦目で王者アドリアン・エルナンデス(メキシコ)に挑戦して6回ストップ勝ちの王座奪取はもう数十戦も戦っているかのような堂々とした戦い振りだった。
だから、怪物なのだ!
ただ、井上はかねてからの減量苦で陣営が階級を上げる旨を示唆していることから、このL・フライ級の初防衛戦後に王座を返上することになるでしょう。
挑戦者のサマートレック・ゴーキャットジムはミニマム級とL・フライ級を交互に試合をしている。
サマートレックの注目すべきところは強打者で名のある選手と対戦していること。
2011年1月24日、僅か5戦目で元IBF世界ミニマム級王者で後のWBA世界ミニマム級王者となるベテランで強打者のムハンマド・ラクマン(インドネシア)と再起戦の対戦相手に指名され6回戦を戦うと「番狂わせ」の判定勝ちを収めて一躍名を売った。
そして、現在、PABA(WBA傘下)L・フライ級王者でWBA世界2位・WBO世界6位・IBF世界6位にランクインしているランディ・ペタルコリン(比国)と2012年4月21日にPABAライト・フライ級王座決定戦で対戦して3ー0(7p・7p・11p)の大差判定負けで、これは王座獲得に失敗している。
その後は、9連勝(2KO)してその中には、階級を下げて2013年3月8日にPABAミニマム級暫定王座決定戦をヨハン・ワユディー(インドネシア)と対戦して3ー0(6p・4p・7p)の判定勝ちで暫定ながらも王座獲得。(その後、正規王者昇格)
直近の試合は今年7月10日にドミ・ネノケバ(インドネシア)とL・フライ級の6回戦で戦い2回に右フックでダウンを奪って3ー0の大差判定勝ちを収めている。
この試合はユーチューブで見ているが、ワンツーから左右フック、右アッパー、ボディーブローと上下に打ち分けるコンビネーションを見せていた。
そして、強引に突進する場面もあった。
サマートレックはKO勝ちは少ないものの、接近して粘り強くひつこく攻めるタフさを持っている選手と言えます。タイプとしてはファイター。
井上と比べれば格下と見られがちですが、侮ってはいけません。

〈みどころ〉
おそらく、サマートレックは一か八かで強引に左右を振り回してガンガン出てくるに違いない。
そうなれば、かえって井上の得意な左フックや右カウンターが生きてくる。
但し、接近したときのサマートレックの右フックと右アッパーには要注意でしょう。
かなりひつこく連発して繰り出してくる。
これに気をつければ、井上がスピード、パワー、アグレッシブさの全ての面で上回っているのは間違いのないところ。
もう、あとは、王者としての勝ち方が重要。
仕留めるのは得意の左フックか?
それとも、右ストレートか?
今からワクワクしてきました。

【両選手の戦績】
★井上 尚弥/6戦6勝(5KO)無敗
★サマートレック・ゴーキャットジム/21戦17勝(5KO)4敗


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《ミドル級ノンタイトル10回戦》

WBC世界ミドル級11位
村田 諒太(28=三迫)IMG_0079.gif
VS.
メキシコ・ミドル級王者
WBCカリブ圏同級王者・WBC世界同級22位

アドリアン・ルナ(24=メキシコ)IMG_0624.png
※メキシコではADRIAN“TYSON”LUNAのリングネームで戦っている。

★村田の5戦目!

村田は7月10日、米国カリフォルニア州でWBA世界ミドル級の最強王者ゲンナディ・ゴロフキン(カザフスタン)とのスパーリングでグローブを交わしてきた。
練習を終えて帰国した村田はメディアに「ゴロフキンのパンチ力は別物。異質のパンチだった」と感想を語った。
ミドル級最強王者とのスパーリングで格の違いをまざまざと実感したようだ。
これから先に繋げる意味のある経験だったに違いない。

遅いプロデビューの村田にとって、一戦一戦が気の抜けない戦いになる。
オリンピックの金メダリストとして鳴り物入りでプロになった以上、無様な負け方は許されないからだ。
それも、ミドル級という世界で最も強豪ひしめく厳しい階級。
強引に倒しにいって、倒されることだってあり得る。
最近、後々のことを考えると、べつに、無理やり倒して勝たなくても判定勝利でもいいじゃないかと思ったりもする。
今回、対戦するアドリアン・ルナはメキシコ・ミドル級王者でWBCカリブ圏ミドル級王者。
村田がこれまで戦ってきたなかでも「最も最強」と紹介されていた。
しかし、3試合の試合映像を見た限りでは最強とは言い難い部分も多少垣間見えた。
2013年2月23日、売出し中だったアドリアン・ルナは13戦11勝(7KO)1敗1分の戦績を持って、新鋭のルイス・フェリペ・レイジェス(メキシコ)と4回戦を戦って、左右連打を浴びせられ、わずか1回1分15秒の不覚のストップTKO負けを喫している。
この新鋭に負けたことで奮起して再起すると、6戦6勝(4KO)と波に乗った活躍をみせる。
再起3戦目となる2013年10月26日にはメキシコ・ミドル級王者のオスカー・アビメレック・エスキベルに挑戦して戦うと12回判定勝ちでタイトルを獲得した。
この試合はWBCカリブ圏ミドル級王座決定戦も懸けられていたため、両タイトルのダブル獲得となった。
2014年3月1日、メキシコ・ミドル級王座の2度目の防衛戦ではロドリゴ・メジアの挑戦を受けて戦うと右ストレートでグラつかせて左右連打を浴びせたところでレフェリーが試合を止める10回2分18秒でのストップ勝ちで2度目の防衛に成功している。
左ジャブを多用してワンツーで崩しながら接近すると左右フックから右アッパーの攻めを得意とする選手。
右ストレートにも自信を持っているようだ。
スピード、パワーに関しては、まあ、そこそこでしょう
スタミナに関してもそこそこといった感じ。
ただ、突出した技術はないもののワンツーで突進して左右を振り回してくるところがあり、村田は不意をつかれないように気をつけなければいけない。
ルナにしてみれば、鳴り物入りの金メダリストに勝てば世界に名を売る絶好のチャンス。
村田にしてみれば、世界22位あたりの選手で落すようなことがあれば、振り出しに戻ってしまう。
ノンタイトル戦とはいえ、両選手にとって大事な一戦となる。
村田は「タイトルマッチの話しがあってもいい位置。実力がついたと納得してもらえる試合をしていかないといけない。倒す!そっちの方が面白いでしょ」と各メディアに力強いコメントをしていた。
ルナの身長は不明も(村田の182cmより高く見える)無駄な贅肉はなく引き締まったスラリとした細身の体形。
リーチもかなり長いように見えた。
タイプとしてはボクサー・ファイタータイプでしょう。
そして、なにより24歳という若さも武器になる。

〈みどころ〉
なんと言っても村田の武器は強烈な左フックと右ストレート。
ルナは左ジャブを多用して接近すると左右フックを振り回して右アッパーを突き上げ離れ際には右ストレートを繰り出してくる。
結構、出入りの激しいボクシングをする。
村田がこれをどうつかまえるのか。
修正していれば別だか、ルナには直線的に下がる癖がある。
指摘されずにそのままだと、村田はそこが狙い目でしょう。
村田が接近して左右フックを浴びせてボディー打ちで弱らせ、後は左右でラッシュして一気に畳み掛ける姿を想像してしまいます。
村田はこれを内容の濃い勝ち方でクリアすれば、いよいよ世界ランク10位以内の選手とのマッチメイクが組まれるでしょう。
ズバリ!村田の中盤KO勝ちを予想します。
今から楽しみでワクワクしています。

【両選手の戦績】
★村田 諒太/4戦4勝(4KO)無敗
★アドリアン"タイソン"ルナ/20戦17勝(11KO)2敗1分


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(メキシコ&WBCカリブ圏王者)
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