「メリットってなんだ?アルジと共にあることそれ自体がメリットじゃないか!祝福されてるんだぞ?」

「…。」

「しょうがない。お前にアルジの力を少し貸してやろう。そこの岩を見てみろ。」

ザックは近くにあった岩を見た。高さ2メートルはありそうだ。

「そこに念じるんだ。『アルジさん今日生活できてるのはあなたのおかげですどうか力をかしてください』みたいな。」

「んなむちゃくちゃな。」

だがとりあえず念じてみた。力がどのようなものか興味があったからだ。

ガッシャーン!



「とうだアルジの力は。その気になれば他にも色々できるんだぞ。」

気づくと空には暗雲が立ちこめていた。

雷。落雷。

岩は見事に砕けていた。そうか、これが天の裁きか。
「アルジ?どこにその倒すべき相手がいるんだ?」

「敬語を使えよ。『おぉアルジよ…』とかそんな感じの言葉使い。」

「俺そこまでへりくだらないと駄目?」

「天の裁きって知ってるか?」

「あーもう!ちっともメリット無いじゃねぇかよ!」
「おおっ!すごい!コンクリートが木目調に変わった!」

ゲイリーは妖精の力に驚いていた。今まで自分のいたコンクリートの牢屋の材質が木に変わったからだ。

「私の力じゃないわ。あなたに元々備わっていた潜在能力を引き出しただけ。」

「潜在能力…ってなんかすげえな。」

「まだ色々できるけど今日はこのくらいにしましょ。」

「いやぁ、俺はもうこれで満足だよ。コンクリートだと何か味気なかったんだ。」