ーRING OF GOLDー
日時:2月22日
開催地/会場:中国・マカオ/ザ・ベネチアンマカオ・コタイアリーナ
《フライ級8回戦》
北京五輪・ロンドン五輪LF級連続金メダル
鄒市明(ゾウ・シミン/32=中国)
ーVsー
ヨークトン・ゴーキャットジム(19=タイ)
《ミドル級契約8回戦》
ロンドン五輪ミドル級金メダル
村田 諒太(28=三迫)
ーVsー
カルロス・ナシメント(40=ブラジル)
《ライトヘビー級6回戦》
ロンドン五輪Lヘビー級金メダル
イゴール・メコンチェフ(29=ロシア)
ーVsー
アッサポーン・ジャリトラム(25=タイ)
ーーーーーーーUNDERCARDーーーーーーー
《IBF世界ライト級タイトルマッチ》
ー12回戦ー
王者
ミゲール・バスケス(27=メキシコ)
ーVsー
同級3位
デニス・シャフィコフ(28=ロシア)
中国マカオのザ・ベネチアンマカオ内にあるコタイアリーナは最大15,000人の収容能力を持つ多目的会場。
米国プロモート会社トップランク社CEOボブ・アラム氏の尽力でアジア最大のボクシング興行拠点としてメッカになりつつある場所。
そして、村田選手、鄒選手、メコンチェフ選手をスカウトに成功した時点でアラム氏の念願だったメダリスト競演構想がついに実現となる。
★村田選手の対戦相手は世界挑戦経験者!
やっぱり、何と言っても我が日本のオリンピアン村田 諒太選手の対戦相手が気になるところ。
その相手のカルロス・ナシメントは40歳の超ベテラン選手。
デビュー戦が29歳になっていたという異色と言える選手です。
随分前の2007年5月19日に16勝(13KO)無敗を引っ提げ、1996年のアトランタ五輪に出場経験を持つ当時の強打者WBO世界Sウェルター級王者セルゲイ・ジンジルク(ウクライナ/ドイツ)へ挑戦しています。
結果は11回王者に左右連打で畳み掛けられTKO負けに終っていますが、前半は鋭い左ジャブから右を出して善戦した場面もありました。
当時、ジンジルクはサウスポーの強打者として一番脂の乗った時期で無理もない敗戦だったと言えます。
ナシメントは世界挑戦前には地域王座ながらWBOラテンSウェルター級王座を獲得しています。
世界戦敗戦後も再びWBCラテンSウェルター級王座にも就きました。
2010年11月26日には現WBA世界ミドル級暫定王者でイギリスの人気選手マーティン・マレーとWBAインターコンチネンタル・ミドル級王座決定戦を戦いましたが、3回TKO負けに終っています。
しかし、その後は4連勝(2KO)と負けていません。通算戦績は32戦29勝(23KO)3敗と素晴らしいものです。
ただ、3敗はすべてが名のある選手との対戦でスタミナ切れして動きが止まったところで隙をつかれてのKO負け。ややスタミナに不安を持つ。
それでも、速いワンツーから左右フックには今でも倒す威力は十分にあることから村田選手はけっして侮ってはいけない相手だと言えます。
たしかに、年齢やブローテクニックからすれば村田選手有利は動かないものの、必ず勝てるという保証もない。
しかし、村田選手はこれをクリアしなければ世界への道は開けない。
また、その勝ち方も問われる査定マッチとなります。
油断は禁物と言ったところでしょうか・・・
ーナシメントの世界初挑戦ー
(ジャブを突くナシメント)
(ジンジルクの左を浴びて)
(善戦虚しくTKO負けに終る)
(WBOラテン王者時のナシメント)