キューバ伝説の世界王者キッド・チョコレート!

1927年後半から1938年後半にかけニックネーム(愛称)
ではなく正式リングネームとしてキッド・チョコレート(小型のチ
ョコレート)の名で当時ボクシングの聖地だった米ニューヨーク市
マンハッタン区にあるマディソン・スクエア・ガーデンのリングに
上がり大活躍していたキューバ人初の世界王者が存在していました。
本名はセルヒオ・エリージョ・サルディーニャス・モンタルボ(Se
rgio eligio sardinias montalbo)というちょっと長〜い名
前なのでした。当時、熱狂的ボクシングファンの多かったニューヨ
ーカーに長い本名は向かず、早く名前を覚えて貰うことが狙いで当
時のプロモーターが付けたとされています。しかし、なぜ甘い食べ
物がリングネームとなったのかは諸説あるものの当時初めてモンタ
ルボの試合を観たニューヨークのファンが「なんて美しいチョコレ
ート肌したボクサーなんだ!」と叫んだことが新聞記事で紹介され
それが由来でリングネームになったとする説もあるようです。
当時、ミドル級以下の階級は注目度が低かったとされた時代に軽量
級で突如として人気が出始めてマディソン・スクエア・ガーデンを
メイン会場として使用できる地位まで昇格していた。知名度が上が
ると各州からのお呼びもかかったようで転戦も行なっています。
そして、活躍が海外にも知れ渡るとヨーロッパ(スペインとフラン
ス)や隣国のカナダでもリングに上がっていました。
その後、いつの日からかニックネームもキューバン・ボンボン(キ
ューバの砂糖菓子)とこれも甘~い愛称が付けられ、むしろこちら
のほうが親しまれたようです。
母国キューバでのモンタルボ少年(後のキッド・チョコレート)
は12歳の頃ハバナ市のスラム街に住み食事も満足に出来ないほど
貧しかったことから家族を助ける為に新聞配達を始めたのでした。
15歳となった頃に販売所では新聞紙を脇に抱えながら坂道を苦に
せず配達するスピードが他の少年よりずば抜けて速く耐久力に加え
運動神経のいいモンタルボ少年はたちまち街中で評判となります。
それを人伝てに聞いたその配達する新聞社のスポーツ論説委員が販
売所に出向いてモンタルボに「援助するからボクシングを習ってみ
る気はないか!」と勧められるとモンタルボ少年は躊躇することな
く勧めに応じます。早速、国営のスポーツセンターでアマチュアボ
クシングを習い始めると元々運動神経が良かったことに加え耐久力
も備わっていたことでたちまち頭角を現すのでした。
キューバ各地で行われる大会に出場すると連戦連勝の負け知らずで
キューバ中の評判となったのです。そして、なんとアマチュア戦績
100戦全勝(86RSC・KO)無敗という途轍もない戦績を積
み上げます。まず地元の小規模大会からスタートして規模の大きい
州大会まで含めると数多くの優勝を飾ったとされています。
※(優勝回数は20度説と22度説があるが定かではない)
活躍したアマチュア時代の1926年代は既に国際大会も開催され
出場も期待されていたが、キューバ国内のクーデターが度々起きた
混乱で情勢も悪く出場機会はなかったという。
しかし、そんなモンタルボという若き逸材をプロボクシング界が放
って置くはずもなかった。17歳となったモンタルボはプロ勧誘を
受けて契約書にサインするとアマチュア100戦無敗の戦績を引っ
提げ、1927年10月22日、地元ハバナでジョニー・クルズ(
キューバ)と6回戦を契約体重(体重不明)で戦い6回判定勝ち(
採点不明)のプロデビュー戦を飾ったのでした。
その後、モンタルボは1928年6月、9戦全勝(6KO)無敗の
戦績を上げて18歳となった時期、アマチュア時代の輝かしい実績
も含め関係者を通じて本場米国のプロモーターに評判が伝わり勧誘
されると米国本土で活動する契約が結ばれ成立となった。
当時のキューバは混乱期にあったが、まだ米国との友好関係の名残
りもあったようで渡航禁止などはなく、敢えて亡命することはなか
ったとバイオグラフィーに記されている。モンタルボはトレーナー
らとともにキューバをあとにニューヨークへと渡ることになった。
新聞少年時代から5年で栄光を掴んだ!
米国に渡ったモンタルボは1928年7月11日、ニューヨーク
市近郊ミネオラのミッチェル・フィールド・アリーナでフェザー級
8回戦をエディー・エノス(米国)と戦い3回TKO勝ちで米国デ
ビュー戦を飾った。この時点でプロ10戦全勝(7KO)無敗。
その後は連勝していた1928年11月30日、バンタム級10回
戦でジョーイ・スカルファロ(米国)と戦い引き分けに終わり連勝
は22で途切れた。しかし、それから再び33連勝を記録した。
初黒星は1930年7月15日、130ポンド契約(58、96kg)
の試合でジャック・キッド・ベルグ(英国)と戦い10回スプリッ
トによる1ー2僅差判定負け。57戦目での初黒星だった。
ニューヨーク州が活動拠点の場となりリングネームもキッド・チョ
コレートとなってから1930年11月3日時点で60戦57勝(
32KO)2敗1分のキャリアを積み上げていました。プロデビュ
ーからわずか3年あまりでこれだけの試合数をこなすには月に1,
66試合を戦っていた計算となり、現在では到底考えられない試合
数です。初の大一番となった1930年12月12日、NBA(W
BA前身)&NYSAC(ニューヨーク州アスレチック・コミッシ
ョン公認)世界フェザー級王者バトリン・バタリノ(米国)への世
界初挑戦だったが、15回7ー8(支配したラウンドを1ポイント
計算)の僅差判定負けで王座獲得はならなかった。
しかし、翌1931年7月15日、階級を上げ2階級制覇王者でN
BA公認世界Jライト級(現Sフェザー級)王者ベニー・バス(ウ
クライナ系米国人)へ2度目となる世界挑戦で7回TKO勝ちを収
めて見事念願の王座獲得に成功したのだった。公式認定団体の試合
でキューバ人初の世界王者誕生となった。
そして、新聞少年時代からわずか5年たらずでの栄光でした。

(Photos by boxrec.com)
キッド・チョコレートは王者となってその名は一躍全米に広まり
母国キューバへも知れ渡ることになった。
1931年10月1日、NBA世界Jライト級王座をジョーイ・ス
コールファロ(米国)の挑戦を受け戦うと、速攻でわずか初回TK
O勝ちで初防衛に成功する。
1931年11月20日、試合間隔2カ月満たない中でJライト級
王座を保持したまま階級を上げ、当時人気スター選手だったNBA
世界ライト級&Lウェルター級(現Sライト級)の2階級保持王者
トニー・カンゾネリ(米国)へ挑戦するとお互い引かない激闘を繰
り広げた末に15回1ー2の僅差判定負けで王座獲得はならなかっ
た。※この試合は名勝負としてボクシング史に刻まれている。
カンゾネリVS.チョコレート戦(4分14秒)
1932年4月10日、再起して2連勝後、保持していたNBA世
界Jライト級王座をデビー・アバド(米国)と戦い15回判定勝ち
で2度目の防衛に成功。この後は半年の間に7度のリングで6勝1
敗となっているが王座防衛失敗なのか剥奪なのかそれともノンタイ
トル戦だったのかは記載がなく不明。
1932年10月13日、NYSAC(ニューヨーク州アスレチッ
ク公認)世界フェザー級王座戦&Jライト級(現Sフェザー級)王
座決定戦をルー・フェルドマン(米国)と戦い12回KO勝ちで両
王座を獲得するとともに2階級制覇を達成。
※(注)この時代は2階級ダブルでタイトルが懸けられることは珍
しいことではなかったようです。
キッドチョコレートは2階級王座獲得でニューヨークでの人気をさ
らに高め不動のものとした。両王座を2度防衛するとNYSACフ
ェザー級王座は返上した。その後、1933年11月24日、ライ
ト級ノンタイトル10回戦で2年前に戦って判定負けしたトニー・
カンゾネリとの再戦でリベンジを狙って臨んだが、キャリア初の2
回KO負けを喫してしまう。再起に成功して1カ月の間に2試合目
となった1933年12月25日、保持していたNYSAC公認世
界Jライト級(現SFe級)王座4度目の防衛戦でフランキー・ク
リック(米国)にまさかの7回TKO負けで王座から陥落して無冠
となってしまった。その後は再起して5勝2分とした。
無冠となったキッドチョコレートは母国キューバやベネズエラで転
戦しながら王座返り咲きを目指していたものの、なかなか世界戦に
恵まれず、格下相手にグローブを交える試合が長く続いた。
1937年8月19日、ニューヨーク市マンハッタンのマディソン
・スクエア・ガーデンでフェザー級10回戦をジョニー・デフォー
(米国)と戦い判定勝ちを収める。
ここまで147戦132勝(50KO)10敗5分の戦績を積み上
げたが、世界挑戦へのチャンスは巡ってこなかった。
そして、この試合を最後に7年もの長い間、主戦場としてきた第二
の故郷とも言えるニューヨーク市から母国キューバへと帰国するこ
とになります。その後、故郷に戻ったキッドチョコレートは現役を
続けて地元ハバナのリングで4連勝した後、1938年12月18
日、同じハバナ市のリングでフェザー級10回戦をニッキー・ジェ
ローム(キューバ)と戦い引き分けに終わると体力の限界を悟って
この試合を最後に惜しまれつつも現役を退いたのでした。
プロ戦績152戦136勝(51KO)10敗6分という素晴らし
い戦績を残しての引退だった。

(Photos by pinterest.com)
〈キッド・チョコレートMEMO〉
本名:セルヒオ・エリージョ・サルディーニャス・モンタルボ
生年月日:1910年1月6日
ニックネーム:キューバン・ボンボン(キューバの砂糖菓子)
出身地:キューバ共和国ラ・アバーナ州ハバナ市セロ地区
死没日:1988年8月8日、地元ハバナ市で死去。(享年78歳)
対戦階級:フェザー級・Sフェザー級・ライト級
プロデビュー:1927年10月22日
ラストファイト:1938年12月18日
身長/リーチ:168cm/165cm
スタイル:右・ボクサーファイター
【プロ戦績】
★152戦136勝(51KO)10敗6分
【アマ戦績】
★100戦全勝(86RSC・KO)無敗
〈獲得タイトル〉
★NBA(現WBA)世界Jライト級王座。(防衛3)
★NYSAC(ニューヨーク州公認)世界Jライト級王座。(防衛3)
★NYSAC(ニューヨーク州公認)世界フェザー級王座。(防衛2)
※NYSAC(New York State Athletic Commission=ニュ
ーヨーク州運動委員会)とは1920年代初頭にマフィアや、なら
ず者が介在した怪しい団体が乱立した時代でそれを一掃する為に、
ニューヨーク州で当時のプロボクシングとプロレスリングの王座&
試合認定を統括する州の準公的団体として発足、設立された。
当然、民間による現在の主要4団体より古い老舗団体で最近は王座
の認定などは行わず、主にニューヨーク州内での試合を認定するの
みの州コミッショナー団体として現在も存在している。
キッド・チョコレートのボクシングスタイルはオーソドックスで
軽快なフットワークから鋭い左ジャブを繰り出し接近すると回転力
ある左右で上下に攻める極めてコンビネーションに優れた選手でし
た。強打者ではなかったが、スピードとテクニックに加えパンチを
躱す柔軟性に優れ152戦してわずかに10敗。しかも、KO負け
はストップによるTKO負けの1度と完全なKO負けは1度しかな
く打たれ強くタフだったのです。また、判定負けの8度のうち3度
はスプリット判定による微妙な僅差負けでした。
そのキッドチョコレートのテクニックを駆使した戦いぶりは後にア
メリカのボクシング史に残る伝説的ボクサーとなった2階級制覇王
者(ウェルター級&ミドル級)のシュガー・レイ・ロビンソン(米
国)でさえ彼を絶賛し褒め称えたといいます。
(キッドチョコレート激闘ぶりの映像約2分)
(チョコレートを絶賛した名王者ロビンソン)

政変で人生を狂わされた英雄キッドチョコレート!
引退したキッド・チョコレートはその後、異国で偉大な功績を残
したことで国民の老若男女に慕われキューバ・スポーツ協会のボク
シング部門で名誉会員として招かれ若い選手や子供達の指導者とし
て従事しながら余生を送っていました。
しかし、キューバ革命(1953年7月~1959年1月)が起こ
るとやがて共和国制国家からカストロ社会主義政権国家となって資
本主義者の一斉排除が始まり、1961年3月からはスポーツ選手
のプロ活動などは全面禁止される時代へと突入していった。
そして1962年、ソ連と軍事協定を結んだキューバは米国と敵対
して核戦争一歩手前まで発展した。(所謂キューバ危機と呼ばれる)
当時のキッド・チョコレートに対しては敵対国となったアメリカで
長い間プロ活動で生活していたことや前政権の政治家との交流があ
ったことなどを理由に資本主義者(キャピタリスト)のレッテルを
貼られ指導者としての職も解かれたうえに一部の財産を没収される
などの弾圧を受けました。そして、晩年は家族とも生き別れ状態で
音信不通となり不遇な生活を余儀なくされたと伝えられています。
キッド・チョコレートはまさしく政治変動によって言われなき不当
な弾圧を受けたひとりだったのです。
(奥トレーナー姿が指導者時代のチョコレート)

(キッドチョコレート75歳頃の写真とされる)

(PHOTOS BY MARTINE BARRAT)
いまでこそ、アメリカでキューバ人選手が活躍していますがキッ
ド・チョコレートはキューバ人として初めて世界王者となりアメリ
カの地に活躍の場を切り開いてくれた大功労者だったのです。
そんなキッド・チョコレートは1988年8月8日、地元ハバナ市
内の病院で永遠の眠りについたのでした。享年78歳でした。
87年以上も前の選手ながら、キッド・チョコレートの名は今なお
出身地ハバナ市の誇り高き英雄として称えられています。
1991年・国際ボクシング名誉の殿堂博物館入り。
1994年・世界ボクシング殿堂入り。

《WBO世界Sライト級タイトルマッチ》
ーundercardー
《WBC世界ミドル級タイトルマッチ》
《WBC世界フェザー級王座決定戦》
開催日:1月31日(日本時間2月1日)
開催地/会場:米ニューヨーク・マンハッタン/マディソン・スク
エア・ガーデン
WBO世界Sライト級王者
テオフィモ・ロペス(28=O/usa)
VS.
WBC世界ライト級王者
シャクール・スティーブンソン(28=S/usa)
王者交代、新王者スティーブンソン!
〈試合経過〉
初回からサウスポーのスティーブンソンが鋭い右ジャブ、ワンツー
と幸先良い攻めを見せる。王者ロペスも左ジャブで対抗して始まっ
た。ラウンドが進むとスティーブンソンはロペスの動きを見切った
か右ジャブから左が冴える。ロペスは時折右ストレートを繰り出す
もののスティーブンソンの足捌きの良さに当たらず見栄えが悪い。
4回、スティーブンソンの左ボディーでロペスは大きくバランスを
崩す。ここまでロペスは攻め損ねてポイントを連取されている印象。
5回、ロペスは流れを変えようと左にスイッチして撹乱を試みるも
スティーブンソンの軽快な動きから放つ右ジャブを浴びる。
7回〜8回とスティーブンソンが右ジャブ、左アッパーを浴びせ、
ロペスは挽回を狙って左右連打で攻め込むものの続かない。
中盤戦から後半戦にかけロペスの右ストレートを再三外してジャブ、
フックと当てるスティーブンソンがほぼフルマークに映った。
終盤戦に突入してやや手数の減ったスティーブンソンにロペスが右
ストレートを繰り出すがまともにヒットしない。それどころかロペ
スはカットした左目上からの出血を気にしているようにも映る。
結局、最終回もロペスは諦めず右ストレート、左フックと繰り出す
もののスティーブンソンに躱され逆にロペスは右フックから左スト
レートを浴びる中、終了ゴングとなった。
〈12回採点結果〉
119ー109(スティーブンソン)
119ー109(スティーブンソン)
119ー109(スティーブンソン)
スティーブンソンが3ー0大差判定勝ちで王座獲得に成功するとと
もに4階級制覇を達成。これでデビューから25連勝とした。
スティーブンソンはWBC世界ライト級王座を保持したまま挑戦し
た為、まだ王座を返上していないが基本的に異なる王座を保持し続
けることは認められず数週間後にはどちらの王座を選択するのか迫
られるでしょう。まあ、Sライト級に落ち着くでしょうが、この階
級最近は1年保持していればいいほうで入れ替わりが激しくなって
きた。果たして、持ち前のテクニックを駆使したアウトボクシング
がどこまで通用するのか見ものです。
王者テオフィモ・ロペスは4度目防衛に失敗、王座から陥落した。
ロペスは好不調の波が激しくよくぞ3度防衛して2年半も持った
という感じだ。かといってウェルター級に上げるには体格的に厳
しいだろうしこのままSライト級に留まるでしょう。まあ、豪快
に倒しそうな気配を感じさせたのは最初のライト級だった。
何れにしても限界を遠退けるには今迄のスキルを更にアップさせ
なければ再び王座に返り咲くことは厳しいのかもしれない。
(PHOTOS BY BOXINGNEWS24.com)
スティーブンソンのテクニックが上回ったシーンをハイライトで
どうぞ!(CMあり/3分1秒)
*途中消除の場合ありです。
【両選手の戦績】
★テオフィモ・ロペス/24戦22勝(13KO)2敗
★シャクール・スティーブンソン/25戦25勝(11KO)無敗
▼ undercard
《WBC世界ミドル級タイトルマッチ》
*王者カルロス・アダメスは計量直前に脱水症状を起こ
して急遽病院に直行、試合は中止となりました。
WBC世界ミドル級王者
カルロス・アダメス(31=O/dom)🇩🇴
VS.
WBC同級6位
オースティン・ウィリアムズ(31=O/usa)🇺🇸
【現在の両選手戦績】
★カルロス・アダメス/26戦24勝(18KO)1敗1分
★オースティン・ウィリアムズ/20戦19勝(13KO)1敗
▼ undercard
《WBC世界フェザー級王座決定戦)
WBC世界フェザー級暫定王者
ブルース・キャリントン(28=O/usa)🇺🇸
VS.
WBC同級2位
カルロス・カストロ(31=O/usa)🇺🇸
〈試合経過〉
序盤はキャリントンがジャブ、連打とカストロに浴びせて上々のス
タート。しかし、カストロも4回と5回に右フックでキャリントン
をグラ付かせるなど巻き返しを見せる。それでもキャリントンは7
回〜8回と再び連打で挽回。
迎えた9回、キャリントンが右フックから連打して更に右フックを
浴びせるとカストロは背中からダウン。カストロは間を置き半分身
を起こしたところで10カウントとなった。
ーKO・9回1分29秒ー
暫定王者のキャリントンは危ない場面もあったが見事KOで下して
正規王座を獲得した。キャリントンはデビューから17連勝。
安定王者になるには打ち終わりの隙をどう改善するかでしょう。
今後が楽しみなキャリントンです。
ベテランで2位のカストロも2度グラ付かせるなど見せ場を作った
がもう一歩のところで王座には届かなかった。4敗目を喫したがま
だトップ戦線に絡めそうな戦いぶりだった。
(PHOTOS BY BOXINGNEWS24.com)
メインを喰ったようなキャリントンの素晴らしいKOぶりをハイ
ライトでどうぞ!(CMあり/2分52秒)
*途中消除の場合ありです。
【両選手の戦績】
★ブルース・キャリントン/17戦17勝(10KO)無敗
★カルロス・カストロ/34戦30勝(14KO)4敗
《IBF世界Sウェルター級タイトルマッチ》
開催日:1月31日(日本時間2月1日)
開催地/会場:英イングランド・ニューカッスル/ウティリタ・ア
リーナ
IBF世界Sウェルター級王者
バフラム・ムルタザリエフ(33=O/rus)
VS.
IBF同級3位
ジョシュ・ケリー(31=O/gbr)
〈12回採点結果〉
113ー113(ドロー)
115ー111(ケリー)
114ー113(ケリー)
ジョシュ・ケリーが2ー0判定勝ち。20戦目の世界初挑戦にして
王座獲得に成功した。戦前は王者に倒されかねない挑戦者と過小評
価されていたが見事に覆した。当然、番狂わせの文字が賑わせても
いるが下地は備わっていた。2021年2月20日、元WBA世界
ウェルター級王者でEBU欧州ウェルター級王者のダビド・アバネ
シヤン(ロシア🇷🇺)に挑戦して3回までケリーが優勢だったが頭部
と右目のカットで流血。6回アバネシヤンの右フックでダウンした
ところでタオル投入のストップ。TKO負けの悔しい初黒星だった。
しかし、その後は階級を上げ奮起して7連勝(3KO)した昨年6
月辺りから注目され始めた。世界的にはまだ無名も英国では人気も
あるようだ。おそらくケリーは初黒星となった相手もロシア人だっ
たことから今回並々ならない覚悟でリングに上がったに違いない。
果たして鬼門の初防衛戦でどんな戦いぶりを見せるか・・・
王者バフラム・ムルタザリエフは2度目防衛に失敗、24戦目の初
黒星とともに王座から陥落となった。
2024年4月6日、IBF世界Sウェルター級王座決定戦を元W
BA世界同級王者のジャック・クルカイ(ドイツ🇩🇪)と戦い11回
KO勝ちで見事22戦全勝で王座を獲得。初防衛戦は同年10月1
9日、元WBO世界同級王者のティム・チュー(豪州🇦🇺)の挑戦を
受け対戦。試合はムルタザリエフが3回TKO勝ちで防衛成功。
識者からは強打を生かせば安定王者になるだろうと高評価を受けて
いた。ただし、その後は指名戦の交渉がこじれて成立せず1年3カ
月間の空白が生じてしまった。この間体重が増えかなり減量が厳し
かったようだ。しかし、それは今回負けた理由にはならない。
今後ムルタザリエフはこの階級で再戦を希望するのかそれとも階級
を上げミドル級へと転向するのか・・・
(PHOTOS BY BOXINGSCENE.com)
【両選手の戦績】
★バフラム・ムルタザリエフ/24戦23勝(17KO)1敗
★ジョシュ・ケリー/20戦18勝(9KO)1敗1分
《WBA・WBO世界Sウェルター級王座統一戦》
開催日:1月31日(日本時間2月1日)
開催地/会場:プエルトリコ・サンファン/コリセオ・デ・プエル
トリコ
WBO世界Sウェルター級王者
ザンダー・ザヤス(23=O/pur)
VS.
WBA世界Sウェルター級王者
アッバス・バラオウ(31=O/ger)
〈12回採点結果〉
116ー112(ザヤス)
112ー116(バラオウ)
116ー112(ザヤス)
WBO王者ザヤスが2ー1のスプリットも判定勝ちで2団体統一(
WBO&WBA)に成功した。そして、デビューから23連勝。
戦前予想ではザヤス有利もバラオウの粘りに苦戦、しかし地元声援
に助けられ底力を発揮してなんとか逃げ切った。
尚、WBA暫定王者で強打者のジャロン・エニス(米国🇺🇸)と団体
内統一戦となった場合ちょっと見劣りするが果たしてどんな結末が
待ち受けるか・・・
WBA王者のバラオウは敵地で統一ならず王座から陥落した。
バラオウは昨年8月23日、WBA世界Sウェルター級暫定王者の
ヨエニス・テレス(キューバ🇨🇺)に挑戦。12回3ー0判定勝ちで
暫定ながら18戦目で王座を獲得。翌月には正規王者に昇格した。
しかし、今回4カ月ちょっとの短命王者に終わった。
(PHOTOS BY FIGHTMAG.com)
【両選手の戦績】
★ザンダー・ザヤス/23戦23勝(13KO)無敗
★アッバス・バラオウ/19戦17勝(9KO)2敗
《WBO・IBF世界Sフェザー級王座統一戦》
開催日:2月28日(日本時間3月1日)
開催地/会場:米国アリゾナ州グレンデール/デザート・ダイヤモ
ンド・アリーナ
WBO世界Sフェザー級王者
エマヌエル・ナバレッテ(31=O/mex)
VS.
IBF世界Sフェザー級王者
エドゥアルド・ヌニェス(28=O/mex)
昨年11月14日、マッチルール・ボクシングにより発表された
この統一戦もあと1カ月少々です。ハードパンチャー同士による統
一戦とあって注目度も高い。それに米国でメキシコ人が3番目に多
いとされるグレンデールはかなり盛り上がっているようです。
メキシカン同士対決4団体統一に向かうのはどっち!?
〈WBO王者 エマヌエル・ナバレッテ〉
WBO世界Sフェザー級王者のナバレッテは2023年11月1
6日、リオ五輪のライト級金メダリストでWBO世界同級11位だ
ったロブソン・コンセイサン(ブラジル🇧🇷)と対戦。試合はナバレ
ッテが4回と7回にダウンを奪ってリードしたものの8回からコン
セイサンの猛反撃に遭い終わってみると12回1ー0の引き分けに
終わった。2度目防衛に成功したが不甲斐ない一戦だった。
その後、4階級制覇を目指して現王座を保持したまま階級上の空位
となっていたWBO世界ライト級王座決定戦に挑むと発表。
2024年5月18日、WBO世界ライト級王座決定戦をWBO同
級1位デニス・ベリンチク(ウクライナ🇺🇦)と対戦。試合は序盤か
らナバレッテが左にスイッチして攻めたが空転が目立ちかえってベ
リンチクの右がヒットしてリードされた。後半戦に突入してナバレ
ッテも左右で追い上げるものの挽回するまでの決定打がないままゴ
ング。結果はベリンチクがポイントで上回り12回2ー1で王座を
獲得成功。ナバレッテの4階級制覇は成らなかった。
2024年12月7日、階級を戻し保持しているWBO王座の3度
目防衛戦を元2階級制覇王者オスカル・バルデス(メキシコ🇲🇽)と
再戦(前回判定勝ち)。ライバル決着戦でバルデスを見事6回KO
勝ちで退け防衛に成功すると本来の強さを発揮したと評価された。
昨年5月10日、カリフォルニア州サンディエゴでWBO王座4度
目の防衛戦をWBO同級1位のチャーリー・スアレス(比国🇵🇭)と
対戦。試合は初回ナバレッテがワンツーでスアレスをグラつかせる
上々のスタート。しかし、2回からスアレスも左フック、右カウン
ターと反撃開始。その後もお互い引かない激しい攻防は続いた。
6回、開始早々打ち合いが始まると偶然のバッティングでナバレッ
テが左眉上をカット。試合は続行されたが8回開始早々ナバレッテ
の大量出血で試合ストップ。負傷判定に委ねられた。結果は8回ま
での採点でナバレッテが3ー0(3P/1P×2者)判定勝ちで4度
目防衛に成功した。しかし、その後画像検証でこの負傷判定はバッ
ティングによるものではなくスアレスの左フックによるものと決定
づけた。そして、この一戦は無効試合に変更された。続行不可能に
よるストップだとすればスアレスのTKO勝ちだったはずでどうも
不可解な煮え切らない裁定となった。ナバレッテはここ5戦を2勝
1敗1分1無効試合と芳しくない。4団体統一を狙うのであれば今
回の試合内容が問われることになる。
〈IBF王者 エドゥアルド・ヌニェス〉
ヌニェスは昨年5月28日、初来日して横浜BUNTAIでIB
F世界Sフェザー級王座決定戦を1位として3位の力石政法(大橋
🇯🇵)と対戦。試合は前半をヌニェスが左右強打を上下に打ち込みリ
ードした。後半戦は力石の巻き返す場面もあったものの巧く封じて
終了ゴング。結果はヌニェスが12回3ー0(2P/4P/6P)差
の判定勝ちで連続KOは17で途切れたが29戦目にして敵地で王
座を獲得した。試合後の印象は力石も強打者相手に怯まず打ち合い
点差以上に善戦した好試合だったと感じた。
同年9月6日、地元ロスモチスで初防衛戦をIBF世界同級15位
のクリストファー・ディアス(米国🇺🇸)と対戦。試合の立ち上がり
は様子見展開も回が進むにつれお互い激しい打ち合いが始まった。
7回、ヌニェスの右フックでディアスがフラつき両グローブをマッ
トに触れカウントを取られた。再開すると再びヌニェスの右でディ
アスは2度目のダウン。しかし、ディアスは2度のダウンもダメー
ジは軽く8回から右ストレートで反撃開始。ディアスは終盤戦も粘
り強く右ストレート、左フックと上下に攻めヌニェスを慌てさせる
中、ゴング。結果はヌニェスが12回3ー0(8P×2者/6P)差
の大差判定勝ちで初防衛に成功した。ヌニェスはここ5戦を全勝(
3KO)と絶好調だ。ただ、さすがにここ2戦は対戦相手のレベル
が上がり判定まで持ち込まれた。今回の統一戦で実力が本物かどう
かが試される試合でもあり果たして突破できるか・・・
〈ちょい予想〉
米専門サイトではナバレッテが6:4で有利としているが、最近
の危ない戦いぶりから見るとそうでもなさそうな感じもする。
どうもナバレッテは強打を過信してか技巧の備わった相手には強振
しての空振りも多く目立ってきた。修正して改善出来るかが課題。
ただ、相手のヌニェスも28戦目まで巧みなマッチメイクでKOの
山を築いてきたが対戦相手のレベルが上がるとパタリと止まった。
今回キャリア最高の強打者相手に打ち勝てば周りも認めるでしょう。
空振り減らして強打パワー発揮ならナバレッテに勝機あり。
本来の打たれ強さとタフさ発揮ならヌニェスにも勝機ありです。
【両選手の戦績】
★E・ナバレッテ/43戦39勝(32KO)2敗1分1NC
★E・ヌニェス/30戦29勝(27KO)1敗
《IBF世界ライト級タイトルマッチ》
開催日:1月24日(日本時間25日)
開催地/会場:米国ネバダ州ラスベガス/フォンテーヌブロー・ラ
スベガス
IBF世界ライト級王者
レイモンド・ムラタラ(29=O/usa)
VS.
IBF世界同級1位
アンディ・クルス(30=O/cub)
〈試合経過〉
初回序盤からお互い稀に見る打ち合いの展開となりました。
ラウンドが進むにつれどちらかが手数を減らすかと思いきや王者も
挑戦者も譲りません。結局、ダウンシーンはなかったもののクリン
チも殆んどない好試合でした。是非無料動画をご覧ください。
〈12回採点結果〉
114ー114(ドロー)
118ー110(ムラタラ)
116ー112(ムラタラ)
ムラタラが2ー0判定勝ちでIBF世界ライト級王座の初防衛に成
功。ムラタラは点差以上に接戦とも言える防衛戦を切り抜けた。
昨年6月9日、元IBF同級王者のワシル・ロマチェンコ(ウクラ
イナ🇺🇦)が引退した為、暫定王者だったイタウマが自動的に棚から
牡丹餅で正規王者昇格となった。今回対戦相手がアマチュア時代か
らテクニックとパワーで飛び抜けた存在であり識者評論家はムラタ
ラ不利と予想していた。しかし、ムラタラはそんな評価を覆して見
事鬼門の初防衛を突破した。試合後、自信も相まってか他団体王者
との統一戦を強く希望した。
キューバ期待のクルスは王座獲得ならず初黒星を喫した。
アマチュア時代は世界選手権3連覇や東京五輪金メダル獲得など将
来のスター候補としてプロデビューした。しかし、プロで3、8倍
もの戦歴違いの王者に7戦目で王座を獲得するなど稀な話だ。クル
スにとって容易く王座に就けなかったことが今後のプラスになった
かもしれない。これでプロの厳しさを実感したでしょう。
果たしてクルスは再起で進化を見せられるか・・・
(PHOTOS BY BOXINGNEWS24.com)
稀に見るタフな一戦となったムラタラVS.クルス戦をどうぞ!
(CMあり/7分43秒)
*途中消除の場合ありです。
【両選手の戦績】
★レイモンド・ムラタラ/24戦24勝(17KO)無敗
★アンディ・クルス/7戦6勝(3KO)1敗
《ミドル級10回戦》
開催日:1月23日(日本時間24日)
開催地/会場:米国ネバダ州ラスベガス/メタ・エイペックス・イ
ベントホール
IBF世界ウェルター級4位・WBC5位
カラム・ウォルシュ(24=S/irl)
VS.
WBO世界ミドル級13位
カルロス・オカンポ(30=O/mex)
〈試合経過〉
序盤戦はサウスポーのウォルシュが自慢の左でKOを意識しての出
だし、オカンポは左フックを打ち込むスタート。
ウォルシュは軽快なフットワークから右ジャブを浴びせ回を重ねる。
4回〜5回とウォルシュが前に出て左右で対抗してくるオカンポに
再三左を強振すると数発は命中。お互い打ってはクリンチも増えた。
ここまで有効打ではウォルシュがリードした。
6回、打ち合いが始まるとオカンポの左フックがウォルシュの右肩
に直撃するとウォルシュは前につんのめり右グローブがマットに触
れた。レフェリーはダウンとみなしカウントした。
後半戦に突入するとウォルシュが左右で圧力をかけるとオカンポも
右フック、アッパーと応戦、しかし、オカンポはローブローで減点
1を科せられた。見せ場はないものの主導権は手数でウォルシュ。
終盤戦は盛り上がりに欠ける展開となったがウォルシュがオカンポ
を上手くコントロールしてゴングとなった。
〈10回採点結果〉
98ー90(ウォルシュ)
98ー90(ウォルシュ)
97ー91(ウォルシュ)
ウォルシュが3ー0大差判定勝ち。
ウォルシュは10戦目で獲得したWBC米大陸Sウェルター級王座
を獲得して5度防衛に成功している。そして、Sウェルター級での
世界ランキングもIBF4位、WBC5位、WBO9位といつでも
世界挑戦できる位置にいた。今回ミドル級転向へのデスマッチだっ
たが、さすがに階級上では違いを感じたはずで相手も打たれ強くタ
フで倒して勝利とはいかなかった。いずれにしてもWBOミドル級
13位を破ったことで正式転級届を申請すればミドル級でも近々世
界ランクインでしょう。今後のウォルシュに注目です。
世界戦経験者のオカンポは3連勝中だったが途切れた。
かつて22連勝で一躍注目され日本でも知られたオカンポは世界ラ
ンクイン。勢いに乗って世界挑戦決定。2018年6月16日、当
時IBF世界ウェルター級王者のエロール・スペンスJr.(米国🇺🇸
)に世界初挑戦。しかし、試合は呆気なく初回KO負けに終わった。
その後再起して途中からSウェルター級に転向すると12連勝。
暫定王座ながら2度挑戦したが判定負けとKO負けで王座に届かず
じまいだった。今回ミドル級に転向して3連勝中だったが若手ホー
プの踏み台にされた格好。中量級で期待されていたオカンポは再び
トップ戦線に絡む位置まで這い上がれるか・・・
(PHOTOS BY BOXINGNEWS24.com)
メインのウォルシュVSオカンポ戦をどうぞ!前座からですが観
たくない方はスキップしてご覧ください!
(CMあり/1時間46分)
【両選手の戦績】
★カラム・ウォルシュ/16戦16勝(11KO)無敗
★カルロス・オカンポ/42戦38勝(26KO)4敗
《WBA世界フェザー級タイトルマッチ》
開催日:2月7日(日本時間8日)
開催地/会場:英イングランド・マージーサイド州リヴァプール/
M&Sバンク・アリーナ
WBA世界フェザー級王者
ニック・ボール(28=O/gbr)
VS.
WBA世界同級1位・元2階級制覇王者
ブランドン・フィゲロア(29=Sh/usa)
突貫ファイターとタフネスファイターの見逃せない対決です。
ボールの4度目防衛なるか、それともフィゲロアの王者復活なるか。
おそらく両者の攻撃スタイルからしてスリリングな展開になること
請け合いです。それに加え両者共に前試合でブーイングを浴びるほ
どの接戦だったこともあり、お互いこれまで以上の強さをアピール
したいところでしょう。
王者ボールは昨年8月16日、サウジアラビアのリヤドで3度目防
衛戦を5位サム・グッドマン(豪州🇦🇺)の挑戦を受け対戦した。
試合はフェザー級初戦となったグッドマンが上下に攻め互角以上の
善戦を見せた。しかし、5回からボールが上下コンビネーションで
徐々に挽回。後半戦に突入すると更にボールが手数を増やし攻め立
て差を広げる。それでもグッドマンのジャブも再三ヒットした。
終盤戦はグッドマンも諦めずジャブ、ワンツーとヒットさせるとボ
ールは左右フック、アッパーとお互い譲らない中、ゴングとなった。
結果は王者ボールが12回3ー0(8P/6P/2P)差の判定勝ち
で3度目防衛成功となった。但し採点発表後はブーイングもあり王
者が圧倒したという印象ではなかった。SNS上では「引き分けだ
ろ!」「グッドマンの勝ち」などグッドマンを推す書き込みも見ら
れた。個人的にはボールの負けはないものの8〜6ポイント差など
はなく精々2〜3ポイント差だと感じた。
果たしてキャリア最大の実力者を迎えて4度目防衛なるか・・・
王者ボールの直近グッドマン戦で点差以上の辛勝防衛だった試合
をハイライトでどうぞ!(CMあり/3分10秒)
〈挑戦者 ブランドン・フィゲロア〉
WBC世界フェザー級王者だったフィゲロアは昨年2月1日、米
ネバダ州ラスベガスのTモバイル・アリーナで2度目防衛戦をWB
C世界同級2位スティーブン・フルトン(米国🇺🇸)と3年2カ月ぶ
り再戦。試合はフィゲロア得意のスイッチを交えた攻めにフルトン
が巧みに躱し右フック、アッパーと攻めた。フィゲロアも左右で攻
め立てる場面もあったが続かない。その後も最後までフルトンのア
ウトボクシングを崩し切れないままゴング。結果は12回0ー3
(4P×2者/6P)差の判定負けで王座から陥落となった。
フィゲロアはWBC世界Sバンタム級時代もWBO王者だったフル
トンに12回0ー2判定負けで統一に失敗しておりリベンジを果た
せなかった。まあ、フィゲロアは技巧派のフルトンに苦手意識を持っ
てしまったということでしょう。
昨年7月19日、WBA世界フェザー級挑戦者決定戦に恵まれた。
フィゲロアはWBCフェザー級3位・WBA5位としてWBO世界
同級4位・WBC10位のジョエト・ゴンサレス(米国🇺🇸)と対戦
した。試合は序盤から激しい打ち合いで始まり互角の展開。世界戦
3度経験者とあってゴンサレスは厄介だった。中盤戦に突入すると
フィゲロアはボディーを攻め立てる。ゴンザレスはやや手数を減ら
したがダメージは見せない。後半戦に突入するとフィゲロアが連打
するもののゴンサレスも怯まず接近するとフック、アッパーと反撃
して執念深さを見せる。終盤戦も接近して打ち合う中、ゴング。
結果的にフィゲロアが12回3ー0(4P×2者/2P)差で勝利者
コールされたがブーイングを浴びた。
フィゲロア直近の辛くも勝利したゴンサレス戦をハイライトでど
うぞ!(3分30秒)
〈ちょい後記〉
お互い塩試合のあとだけにこの試合で記憶に残るような戦いぶり
で飛躍したいところでしょう。
王者ボールは小柄(157cm)ながら突進力と左右パワーに加え
タフさもあり当然地元では有利となっているようです。しかし、日本
や米国のSNS上ではフィゲロア有利となっています。
ま、フィゲロアは157センチ王者に手こずる場面もあるでしょう
が、得意の左右フックが炸裂すれば間違いなく王者はリングに這わ
されるような気もします。要は捕えられるかどうかです。
また王者がスタミナを削るようなガチャガチャ攻撃でフルラウンド
まで持ち込めばボールにも勝機がないとも言えませんね。
因みにフィゲロアは2018年9月30日、フェザー級10回戦で
元2階級暫定王座(Sバンタム級・フェザー級)獲得者で156セ
ンチと小柄だったオスカル・エスカンドン(コロンビア🇨🇴)と戦い
後半攻めあぐねたものの最終10回畳み掛けKO勝ちを収めていま
した。さあ今回どうなる・・・
【両選手の戦績】
★ニック・ボール/23戦22勝(13KO)1NC無敗
★ブランドン・フィゲロア/29戦26勝(19KO)2敗1分



























