キビが仕事をしていると、ある日、上から命令が出る。

「これからこの国の北側を攻める。最近南と北の境目に凶暴な魔物が出るようになって付近の住民がかなり苦戦しているらしい。」

この国は北側と南側に分かれていて、南に人間、北側にモンスターが住んでいた。北側の魔物の一掃というのが目標とされていた時代もあったが、北側の奥地にはまだまだ手ごわいモンスターもおり、かつ人が住むにはかなり厳しい土地であることから、制圧を諦めていた。

南と北の境界線に関所を建て、モンスターに攻め込まれない形で人間の住処を作ったのである。

「関所が破られたんですか?」

「まぁそんなところだ。自然災害には勝てん。」

「自然災害?」

バルダックは聞いてきた。

「この間境界線の辺りで大きな地震が起こったのよ。」

横にいたアルマが答えた。
アクイとホックは対峙していた。

「ちっ、追手がきやがった。」

町に警察隊がやってきた。もう安心だ。

「おい、お前はそれを隠し通せ!俺はここを去る!」

すると、アクイは手に持つダンガンを握り、足元に能力を使う。

「電光石火!」

叫ぶと凄い速さで追手から逃れていた。

「皆さん大丈夫ですか?」

警察隊が住民の安全を確認している。ただアクイの言っていたことが少し気になっていた。

「追われるから逃げてるだけだ。」

警察隊が…?
「なんだったんだ今のは…?」

クリーグは自問自答していた。

「今のは『ノア・クルーズ』の一員さ。」

どこからかアクマが姿を現した。

「あの海上に住んでるっていう特殊部隊?」

「そう。あいつら。詳しいことはわかんねーけど、最近悪魔狩りをし始めたんだ。」

「契約しなきゃ良かったな。」

「そう言うなって。そういえば頭痛はしないのか?」

「あぁ、何か急に。気のせいだと思ったらホントに気のせいになって。」

「そうか。まぁまた来る。」

アクマは消えていった。