《 パッキャオVSマルケス決着戦 》11月12日 試合開催地:米国ラスベガス/No.237 | ◆ ボクシングを愛する猫パンチ男のブログ ◆

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《WBO世界ウェルター級タイトルマッチ12回戦》
日時:2011年11月12日(日本時間13日)
試合会場:米国ネバダ州ラスベガス・MGMグランドガーデンアリーナ

☆3度目対決の決着戦

WBO世界ウェルター級王者
マニー・パッキャオ(32=フィリピン/米国)

ーVSー

WBA・WBO統一世界ライト級王者
ファン・マヌエル・マルケス(38=メキシコ)

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…過去2度対戦して総ポイントが僅か1ポイント差。
最初は2004年5月8日、当時WBA・IBF統一世界フェザー級王者だったマルケスとの対戦。
パッキャオが1回に3度のダウンを奪ったが、マルケスが回を重ねるごとに猛反撃してポイントを重ねて引き分けに終わった。

2度目は2008年3月15日、スーパーフェザー級の対戦では、やはりパッキャオが3回にダウンを奪って中盤から、前回と同じようにマルケスの猛反撃に遭って、この時も接戦だったが2対1で辛くも判定勝ちした。
2度の対戦は共に、どちらの手が上がってもおかしくない拮抗した試合だった。
6階級制覇者でフィリピンの英雄パッキャオと3階級制覇者で主要4団体の王座を獲得した数少ないメキシカンの名選手マルケスは2階級上の王座に挑む。
果たして今回は・・・

ゴングが打ち鳴らされると、お互いジャブの出し合いで始まった。
序盤からパッキャオが体を左右に振りながらマルケスの懐に入ろうとするが、マルケスは動きで躱しながら右をうかがう。
マルケスは左アッパー、右ストレートを放ち、ヒット。
パッキャオは右ジャブから左ストレートをヒットする。
だが、前回のようには連打はできない。マルケスのパッキャオ研究が活かされる。
逆にマルケスが左ボディーを放つ。
パッキャオもボディーブローでマルケスの動きを止めようとするが、マルケスの動きがよく、完璧ヒットにはならない。
序盤戦は一進一退の五分五分。

中盤に入って、パッキャオは右ジャブからボディーを狙ってリズムを掴み始める。
マルケスは左右を出しながら動きで躱すが、やや動きが鈍ってきた。
パッキャオがロープ側に追いつめながら左ストレートを打ち込む。
しかし、マルケスも負けじと応戦して左アッパーから右ストレートをヒットさせる。
ここから、パッキャオが右ジャブをリードに使い、プレッシャーを強めて左アッパーから右ストレートをヒット。
手数が増して見栄えがよくなっていく。
中盤はややパッキャオのリードと見えた。

後半、パッキャオの左ストレートがヒット。
マルケスのディフェンスが緩み始めてパンチを被弾する数が増えながらも、的確な左アッパーから右ストレートで応戦する。(9回ここで、大歓声に)
パッキャオは、再びプレッシャーを掛けて畳み掛けようとするが、マルケスも怯まず左右で応戦。
しかし、お互い疲れが見え始めた。

そのまま最終12回に突入してもお互い引かず、壮絶な打ち合いのままゴングを聞いた。
後半戦はややパッキャオの有効打が上回った感じだった。
お互い手の内を知り尽くしているとはいえ前回の続きを見ているような錯覚を受ける。
試合を見終わって、マルケスのパッキャオ研究の成果が活きて、また採点の微妙さを感じた。

(採点結果)
114ー114(引き分け)
115ー113(パッキャオ)
116ー112(パッキャオ)
2ー0
一人のジャッジが4ポイント差を付けてはいるが、他の二人のジャッジはやっぱりと言う拮抗戦を裏付ける採点だった。
それでも、辛うじてパッキャオの2対0での判定勝ちで3度目の防衛に成功。

決着戦とは言え、パッキャオの完璧勝利の試合内容には見えなかった。
パッキャオはマルケスの左アッパーや右ストレートをモロに貰って効いていた場面もあった。
ただ、強いて言えばパッキャオの中盤から後半にかけての手数と有効打が僅かながら上回ったことは感じとれたが・・・
素人ジャッジの私の採点は115ー114でパッキャオの勝ちとした。
しかし、アメリカのボクシング専門サイトを覗くと以外な結果が出ていた。
ボクシング専門誌、スポーツ紙、評論家、記者が入り乱れての判定結果。
マルケスが勝っていたが⇒(21票)
パッキャオが勝っていたが⇒(7票)
引き分けていたが⇒(8票)
これは、メキシコの新聞社やメキシコ人も含んでいるので贔屓もあって一概には言えないが、マルケスを勝ちと支持している多さには驚いた。
どちらかがダウンでも奪っていれば、明白なケリがついていただろう。

終了後の勝利者インタビューのパッキャオのコメント
「今日、私が勝ったのは間違いない。強いパンチを貰ったが、問題なかった。次戦は誰とでも戦う」

マルケスのコメント
(米国TVへのコメント)
「とても不満だね。正直言ってジャッジを納得させる為に何をすればいいか分からないよ。過去2戦以上に明白な形で俺が勝った試合だったんだけどね。俺の勝利を支持してくれてるこの観客達が俺にとっての最良のジャッジだったね」

(母国TVへのコメント)
「俺が勝っていたのは明白だ。ジャッジには不満がある。もっとちゃんと見て欲しかった。採点には失望したよ!」
マルケスはインタビュー後に引退を匂わせる発言もしたが、どうなるのか微妙だ?

横にいた大物プロモーター、ボブ・アラムのコメント「マルケスとの対戦はこれで終わり。5月にビッグマッチを組む」
ボブ・アラムは一応決着したとは言ったが、メイウェザー戦がお流れになった場合に4度目の対戦もあり得る微妙な発言も匂わせた。
どっちにしても、また来年のファイトが楽しみだ。

【両選手の戦績】
マニー・パッキャオ
59戦54勝(38KO)3敗2分

ファン・マヌエル・マルケス
60戦53勝(39KO)6敗1分

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(今一、消化不良の思いのパッキャオ)
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(マルケスも勝利した思いが強く肩車されてアピール)
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(辛くも勝ってファティングポーズ)
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(東北の一日も早い復興を願っています)
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