キチジは先ほどより「アラーム」を鳴らしている。ターゲットがいればそれで分かるはずだ。

「…っ!」

目の前の店から一人の男が飛び出した。黒い髪黒い服。それらしいといえばそれらしい。

「お前か?」

「…なんだよ!今頭がいてぇんだ!」

「悪魔と契約したろ?」

「…!!」

「そうみたいだな。」

「誰だお前!?」
クリーグは頭の中に何か響くものを感じた。

「いてて…何だ?」

部屋の外を見てみると一人の旅人がいた。

「お前か?」

「何が?」

「悪魔と契約したろ?」

「してない。」

クリーグは嘘をついてみた。

「…そうか?」

旅人はどうやら信じてくれたみたいだった。

「じゃあ忠告しておくが、このあたりに悪魔と契約を結んだ人間がいる。どうなるかは分からないが、そいつが手に入れた能力を悪用し始めたらとんでもないことになる。」

「そ、そうか?」

「いいか?契約を結んだなんてことは誰にも言わないケースが多いんだ。だから…」

旅人は去り際にこう残した。

「誰も信じるな。」
「リゲル…ダンってどこにいるんだ?」

バブゥはリゲルに聞いた。

「分からない。」

「えっ!?」

訪れた二人は驚いていた。

「それが分かれば何回か会いに行ってるはずだ。だけど何年も全然分からないままだ。」