キチジは1つ目の任務を終えた。

「悪魔狩りか…とはいえ、やはり人間を殺す事には抵抗があるな。」

任務内容は悪魔との契約を結んだ人間を殺すこと。抵抗はあるが、仕方がない。一時、悪魔との契約で完全なモンスターと化した者が暴走し、世界の半分を滅ぼすという事態が起こった。

魔獣ミッド・ガルハルナ。ミッドという青年が、ガルハルナという悪魔と契約したことにより起こった事件である。
ザックは近くの街に立ち寄った。

「ここだ。この街にお前と同じように能力を使えるやつがいる。」

「何!?」

「ただし、そいつは悪魔との契約で能力を得た。これはゆゆしき事態だ。」

「じゃあそいつを見つけて能力を封印すればいいんだな?」

「…いや」

「?」

「能力の封印なんてのはできないんだ。そもそも契約ってのは人間が死んだときに魂をもらうっていう約束で成り立ってるんだ。」

「じゃあ契約を解くには…?」

「そいつを殺すしか無いだろうな。普通なら。」
ポーロとドリーは図書館を物色していた。

「ねぇ…やめようよ。」

エリックは二人を止めようとしたが、聞く耳はもってもらえなかった。

「おい、お前も探せって!」

ポーロが犯罪に加担するよう示唆する。

「どうせなら実用的な本がいいなぁ。」

「ドリーまでどうしちゃったんだよ。」

「エリック、青春の1ページだ。」

ふと、ドリーは一冊の本を見つけた。

「『上の世界』…?」

神話だった。この世界の上にもう一つの世界があって、そこから人々は移住してきたという話。もともとこの世界に住んでいた人々は一匹の魔物によって滅んでしまったという話。なんだっけ、人々が思い上がって神様を怒らせたから滅んだんだっていうそういう話だっけ?

「お~い、ドリー!何やってんだ!?」

ポーロの声が響き渡る。

「いや、ちょっと懐かしくなっちゃって。」