《RING OF GOLD》2月22日 中国・マカオ/No.405 | ◆ ボクシングを愛する猫パンチ男のブログ ◆

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    ーRING OF GOLDー
《73.4Kg契約ノンタイトル8回戦》
日時:2月22日
開催地/会場:中国・マカオ/ザ・ベネチアンマカオ・コタイアリーナ


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ロンドン五輪ミドル級金メダル・WBC世界21位
村田 諒太(28=三迫)IMG_8535.gif
ーVsー
元WBCラテンSウェルター級王者
カルロス・ナシメント(40=ブラジル)IMG_9269.gif

   村田 諒太鄒市明イゴール・メコンチェフのオリンピックゴールドメダリストがメインの試合。
結局、村田選手の試合はミドル級とSミドル級の中間体重73.4Kgリミット契約で行われました。
もう、まるで世界戦の雰囲気でした。
お馴染み名リングアナマイケル・バッファーの名調子で始まった。

〈試合経過〉
初回、お互いジャブの突き合いで様子見の展開。徐々に動き出した。村田が左フックから右ボディーと打ち込む。ナシメントは右フック、左ボディーと繰り出す。村田は更に接近して右アッパー、右ストレート、左右フック、左ボディー打ちと多彩な攻め。~手数、有効打で村田優勢。

2回、ナシメントが先に左ジャブから左右ボディー、右ストレート。村田は左ジャブからワンツーダブル。更に村田は左右フック、ワンツー、ボディーと上下に打ち分けてプレッシャーをかける。ナシメントも左右フック、ボディーと応戦。~手数、有効打で村田優勢。

3回、ナシメントが左ジャブから接近して左右ボディー。一旦離れて村田が左ジャブから右アッパー。ナシメントも左フック、右フックと応戦。終盤村田がコーナーに詰めて右アッパーからワンツー、左ボディーでナシメントが崩れ落ちるダウンを奪う。
ナシメントは立ち上がって8カウントで試合再開。村田が左右連打したところでゴング。~10ー8で村田優勢。

4回、ナシメントが挽回を狙って右フックから左ボディー打ちも効果なく動き鈍り精彩欠く。村田が一気に右ストレートからロープに詰めて左右連打してナシメントは防戦一方。
ここでレフェリーが割って入り試合を止めた。

ーTKO・4回0分43秒ー
3戦目も村田選手のストップ勝ちとなった。

【両選手の戦績】
村田 諒太
3戦3勝(3KO)無敗

カルロス・ナシメント
33戦29勝(23KO)4敗


(3回終盤ダウンを奪う村田)

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〈後記〉
ストップ勝ちでの文句のない試合結果だったのですが、欲を言えばカウントアウトで勝っていれば、もっと世界に脅威を与えるアピールが出来たかも知れません。
しかし、前2試合と比べれば動きや打撃技術は確実に進歩していたように見えました。
特に、接近してのアッパー打ちは試合の流れを変えるキーポイントになっています。
気になる場面もありました。
まったくパンチを貰わないで試合を終えることは至難の技ですが、3回にナシメントの左フック、右フックを浴びていたのも事実です。
このクラスの世界は強豪ひしめく層の厚い階級。
世界のトップ10ともなればナシメント以上にパンチに破壊力を持ち合わせています。
同じフックを貰うとすれば選手によっては立っていられないでしょう。
動きブローテクニックをもっとステップアップさせることも必要になってきます。
さあ、次戦は5月に再び東京での試合。
もっと進化した村田選手に期待したいものです。

※(注)テレビ放送ではカルロス・ナシメントの戦績は31戦28勝(22KO)3敗で年齢が36歳と紹介されていましたが、私はBoxRecの権威を尊重してこちらの方で書きました。
↑ ↑ ↑
あれっ、テレビの選手紹介で何か違ってるとは思いつつも、そのまま書いてしまいましたね。
しかし、何故、ナシメントは今までBoxRecの間違いを指摘しなかったのかの疑問も残りますが?
ま、指摘頂いた方に感謝です!
記念にこのままにしておきます。(笑)

〈他のメダリスト注目選手結果〉
《フライ級リミット契約8回戦》
鄒市明(32=中国)
-VS-
ヨークトン・ゴーキャットジム(19=タイ)

ーKO・7回2分09秒ー

鄒選手のプロ4戦目は3度のダウンを奪っての7回KO勝ち。
前3試合はテクニックで圧倒して判定勝利していたものの、迫力に欠ける試合だったとボクシングファンからの不満が出ていた。
それを払拭させるべく、初めてのKO勝ちとなった。

【両選手の戦績】
鄒市明
4戦4勝(1KO)無敗

ヨークトン・ゴーキャットジム
19戦15勝(11KO)4敗


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《ライトヘビー級6回戦》
イゴール・メコンチェフ(29=ロシア)
-VS-
アッサポーン・ジャリトラム(25=タイ)
ーTKO・2回2分19秒ー
メコンチェフはタイ人選手では珍らしい重量級の4戦全勝ジャリトラム選手との対戦。
2回左フックでダウンを奪い、立ち上がったジャリトラムに連打を浴びせたところでレフェリーが試合を止めた。
メコンチェフは2試合連続のストップ勝ち。
ジャリトラムは初黒星。

【両選手の戦績】
イゴール・メコンチェフ
2戦2勝(2KO)無敗

アッサポーン・ジャリトラム
5戦4勝(1KO)1敗


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ーーーーーーーUNDERCARDーーーーーーーー
《IBF世界ライト級タイトルマッチ12回戦》
王者
ミゲール・バスケス(27=メキシコ)
ーVsー
IBF同級3位
デニス・シャフィコフ(28=ロシア)

王者バスケスは34戦33勝(18KO)1分無敗を誇る指名挑戦者のシャフィコフとの対戦。
178cmの王者に対して165cmと小柄なシャフィコフは序盤から懐へ潜り込んで左右を振り回す攻め。
王者は徐々に出入りを激しく接近してはアッパー、左右フックでシャフィコフの攻めを崩した。
結局、12回のフルラウンドを戦い抜き10p・4p・2p差の3ー0判定勝ちで6度目の防衛に成功した。
デニス・シャフィコフは世界初挑戦も獲得ならず初黒星を喫した。

【両選手の戦績】
ミゲール・バスケス
37戦34勝(13KO)3敗

デニス・シャフィコフ
35戦33勝(18KO)1敗1分


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《WBOインターナショナル・フェザー級王座決定戦》
元WBA世界Sバンタム級王者
下田 昭文(29=帝拳)
ーVsー
元WBO世界Sフライ級王者
マービン・ソンソナ(23=比国)

ーKO・3回1分17秒ー

この王座に就けば世界ランクも上位にランクアップされる。
そんな生き残りを賭けた一戦はソンソナにもたらされた。

下田は1回、2回と順調な滑り出しのスタートだった。
3回、サウスポーのソンソナが右ジャブで牽制すると躱そうとしたところに左アッパーをモロに浴びて崩れ落ちると失神ダウン。
下田は大の字に這わされ試合はあっけなく終わってしまった。

【両選手の戦績】
下田 昭文
34戦28勝(12KO)4敗2分

マービン・ソンソナ
18戦16勝(13KO)1敗1分


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