嫌いな上司を飛ばせる?! 本当は恐ろしい媒介中心性の出世術 | 平野敦士カールオフィシャルブログ「プラットフォーム戦略®経営講座★」Powered by Ameba

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(株)ネットストラテジー代表取締役アマゾン1位 プラットフォーム戦略他著書多数元興銀マンゆかし会員 

 

前回中心性についてご紹介しましたが、今回は出世するための手段としての媒介中心性 というお話です^^

 

媒介中心性とは Aというグループと Cというグループ の両方の接点になるBという人 こそが中心だという考え方だと説明しました

つまり Bさんがいなくなると AというグループとCというグループが断絶されてしまうため BさんがKeypersonになるという考え方です

 

この場合は人の繋がりを考えていますが 会社の組織での伝達経路だと考えてみると実はおもろしいというか恐ろしいことがわかります そしてそれは実際に起きていることなのです

マネしないでくださいね!

 

Aというグループが会社の組織だとしましょう そして Cが役員会の担当役員です そこにつながる Bさんは執行役員(役員ではなく従業員です)

だとしましょう

 

Bさんは自分を中心にするため そして 日頃から邪魔だと思っている役員をどうにかして失脚させたいと考えます

 

一番簡単なのは 情報を Bさんが握り 役員に他の従業員から報告させないようにすることでしょう まさに 媒介中心性 を構築する方法です

 

そうすると役員は何が起きているかわからなくなってきます

すると社長もその役員ではなくその下のBさんに聞くようになります

当然部下はBさんにのみ報告し指示を仰ぎます

こうして いつかは Bさんが実権を握るようになり

対外的にもBさんがキーパーソンとなっていきます

いつしか役員は居場所がなくなりBさんが昇格するという流れになるのです

実際こうしたケースは現実に起きています 恐ろしいですね!

 

これに対抗するには 役員はBさん以外からも情報が入るような仕組みにすることでしょう そして Bさんと他のDさんのようなライバルを育てることかもしれません

 

以前も書きましたが 同質のグループだけで固まる組織にはイノベーションは起きにくくなります

そして何か新しいことや人と違ったことを言うと 

村八分 になります

いじめの構造と同じでしょう

ある意味日本の企業や組織が持つ強みでもある共同体意識は変革の時代にとって、最大の弱みになってしまっているのかもしれません

 

なぜこうした村社会が維持されるかですが、ひとつには

同質的な世界では 流されていれば安心 だからです

これは信頼ではありません 実は信頼は無関係です

 

つまり 相手に攻撃されないという安心感 を求めてしまうということです

 

一億~とか全体主義的な動きは本当に危険だと思います それは思想が危険だけでなく国が亡びる危険性や世界から孤立していく危険性が高いから危険なのです

 

アメリカでもそうですが みんなが同じことをしなければならない世界ではイノベーションは起きず世界から取り残されていきます

そして外部の意見に耳を傾けなくなってしまうのです

 

次回に繋げましょう!

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