「ところであちら(義実家)は変わりはない?」

 台所で食後のお茶をしながら
 向かいに座って紅茶を啜っている下の姪に聞く。
 べつに深い意味はない。

 お義母さんたちは元気か…と気軽な半ば挨拶のような問いかけだ。

 カップを口元に運ぶ姪の手が止まり何だか微妙な表情。

 「何というかその…お義兄さん、カクセイしちゃったみたい」

 覚醒? 
 

 下の妹は次男の嫁だ。
 盆暮れは長男一家と同じく家族ぐるみで帰省して義実家で何日か過ごす。

 その際、中継拠点にもなる実家(私の妹宅に)まず寄り
 義実家からの帰途に再度再度妹宅で子供とともに何泊かして自分の家に帰る。

 その際、一日は我が家に来るのだが
 今年は事情で松の内も明けた昨日になった。

 以前、姪は口角泡を飛ばす勢いで妹に義実家での有様を愚痴っていた。

 義姉が義実家で「お客様然」として全く動こうとしない。

 一族揃っての食事の準備の後の片付けも義母がてんてこ舞いで
 夫や長男家族はそれを尻目に出された茶を飲みながら談笑。

 もともと義実家は「台所仕事は女がするもの」という考えで
 義母もそれが当然と思っている節があると。

 義姉は資格も仕事も持っているバリバリのキャリアウーマンで
 どういう考えなのか茶を出す手伝いの一つもしない。

 そんな中、次男が姪と結婚して子供たちの里帰りのときは義母に絶好の「助手」ができた。
 台所で一緒に洗い物をしてくれる次男の嫁にうきうきしている義母の様子にも腹が立つなどなど。

 なんでお姉さんが飲むお茶までいつも私が運ばないといけないのか?
 と不満たらたらの姪だが義母の前では「いい嫁」を演じている。

 それも3日が限度だからね!!

 そう夫に宣言しているという彼女だが、我が姪ながら性格はキツい。(汗)
 そして夫は温厚。3つくらい年上だが圧されている…たぶん。

 義姉の伴侶も、同じような性格らしい。
 私は姪の結婚式のとき1度顔を合わせているはずだがほとんど覚えていない。
 お兄さん? …こちらが弟じゃないのか?

 とそれくらいだ。兄弟そろって育ちがいいのかも。
 父親は教育者だとか。


 姪の言葉の端々から勝手に想像するだけだが
 日々の暮らしで「お義兄さん」は、やり手の妻にリードされっぱなしだったのだろう。


 そんな彼が覚醒した?