男の長髪といえば、かつてはヒッピー族にみられるように
 ある意味反抗の象徴でもあったかも。

 今では長髪だろうが丸刈りだろうがツーブロックだろうがお団子だろうが
 多様なファッションの一端だが…

 「お兄さん、仕事を辞めて長髪にしていた…」

 義実家で久しぶりに会った義兄の様子を姪はそう表現していたが
 今まではサラリーマン然と七三にでも分けていたのだろうか。

 兄弟家族揃っての実家への里帰りで
 義兄が強く妻に言い返す場面もあったとか。

 姪の義姉はいわゆる「士業」、弁理士と聞いた。
 最難関の資格らしいが小さな子供が具合が悪くなったときなど
 仕事があるからと地方の義母を自分たちの住まいの大阪まで呼び寄せる。

 数日泊まり込んで義母は疲労困憊で帰ってくるという。

 もっともこれは姪から見た話なので
 実際にはどんなやむを得ない事情があるのかは分からない。


 いろいろな点で我慢を強いられていた義兄が
 ついに妻への反抗に覚醒したのではないか?
 …とこれは、姪の見たて。

 「離婚するのか?」

 と聞いたが娘が二人いてそこまでには至っていないが
 
 「お義父さんはうすうす感づいて覚悟を決めているみたいよ…」

 と姪。


 そういう姪だが
 同棲していたころから自分の連れ合いに関する一言の端々に

 (完全に夫婦間の主導権をとっているな…)

 と思えることがしばしばあった。

 「私の機嫌が悪いものだから(夫は)びくびくしているのよ」

 などと母親(私の妹)と冗談交じりに話していたこともある。
 機嫌が悪いのはそれなりに相手にそうさせた原因があるのだろうが

 (大変だなあ…)と、同性のよしみでつい夫に同情してしまう。

 姪の連れ合いとは結婚式以来、
 昨年一家で我が家に来た時会っただけだが
 姪がLINEで送ってくる5歳児の娘の写真や動画に
 たびたび登場するので久しぶりという気がしなかった。

 私が見聞きする限られた機会では姪は夫をリスペクトしている風には見えない。
 (実際の暮らしではそうでない部分が多々あるのかもしれないが)

 問題は…
 
 五歳女児もこういう母親の姿を見ているせいか
 母親に比べ父親の方は(怖くない)とナメてかかっている気がする。

 「**(姪孫の名)サン、これはこうでしょ?」

 昨年の正月に一家で来た時、人形遊びに興じる5歳児娘にその父親はこう呼びかけていた。

 そのときは

 **(呼び捨て)でなく**ちゃんでもなく5歳の我が娘に「さん」付けか…

 それは幼くても1個人として尊重するといういまどきの教育方針なのかな?

 と半ば感心していたのだが
 もしかしたら5歳児がそう呼べと要求しているのかもしれない。


 「**ちゃん(姪孫)に”あんた”って言ったらダメよ。怒るから」

 かつて姪に言われたことがある。
 ぞんざいな呼びかけというより、私の身の周りでは親しみをこめた言い方ととらえられているのだが。


 今年には6歳になる女児はこだわりが強く感情が激すると手が付けられなくなる(らしい)。
 本気なのかそのふりをしたのか、かつて癇癪のあげく寝ている父親に危害を加えようとしたともいう。(怖い)

 いろいろとそういう機関に相談したりもしているがこの問題が姪夫婦の、そして祖母である妹の大きな課題だ。

 うちに来た時、イイ子にさせておかなくてもいい。爆発させてもいい

 と言ったが「外」では自制が効くらしい。
 その分溜まりに溜まったストレスが家の中で爆発するとか。


 キツい性格の姪とそれを受け継ぎそうな姪孫。


 しかしおとなしい夫と気の強い妻というパターンは実は下の姪にとどまらない…