モバイルニュース 【韓国】ビジネス環境改善へ:177の法制度が変更
企画財政部はこのほど、下半期(7~12月)から変更される制度や法律事項を整理した冊子を発行した。同冊子では、各行政機関の主要制度のうち、変更・改善された177件の事項について説明されている。物流体制や税制をはじめとして、ビジネス環境が大幅に改善される見通しだ。
下半期には物流環境が大きく変わる見込みだ。
国土海洋部は、低費用かつ高効率の物流体系の構築、および物流費削減を目的に◇首都圏◇釜山圏◇全羅圏◇中部圏◇慶尚圏――の5カ所を内陸物流の拠点としている。しかし、一部の拠点は近郊に類似の施設があったり需要が重複したりするなどの問題のため、十分に機能していないという。そのため、発展が見込めない拠点の用途転換を行うなどの“集中と選択戦略”を取る考えだ。
また、同部は現在、全国22カ所で物流団地を運営しており、23番目を京畿道平沢市に建設する予定だ。総面積は82万8,000平方メートル。物流施設の合理的な配置と開発を通じて合同集配送が可能な体制を構築し、貨物輸送による環境汚染を少なくして、物資の流れを円滑にするのが狙い。
さらに10月には、仁川市と金浦市の各港湾物流団地が完成し、道路中心の首都圏の物流体系が改善される見通しだ。特に今月から、仁川国際空港物流団地に500万米ドル(約4億円)以上投資したすべての企業に対しては、土地賃貸料が5年間50%減免される。1,000万米ドル以上になると、同期間100%の減免となる。
このほか、全羅北道益山市~全羅南道麗水市区間の複線化事業が12月に完了し、高速鉄道(KTX)全羅線の運行が始まる。これにより益山~麗水間の所要時間は、約43分短縮される。
また、自動車登録2,000万台を目前にして、◇製造◇登録◇整備◇車検◇売買◇廃車――などの車両情報をモバイル機器などを通じて一目で確認できる「自動車トータル履歴管理システム」が構築される。中古車取引の信頼性や透明性の向上に役立つ見通しだ。
銀行取引のサービスも改善される。きょう1日から、取引先の銀行を訪問しなくてもオンライン上での購買確認書の作成や申請、発行が可能になった。証拠書類の提出は求められず、手数料も1万ウォン(約750円)から6,000~8,000ウォンに下がる。これに伴い、銀行窓口を通じた発行は廃止される。
また、1~2人暮らしの増加に伴い、ワンルーム型など都市型生活住宅の供給を拡大する。これまで、都市型生活住宅は150世帯未満とされてきたが、今後は300世帯未満に引き上げられる。ただし、150世帯以上の住宅を建てる時は、住居環境を考慮して福利施設などを設置しなければならない。
一方、雇用問題に関しては、◇雇用許可制や雇用管理全般を始めとして、給料未払いや労働災害などの労働分野の相談、外国人労働者の出入国管理などのサービスを提供する外国人材相談センターの開設(電話・02-1577-0071)◇障害者を1人も雇用していない事業主に最低賃金基準で雇用負担金を賦課◇非正社員の職業能力開発支援の義務◇5人以上20人未満の事業所での週40時間労働制の導入◇企業単位での複数労働組合制の許可および交渉窓口の単一化の実行――などが新たに導入される。
税制面では、住宅供給活性化に向けて、1世帯1住宅譲渡所得税の非課税に関する条件のうち、「2年居住」の項目を削除した。また、不動産取引をする際、該当不動産の面積や公示価格など約20項目を多機能携帯電話(スマートフォン)で確認できるサービスが始まる。ほかにも、韓国と欧州連合(EU)間の自由貿易協定(FTA)発効に伴い、毎回6,000ユーロ(約70万円)を超えてEU向けに輸出する場合、関税庁から「原産地認証輸出者指定」を受ければ特恵関税の適用が可能になる。
■中小企業と消費者を保護
中小企業を保護する政策も目立つ。公正取引委員会は、企業間の不公正取引行為に対する申告をさらに促進するため、5月から申告者に対し保証金支給限度を10倍まで拡大している。ほかにも、◇下請け法適用の拡大◇納品単価調整の申請権を労働組合に導入◇市場競争を制限する合併・買収(M&A)に対して事前処置を行う際の判断基準の確定――などを行う。
消費者の利便性も考慮された。電子商取引で第三者(エスクロー)を通じた代金の預け入れ・決済も10万ウォン以上から5万ウォン以上の取引に拡大した。フィッシング詐欺による被害が発生した場合、被害額を返済してもらうには、時間と費用がかかる訴訟手続きを踏まなければならなかったが、9月末からは訴訟手続きが不要となる。
また、これまで同一の製品に多くの認証マークがついていたが、技術標準院は5つの部処(省庁に相当)で使われていた13の法定義務認証マークを国家統合認証マーク(KC)に統合。玩具や通信機器など約560品目に表示され、消費者は同マークだけを確認すれば、安全な製品を選択したことになる。
環境面への配慮も目立つ。エコ製品を購買するなどエコ消費やエコ生活を実践する国民に、エコ製品購買ポイントや公共機関割引サービスなどの機能を持つグリーンカードを発行したり、技術力が優れたエコ企業を指定して優先的に海外市場進出支援や経済的援助を与えたりする。
ほかにも、9月30日から個人情報保護法が施行され、個人情報の収集や利用、提供は、「情報主体の同意」と「法令の根拠」がある場合にのみ可能となる。
【関連情報】
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下半期には物流環境が大きく変わる見込みだ。
国土海洋部は、低費用かつ高効率の物流体系の構築、および物流費削減を目的に◇首都圏◇釜山圏◇全羅圏◇中部圏◇慶尚圏――の5カ所を内陸物流の拠点としている。しかし、一部の拠点は近郊に類似の施設があったり需要が重複したりするなどの問題のため、十分に機能していないという。そのため、発展が見込めない拠点の用途転換を行うなどの“集中と選択戦略”を取る考えだ。
また、同部は現在、全国22カ所で物流団地を運営しており、23番目を京畿道平沢市に建設する予定だ。総面積は82万8,000平方メートル。物流施設の合理的な配置と開発を通じて合同集配送が可能な体制を構築し、貨物輸送による環境汚染を少なくして、物資の流れを円滑にするのが狙い。
さらに10月には、仁川市と金浦市の各港湾物流団地が完成し、道路中心の首都圏の物流体系が改善される見通しだ。特に今月から、仁川国際空港物流団地に500万米ドル(約4億円)以上投資したすべての企業に対しては、土地賃貸料が5年間50%減免される。1,000万米ドル以上になると、同期間100%の減免となる。
このほか、全羅北道益山市~全羅南道麗水市区間の複線化事業が12月に完了し、高速鉄道(KTX)全羅線の運行が始まる。これにより益山~麗水間の所要時間は、約43分短縮される。
また、自動車登録2,000万台を目前にして、◇製造◇登録◇整備◇車検◇売買◇廃車――などの車両情報をモバイル機器などを通じて一目で確認できる「自動車トータル履歴管理システム」が構築される。中古車取引の信頼性や透明性の向上に役立つ見通しだ。
銀行取引のサービスも改善される。きょう1日から、取引先の銀行を訪問しなくてもオンライン上での購買確認書の作成や申請、発行が可能になった。証拠書類の提出は求められず、手数料も1万ウォン(約750円)から6,000~8,000ウォンに下がる。これに伴い、銀行窓口を通じた発行は廃止される。
また、1~2人暮らしの増加に伴い、ワンルーム型など都市型生活住宅の供給を拡大する。これまで、都市型生活住宅は150世帯未満とされてきたが、今後は300世帯未満に引き上げられる。ただし、150世帯以上の住宅を建てる時は、住居環境を考慮して福利施設などを設置しなければならない。
一方、雇用問題に関しては、◇雇用許可制や雇用管理全般を始めとして、給料未払いや労働災害などの労働分野の相談、外国人労働者の出入国管理などのサービスを提供する外国人材相談センターの開設(電話・02-1577-0071)◇障害者を1人も雇用していない事業主に最低賃金基準で雇用負担金を賦課◇非正社員の職業能力開発支援の義務◇5人以上20人未満の事業所での週40時間労働制の導入◇企業単位での複数労働組合制の許可および交渉窓口の単一化の実行――などが新たに導入される。
税制面では、住宅供給活性化に向けて、1世帯1住宅譲渡所得税の非課税に関する条件のうち、「2年居住」の項目を削除した。また、不動産取引をする際、該当不動産の面積や公示価格など約20項目を多機能携帯電話(スマートフォン)で確認できるサービスが始まる。ほかにも、韓国と欧州連合(EU)間の自由貿易協定(FTA)発効に伴い、毎回6,000ユーロ(約70万円)を超えてEU向けに輸出する場合、関税庁から「原産地認証輸出者指定」を受ければ特恵関税の適用が可能になる。
■中小企業と消費者を保護
中小企業を保護する政策も目立つ。公正取引委員会は、企業間の不公正取引行為に対する申告をさらに促進するため、5月から申告者に対し保証金支給限度を10倍まで拡大している。ほかにも、◇下請け法適用の拡大◇納品単価調整の申請権を労働組合に導入◇市場競争を制限する合併・買収(M&A)に対して事前処置を行う際の判断基準の確定――などを行う。
消費者の利便性も考慮された。電子商取引で第三者(エスクロー)を通じた代金の預け入れ・決済も10万ウォン以上から5万ウォン以上の取引に拡大した。フィッシング詐欺による被害が発生した場合、被害額を返済してもらうには、時間と費用がかかる訴訟手続きを踏まなければならなかったが、9月末からは訴訟手続きが不要となる。
また、これまで同一の製品に多くの認証マークがついていたが、技術標準院は5つの部処(省庁に相当)で使われていた13の法定義務認証マークを国家統合認証マーク(KC)に統合。玩具や通信機器など約560品目に表示され、消費者は同マークだけを確認すれば、安全な製品を選択したことになる。
環境面への配慮も目立つ。エコ製品を購買するなどエコ消費やエコ生活を実践する国民に、エコ製品購買ポイントや公共機関割引サービスなどの機能を持つグリーンカードを発行したり、技術力が優れたエコ企業を指定して優先的に海外市場進出支援や経済的援助を与えたりする。
ほかにも、9月30日から個人情報保護法が施行され、個人情報の収集や利用、提供は、「情報主体の同意」と「法令の根拠」がある場合にのみ可能となる。
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モバイルニュース 海外プリペイドSIM+無線ルーター導入マニュアル──「アラブ首長国連邦」編
アラブ首長国連邦(UAE)は、アラビア半島の北側にある。以前は日本であまりなじみのなかったこの国も、近年はF1やサッカーの国際大会が開催されたり大規模なIT関連イベントが開催されるなど、日本でも紹介される機会が増えている。
【海外プリペイドSIM+無線ルーター導入マニュアル「アラブ首長国連邦」編】
金融企業を積極的に誘致するドバイ、産油関連技術産業が集まるアブダビに象徴されるように経済は好調で、世界に開かれた中東のビジネスセンターとしても機能している。政治も治安も安定しているので日本から訪れるビジネスマンが増えているだけでなく、世界中で公開された映画の舞台となったことで、若い女性からも観光地としても注目されているという(おじさんは日本に帰ってくるまで知らなかったよ)。
ビジネスとしても観光地としても日本で注目が高まっているアラブ首長国連邦は、日本から直通の航空路が開設されており、飛行時間は約10時間と欧州や米国西海岸を旅行するのとそれほど変わらない。
アラブ首長国連邦の通貨は「ディルハム」(AED)で、2011年5月におけるレートは1AEDが22円。日本の空港にある両替所で交換すると1AEDがほぼ30円になった。
このように、外部に開かれた中東の国で経済も発達しているアラブ首長国連邦だけに、旅行者が利用しやすいモバイルデータ通信サービスが用意されている。携帯電話事業者は国営の「Etisalat」と民間参入の「du」がある。どちらもモバイルデータ通信で利用できるプリペイドSIMカードを提供しており、市街地にある直営ショップや携帯電話販売店で購入できる。
アブダビにある国際空港にはduの直営ショップがあるので、到着と同時にプリペイドSIMカードを購入して、その場でスマートフォンやモバイル無線ルーターからインターネットサービスが利用できる(ただし、日本を夜出発する直行便はアブダビに早朝到着するため、duのショップはまだ開いていなかったりする)。
●1カ月1Gバイトで約4000円
国営のEtisalatが用意するプリペイドSIMカードプランは、SIMカード代が20AED、これに1カ月で容量制限のデータ通信プラン「3.5G Data Package」を組み合わせる。こちらは、HSPA対応のEtisalat Mobile Broadbandとして、1カ月1Gバイト145AED、同5Gバイト295AED、そして、無制限395AED(ただし、申込書には“10GB”と記載されている)、Etisalat Mobile Internetとして、1カ月10Mバイト25AED、同100Mバイト95AED、同1Gバイト145AEDが用意されている。
Etisalat Mobile Internetの転送レートは明らかにされていないが、1Gバイトで同じ145AEDが設定されているので、HSPAに対応している可能性は高い。なお、制限枠を超えたデータ通信が発生した場合は、1Mバイトあたりで課金される従量制が適用される。なお、従量制の課金は最初に契約したData Packageの容量によって変わるが、1Gバイトプランでは1Mバイトあたり0.5AEDであるのに対して、100Mバイトプランでは1Mバイトあたり10AEDといきなり高くなる。
選んだData Packageの金額に応じてプリペイドのチャージをする。チャージは25、50、100、200、500AEDの5種類が用意される。チャージの種類とData Packageの選択肢は、意外と“巧妙”で、Data Packageは100Mバイト95AEDの次が1Gバイトの145AEDなのに、チャージは100AEDの次が200AEDになってしまう。さらに、Data Packageで1Gバイトの145AEDの次が5Gバイトの295AEDだが、チャージは200AEDの次が500AEDとこちらもいきなり高くなる。
1週間ほど滞在して、PCに接続したデータ通信の比率も高く通話もするという場合は、1GバイトのData Packageと通話料の組み合わせで、SIMカード込みの220AEDが適当だ。3日程度の滞在でスマートフォンによるデータ通信だけで通話はしない、ということであれば、100Mバイト95AEDとSIMカード20AEDの計115AEDまで抑えることはできるだろう。
新規参入の民間通信事業者として登場した「du」のプリペイドSIMカードでデータ通信をする場合は、まず、55AEDでSIMカードを購入して、その後、1カ月あたりの容量制限があるデータ通信プランを組み合わせる。SIMカードの価格がEtisalatより高いが、購入した月に限って50Mバイトまで無料でデータ通信が利用できる。データ通信プランは1カ月5Mバイトで10AED、50Mバイトで40AED、200Mバイトで100AED、2Gバイトで200AED、無制限で360AEDとなる。
●食券売り場と思ったEtisalatの直営ショップでSIMカードを買う
Etisalatは長年にわたってアラブ首長国連邦の通信事業を独占してきた国営企業。対してduは新進の民間企業という関係から、カバーするエリアが広大なEtilsalatに対してduは使えるエリアが限られる、というのが一般的な評価だが、今回滞在したアブダビに限っていえば、duのロゴを掲げた基地局は市街地に多数設置されており、duのプリペイドSIMカードを契約した同行者も滞在のほとんどの時間を仕事で過ごしたリゾートホテルと空港でデータ通信が可能だったという。
Etisalatもduも購入できるショップは市街地に多数ある。とはいえ、初めて訪れた中東の国であったため、“街の携帯電話屋さん”で購入するのはちょっとばかり勇気がいる。また、酷暑のアラブ首長国連邦では、14時から16時の間にほとんどの店が休業する。そういう場合は、近代的な大型ショッピングモールにある直営ショップで購入するといいだろう、と考えて、とある大型ショッピングモールを訪れたが、Etisalatの直営ショップはフードコートのの入り口に食券売り場と勘違いしそうなオープンカウンターで設けられていた。
プリペイドSIMカードを購入するには、カウンターで、「私はプリペイドSIMカードだけを購入したい」「私はSIMロックフリーのスマートフォンを持っている」「私はインターネットを使いたい」「可能ならば1Gバイトのデータ通信プランを使いたい」(容量は自分の希望するプランを選ぶ)と“英語”で申告すればいい。そのとき、身分証明としてパスポートの提示を求められる。また、支払いは日本の銀行口座から引き落とすクレジットカードが使えた。申告開始から契約終了までかかった時間は30分程度だ。
購入時に申告していれば、Data Packageの登録も同時にしてもらえる。ただ、SIMカードをスマートフォンに差す作業は契約終了後に自分で行うようになる。とはいえ、そのあとの作業は簡単で、SIMカードをスマートフォンに差せばEtisalatの電波を捉え、ほどなく「EtisalatINF」から「もうすぐ設定を受信できるから、それをデフォルトにしてくれ」とSMSが送られてくる。このSMSが届くまで人によっては半日など、長い時間待つというが、今回は、10時45分の契約から待つこと25分間、11時10分に受信できた。
スマートフォンに用意された機能で設定内容をダウンロードすれば、アクセスポイントにData Packageが登録されて定額データ通信が可能になる。SIMロックフリーのモバイル無線ルーターにEtisalatのプリベイドSIMカードを差しても利用できる。この場合、モバイル無線ルーターのユーティリティでアクセスポイントの設定を行うことになるが、必要なのはAPNのドメインに「etisalat.ae」を入力するだけで、ユーザー名とパスワードは空欄でいい。
データ通信は、市街地は当然ながら、市街地から離れたホテル街、市街地からそのホテルまで続く、回りに何もない高速道路沿い、そして、空港と使えないエリアはなかった。建物の中でも問題ない。通信速度もHSPA対応だけあって速い。SPEEDTEST.NETを用いた測定では、UPLOADが1470Kbps、DOWNLOADが2759Kbpsを記録した。
高速のデータ通信が可能だけあって、PCを接続してビジネス利用でも十分に耐えられる。使えるエリアもアブダビの市街地ではまったく問題ない。入手も容易であるので、ビジネス、観光を問わず、SIMロックフリーのスマートフォン、または、モバイル無線ルーターを持っているなら、まずはさておき、到着初日に購入しておきたい。
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【海外プリペイドSIM+無線ルーター導入マニュアル「アラブ首長国連邦」編】
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ビジネスとしても観光地としても日本で注目が高まっているアラブ首長国連邦は、日本から直通の航空路が開設されており、飛行時間は約10時間と欧州や米国西海岸を旅行するのとそれほど変わらない。
アラブ首長国連邦の通貨は「ディルハム」(AED)で、2011年5月におけるレートは1AEDが22円。日本の空港にある両替所で交換すると1AEDがほぼ30円になった。
このように、外部に開かれた中東の国で経済も発達しているアラブ首長国連邦だけに、旅行者が利用しやすいモバイルデータ通信サービスが用意されている。携帯電話事業者は国営の「Etisalat」と民間参入の「du」がある。どちらもモバイルデータ通信で利用できるプリペイドSIMカードを提供しており、市街地にある直営ショップや携帯電話販売店で購入できる。
アブダビにある国際空港にはduの直営ショップがあるので、到着と同時にプリペイドSIMカードを購入して、その場でスマートフォンやモバイル無線ルーターからインターネットサービスが利用できる(ただし、日本を夜出発する直行便はアブダビに早朝到着するため、duのショップはまだ開いていなかったりする)。
●1カ月1Gバイトで約4000円
国営のEtisalatが用意するプリペイドSIMカードプランは、SIMカード代が20AED、これに1カ月で容量制限のデータ通信プラン「3.5G Data Package」を組み合わせる。こちらは、HSPA対応のEtisalat Mobile Broadbandとして、1カ月1Gバイト145AED、同5Gバイト295AED、そして、無制限395AED(ただし、申込書には“10GB”と記載されている)、Etisalat Mobile Internetとして、1カ月10Mバイト25AED、同100Mバイト95AED、同1Gバイト145AEDが用意されている。
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モバイルニュース 薄型多機能で意外に低価格──3D対応「VALUESTAR N」の実力チェック
NECの「VALUESTAR N」シリーズは、20型ワイドの液晶ディスプレイを搭載した液晶一体型デスクトップPCだ。23型ワイドの液晶ディスプレイを備える上位の「VALUESTAR W」シリーズに比べてコンパクトかつリーズナブルなポイントとともに、「テレビ+Blu-ray Discレコーダー+オーディオ+PC」の1台4役をカジュアルにひとまとめにしたお得な構成となっている。今回は3D立体視に対応した店頭向けの最上位モデル「VN790/ES」を評価機に性能や使い勝手を検証していこう。
【写真で見る、3D対応「VALUESTAR N」の実力】
ボディは、ボードスタイルのスリムかつシンプルなフォルムを前モデルより継承する。VN790/ESは「ファインブラック」と呼ぶブラックで統一したカラーリングを採用し、ディスプレイ周囲のベゼルのみ光沢のある素材が使われている(なお、下位の3D立体視非対応モデルのVN770/ESやVN770/ESはファインブラックのほかに、クランベリーレッドとファインホワイトのカラーバリエーションも用意する)。ニュートラルな存在感で押しつけがましい過度な装飾がないため、家庭のプライベートルームにも違和感なくなじむだろう。
画面の角度は水平に対して、約100度から120度の範囲まで調整することが可能だ。本体を軽く持ち上げると自動で最低角度まで戻り、画面を押し倒すよう調整するとスムーズに角度が変えられる。
ボディサイズは、最小傾斜時で500(幅)×182(奥行き)×403(高さ)ミリ、最大傾斜時で500(幅)×318(奥行き)×365(高さ)ミリとなる。最大傾斜時は、画面が上向きに、かつ高さが低くなる一方で、背面のスタンドが広がるために奥行きが若干増す。ともあれ、机上に置いてもよくある20型クラスの液晶ディスプレイを置くのと同様の感覚で圧迫感は少なく、重量も約9.1キロと比較的軽量なので、設置の際や移動が必要な場合もそれほど苦にならず、省スペースに設置できる。
本体に電源ユニットは内蔵せず、別途接続するACアダプタで駆動する。ワイヤレスキーボードとホイール付きマウス、無線式リモコンが標準で付属しており、ケーブル接続なしでスマートな利用が可能だ。受信部はすべて本体に内蔵されているため、USBポートなどを別途占有することもない。
また、前面脚部の間にキーボードやマウスをスッと収納するのにちょうどよいスペースが空けられている。PC未使用時に余計なスペースを必要としないのは、テレビとして活用する時も、インテリアの1つとして設置する時もありがたい。
●最新のモバイル向けSandy Bridgeシステムを搭載
PCとしての基本システムは、開発コードネーム:Sandy Bridgeことインテルの第2世代Core iシリーズにおけるモバイル向けシステムを採用する。この第2世代のCore iシリーズでは内部構造の大幅な改良が行われており、従来の第1世代Core iシリーズと比べてCPU性能はもちろん、CPU内蔵GPUの性能ともに大幅向上している。
また、多くの液晶一体型デスクトップPCがそうであるように、本機も低消費電力で発熱の低いモバイル向けのCPUとチップセット、メモリを利用することで省スペースなボディへの収納を可能としつつ、比較的発熱が少ないデータストレージにはデスクトップ向けの3.5インチHDDを搭載し、ノートPCと比べてはるかに大容量のストレージ領域を確保するのもポイントだ。
評価機である最上位モデルのVN790/ESの搭載CPUはCore i5-2410M(2.3GHz)だ。基本動作クロックは2.3GHzだが、Intel Turbo Boost Technology 2.0により、高負荷時に最大2.9GHzまで自動で動作クロックが上がり、高速に処理できる。さらに1コアにつき2スレッドを取り込んで同時に処理するHyper-Threading Technologyにも対応しており、2コアで合計4スレッドの同時実行が可能となっている。
チップセットはIntel HM65 Express、グラフィックス機能はCPU統合のIntel HD Graphics 3000を利用する。メインメモリはPC3-10600対応のSO-DIMMを4Gバイト(2Gバイト×2枚)、データストレージは2Tバイトの3.5インチSerial ATA対応HDD(回転速度5400rpm)、光学ドライブは、BD-R DL(2層)の最大6倍速書き込み、BD-RE DL(2層)の最大2倍速書き換えなどに対応した記録型Blu-ray Discドライブを右側面に内蔵する。
搭載インタフェースは、本体左側面にマルチメモリカードスロット(SDXC対応SDメモリーカード、PRO-HGデュオ対応メモリースティック)、IEEE1394(4ピン)、マイク入力/ヘッドフォン出力、そして新世代の高速インタフェースであるUSB 3.0を備える。このUSB 3.0ポートはPCの電源オフ時も電力を供給する「パワーオフUSB充電」対応端子となっており、携帯電話やスマートフォン、携帯音楽プレーヤー、携帯ゲーム機などの充電に便利だ。
本体右側面には、ミュートボタン兼ボリューム調整ダイヤルとUSB 2.0を1基搭載。背面には4基のUSB 2.0のほか、テレビアンテナ入力(地デジ/BS、110度CS)、DC入力、有線LAN(1000BASE-T)と、ケーブルを常時接続させておく端子がまとめられている。上位のVALUESTAR Wシリーズと異なりディスプレイの入出力端子は装備されないため、家庭用ゲーム機の画面表示など、外部ディスプレイとしては使えないが、基本的なPCとしては不足ない内容だ。
なお、通信機能は1000BASE-T対応の有線LANのほか、IEEE802.11b/g/n準拠の無線LANも備えているので、ブロードバンドルータから離れた場所にあるプライベートルームでも安心してインターネット接続環境が整えられる。OSには64ビット版のWindows 7 Home Premiumを、オフィススイートにはWord、Excel、Outlook、OneNote、PowerPointを包括したOffice Home and Business 2010もプリインストールする。
●3D立体視や3波デジタル放送対応のTV機能など、充実のエンターテインメント機能を装備
エンターテインメント機能の充実も本機のみどころだ。まずは3D機能。本機は偏光板(ラインバイライン)方式を用い、偏光メガネをかけて3D立体視を実現する。
この3D方式は、左目用と右目の画像/映像を1画面に合成表示(走査線ごとに交互に描写)し、偏光方式のメガネで分離することで左右の目に異なる画像/映像を見せ、立体に見えるようにするものである。1画面に左右用の画像/映像を表示するため横の解像度は半分になるが、液晶ディスプレイや3Dメガネにかかるコストが低く、大きな価格の上乗せがないメリットがある。3D立体視の入門には適しているといえる。
本機では、市販Blu-ray 3Dタイトルや3Dピクチャーなどネイティブな3Dコンテンツを視聴できるほか、従来の映像や写真、TV番組など2Dのコンテンツを3Dにリアルタイム変換して楽しむことも可能となっている。3D立体視コンテンツを楽しむアプリケーションとして「CyberLink PowerDVD 3D」が標準で付属しており、3D映像/3D写真の閲覧、2D映像/2D写真の3D変換など、現在個人的に3Dで楽しめることがひととおり楽しめる。また、BSデジタル放送やひかりTVで配信される3D番組の視聴や2D番組の3D変換視聴についても、テレビ統合アプリケーション「Smart Vision」で利用できる。
もう1つの主力機能は、やはりテレビ機能だ。地上/BS/110度CSと3種類のデジタル放送に対応したダブルチューナーを内蔵し、タイムシフト視聴や2番組同時/最大約10倍の長時間(AVC)録画に対応する。
番組の視聴/録画/再生は、同社製PCでおなじみのテレビ統合アプリケーション「SmartVision」で行う。インタフェース・機能ともに洗練されており、早期より“地デジPC”を開発してきただけはある。離れた位置からのリモコン操作に適した「フルスクリーン」、マウスで操作しやすい「ノーマル」、データ放送視聴向けの「アドバンスト」、ながら見に適した「スリム」と4種類のモードを用意し、リモコンでもマウスでも使いやすくできている。
●1600×900ドット表示に対応した液晶ディスプレイ、YAMAHA製高品質スピーカーを内蔵
液晶ディスプレイは20型ワイドで、机上で使うには手ごろなサイズのものを採用する。「スーパーシャインビューLED液晶」と呼ぶ光沢仕上げのパネルと、省電力性に優れるLEDバックライトを採用する。画面の表示解像度は1600×900ドットで、前述の通り偏光板方式の3D立体視に対応する。
光沢仕上げのため周囲の照明や外光は映り込みやすいが、その反射具合は真っ黒の画面でも少しぼやけて映るよう比較的マイルドに押さえられている。輝度も十分な高さがあり、視野角も実用十分な広さが確保されており、表示品質は良好だ。
一方、表示解像度は1600×900ドットのため、1920×1080ドットのフルHD解像度に慣れた目だとデスクトップ画面は多少狭く感じ、フルHD解像度で収録されているBlu-ray Discコンテンツなどはドットバイドット表示では見られない。とはいえ、デジタル放送については言われなければ気がつかず、気にならないと思われ、かつ20型ワイドの手ごろなサイズを考えるとPC操作もこのくらいのほうが文字が見やすく、使いやすいというユーザーも多いと思われる。
ディスプレイの下には、独自の低音再生技術「FR-Port」を導入した3ワット+3ワットの高品位志向のスピーカー“YAMAHAサウンドシステム”を内蔵する。Wavesの音響処理・高音質化技術「Maxx Audio」にも対応する。
NECでは本機をテレビ、Blu-rayレコーダー、PCの3役に、さらにオーディオを加えた4役を1台にまとめているアピールしている。あえてオーディオ機能も加えているところに搭載スピーカーに対する自信のほどが伺えるが、実際に試用した印象としてもヌケのよいクリアな中高音としっかりと響く低音を両立しており、液晶一体型デスクトップPCのサウンドシステムとしてはかなりのハイレベルにあると感じた。
●Windows 7を快適に使える性能と静音性
本機の基本スペックは、Core i5-2410M(2.3GHz)、メモリ4Gバイト(PC3-10600)、HDD 2Tバイト(5400rpm)、CPU内蔵グラフィックス(Intel HD Graphics 3000)、64ビット板Windows 7 Home Premium(SP1)とする構成となる。
Windows 7のエクスペリエンスインデックスは、プロセッサのサブスコアが6.9とハイレベルで、全体としてもWindows 7での日常操作やテレビ録画などのエンターテインメント機能もかなり快適に楽しめることを示すスコアを記録した。
PCMarkVantageの総合スコアでは6669、PCMark05のCPUスコアは8370だった。最新PCとしては突出しているわけではないが、十分に高い水準だ。Core i7-2630QMを搭載する上位シリーズ 2011年夏モデルVALUESTAR Wともスコアとしては似通うものとなっている。一方、グラフィックスはCPU統合のものを使用するので3D描画性能はそれなりだ。高度な3D描画性能を要求する最新のPCゲームには向かないが、FINAL FANTASY XI Official Benchmark 3のスコアがHIGHで3644が出ているように、やや古いゲームであれば十分プレイできる性能には達している。
静音性も優秀だ。暗騒音32デシベルの屋内環境でアイドル時36デシベル、高負荷時38デシベルとなった。
アイドル時も無音ではなく、さすがに耳を澄ますと動作音は聞こえるものの、深夜・就寝中の予約録画時でも気にはならない。また、高負荷時もそれほどうるさくはならないのも好印象。負荷時における騒音レベルの上がり方もゆるやかで、頻繁に上下したりしてわずらわしく感じることもなかった。
●デジタルライフを快適にするパーソナルなエンターテインメントマシン
本機は、最新の高性能なSandy Bridgeシステムを搭載し、使い勝手のよいテレビ機能と3D立体視機能、ちょうどよいサイズで高画質な液晶ディスプレイ、高音質なステレオスピーカを内蔵し、Office Home and Business 2010もプリインストールするなど、基本的に“ほぼ全部入り”の構成だ。静音性にも優れており、液晶一体型デスクトップPCとしての完成度はかなりハイレベルにある。
また、2011年7月24日にアナログ放送の停波を控えている。プライベートルームに導入するための地デジ対応テレビとして、高機能なテレビ機能を備えるPCの導入を視野に入れて検討しているユーザーも多いだろう。
NECはPC、TV、Blu-ray Discレコーダー、オーディオという1台4役をこなせるPCということをアピールするが、PCとしての性能や機能、テレビ機能の使い勝手、液晶ディスプレイの画質、スピーカの音質などを試用した限り、その訴求通り十分に上記の4役をこなせる実力は持っている。PC中心のライフスタイルが確立しているユーザーであれば、これ1台でも十分だと思われる。
ただ、(一部のモデルを除いて地デジPC全般の弱点となる)テレビを見るためにPCを起動する必要がある点、また、本機は映像入力端子を備えないので、家庭用ゲーム機や別途AV機器などが接続できない点などは留意しておく必要がある。もっとも、「全部1台で済ませなければならない」わけではなく、家庭用ゲーム機のプレイもしたい方やリアルタイムのTV視聴環境にこだわりのある人は別途家庭用テレビを併用しつつ、番組の録画や番組配信機能、編集やBlu-ray Disc記録などは万本機に任せるといった感じで使い分けても、また違った快適なデジタルライフが送れるのではないだろうか。
本機は、1台4役+3D対応で発売時価格は20万5000円前後、2011年6月末現在、実売16万円前後で販売する店舗も多いようだ。性能、機能、使い勝手を総合して考えれば十分に検討する価値はあるだろう。1人暮らしであまりたくさんの機器を部屋に置きたくないユーザーや、PCだけでなくエンターテインメントコンテンツを個室でパーソナルに楽しみたいといったユーザーにお勧めだ。
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ボディは、ボードスタイルのスリムかつシンプルなフォルムを前モデルより継承する。VN790/ESは「ファインブラック」と呼ぶブラックで統一したカラーリングを採用し、ディスプレイ周囲のベゼルのみ光沢のある素材が使われている(なお、下位の3D立体視非対応モデルのVN770/ESやVN770/ESはファインブラックのほかに、クランベリーレッドとファインホワイトのカラーバリエーションも用意する)。ニュートラルな存在感で押しつけがましい過度な装飾がないため、家庭のプライベートルームにも違和感なくなじむだろう。
画面の角度は水平に対して、約100度から120度の範囲まで調整することが可能だ。本体を軽く持ち上げると自動で最低角度まで戻り、画面を押し倒すよう調整するとスムーズに角度が変えられる。
ボディサイズは、最小傾斜時で500(幅)×182(奥行き)×403(高さ)ミリ、最大傾斜時で500(幅)×318(奥行き)×365(高さ)ミリとなる。最大傾斜時は、画面が上向きに、かつ高さが低くなる一方で、背面のスタンドが広がるために奥行きが若干増す。ともあれ、机上に置いてもよくある20型クラスの液晶ディスプレイを置くのと同様の感覚で圧迫感は少なく、重量も約9.1キロと比較的軽量なので、設置の際や移動が必要な場合もそれほど苦にならず、省スペースに設置できる。
本体に電源ユニットは内蔵せず、別途接続するACアダプタで駆動する。ワイヤレスキーボードとホイール付きマウス、無線式リモコンが標準で付属しており、ケーブル接続なしでスマートな利用が可能だ。受信部はすべて本体に内蔵されているため、USBポートなどを別途占有することもない。
また、前面脚部の間にキーボードやマウスをスッと収納するのにちょうどよいスペースが空けられている。PC未使用時に余計なスペースを必要としないのは、テレビとして活用する時も、インテリアの1つとして設置する時もありがたい。
●最新のモバイル向けSandy Bridgeシステムを搭載
PCとしての基本システムは、開発コードネーム:Sandy Bridgeことインテルの第2世代Core iシリーズにおけるモバイル向けシステムを採用する。この第2世代のCore iシリーズでは内部構造の大幅な改良が行われており、従来の第1世代Core iシリーズと比べてCPU性能はもちろん、CPU内蔵GPUの性能ともに大幅向上している。
また、多くの液晶一体型デスクトップPCがそうであるように、本機も低消費電力で発熱の低いモバイル向けのCPUとチップセット、メモリを利用することで省スペースなボディへの収納を可能としつつ、比較的発熱が少ないデータストレージにはデスクトップ向けの3.5インチHDDを搭載し、ノートPCと比べてはるかに大容量のストレージ領域を確保するのもポイントだ。
評価機である最上位モデルのVN790/ESの搭載CPUはCore i5-2410M(2.3GHz)だ。基本動作クロックは2.3GHzだが、Intel Turbo Boost Technology 2.0により、高負荷時に最大2.9GHzまで自動で動作クロックが上がり、高速に処理できる。さらに1コアにつき2スレッドを取り込んで同時に処理するHyper-Threading Technologyにも対応しており、2コアで合計4スレッドの同時実行が可能となっている。
チップセットはIntel HM65 Express、グラフィックス機能はCPU統合のIntel HD Graphics 3000を利用する。メインメモリはPC3-10600対応のSO-DIMMを4Gバイト(2Gバイト×2枚)、データストレージは2Tバイトの3.5インチSerial ATA対応HDD(回転速度5400rpm)、光学ドライブは、BD-R DL(2層)の最大6倍速書き込み、BD-RE DL(2層)の最大2倍速書き換えなどに対応した記録型Blu-ray Discドライブを右側面に内蔵する。
搭載インタフェースは、本体左側面にマルチメモリカードスロット(SDXC対応SDメモリーカード、PRO-HGデュオ対応メモリースティック)、IEEE1394(4ピン)、マイク入力/ヘッドフォン出力、そして新世代の高速インタフェースであるUSB 3.0を備える。このUSB 3.0ポートはPCの電源オフ時も電力を供給する「パワーオフUSB充電」対応端子となっており、携帯電話やスマートフォン、携帯音楽プレーヤー、携帯ゲーム機などの充電に便利だ。
本体右側面には、ミュートボタン兼ボリューム調整ダイヤルとUSB 2.0を1基搭載。背面には4基のUSB 2.0のほか、テレビアンテナ入力(地デジ/BS、110度CS)、DC入力、有線LAN(1000BASE-T)と、ケーブルを常時接続させておく端子がまとめられている。上位のVALUESTAR Wシリーズと異なりディスプレイの入出力端子は装備されないため、家庭用ゲーム機の画面表示など、外部ディスプレイとしては使えないが、基本的なPCとしては不足ない内容だ。
なお、通信機能は1000BASE-T対応の有線LANのほか、IEEE802.11b/g/n準拠の無線LANも備えているので、ブロードバンドルータから離れた場所にあるプライベートルームでも安心してインターネット接続環境が整えられる。OSには64ビット版のWindows 7 Home Premiumを、オフィススイートにはWord、Excel、Outlook、OneNote、PowerPointを包括したOffice Home and Business 2010もプリインストールする。
●3D立体視や3波デジタル放送対応のTV機能など、充実のエンターテインメント機能を装備
エンターテインメント機能の充実も本機のみどころだ。まずは3D機能。本機は偏光板(ラインバイライン)方式を用い、偏光メガネをかけて3D立体視を実現する。
この3D方式は、左目用と右目の画像/映像を1画面に合成表示(走査線ごとに交互に描写)し、偏光方式のメガネで分離することで左右の目に異なる画像/映像を見せ、立体に見えるようにするものである。1画面に左右用の画像/映像を表示するため横の解像度は半分になるが、液晶ディスプレイや3Dメガネにかかるコストが低く、大きな価格の上乗せがないメリットがある。3D立体視の入門には適しているといえる。
本機では、市販Blu-ray 3Dタイトルや3Dピクチャーなどネイティブな3Dコンテンツを視聴できるほか、従来の映像や写真、TV番組など2Dのコンテンツを3Dにリアルタイム変換して楽しむことも可能となっている。3D立体視コンテンツを楽しむアプリケーションとして「CyberLink PowerDVD 3D」が標準で付属しており、3D映像/3D写真の閲覧、2D映像/2D写真の3D変換など、現在個人的に3Dで楽しめることがひととおり楽しめる。また、BSデジタル放送やひかりTVで配信される3D番組の視聴や2D番組の3D変換視聴についても、テレビ統合アプリケーション「Smart Vision」で利用できる。
もう1つの主力機能は、やはりテレビ機能だ。地上/BS/110度CSと3種類のデジタル放送に対応したダブルチューナーを内蔵し、タイムシフト視聴や2番組同時/最大約10倍の長時間(AVC)録画に対応する。
番組の視聴/録画/再生は、同社製PCでおなじみのテレビ統合アプリケーション「SmartVision」で行う。インタフェース・機能ともに洗練されており、早期より“地デジPC”を開発してきただけはある。離れた位置からのリモコン操作に適した「フルスクリーン」、マウスで操作しやすい「ノーマル」、データ放送視聴向けの「アドバンスト」、ながら見に適した「スリム」と4種類のモードを用意し、リモコンでもマウスでも使いやすくできている。
●1600×900ドット表示に対応した液晶ディスプレイ、YAMAHA製高品質スピーカーを内蔵
液晶ディスプレイは20型ワイドで、机上で使うには手ごろなサイズのものを採用する。「スーパーシャインビューLED液晶」と呼ぶ光沢仕上げのパネルと、省電力性に優れるLEDバックライトを採用する。画面の表示解像度は1600×900ドットで、前述の通り偏光板方式の3D立体視に対応する。
光沢仕上げのため周囲の照明や外光は映り込みやすいが、その反射具合は真っ黒の画面でも少しぼやけて映るよう比較的マイルドに押さえられている。輝度も十分な高さがあり、視野角も実用十分な広さが確保されており、表示品質は良好だ。
一方、表示解像度は1600×900ドットのため、1920×1080ドットのフルHD解像度に慣れた目だとデスクトップ画面は多少狭く感じ、フルHD解像度で収録されているBlu-ray Discコンテンツなどはドットバイドット表示では見られない。とはいえ、デジタル放送については言われなければ気がつかず、気にならないと思われ、かつ20型ワイドの手ごろなサイズを考えるとPC操作もこのくらいのほうが文字が見やすく、使いやすいというユーザーも多いと思われる。
ディスプレイの下には、独自の低音再生技術「FR-Port」を導入した3ワット+3ワットの高品位志向のスピーカー“YAMAHAサウンドシステム”を内蔵する。Wavesの音響処理・高音質化技術「Maxx Audio」にも対応する。
NECでは本機をテレビ、Blu-rayレコーダー、PCの3役に、さらにオーディオを加えた4役を1台にまとめているアピールしている。あえてオーディオ機能も加えているところに搭載スピーカーに対する自信のほどが伺えるが、実際に試用した印象としてもヌケのよいクリアな中高音としっかりと響く低音を両立しており、液晶一体型デスクトップPCのサウンドシステムとしてはかなりのハイレベルにあると感じた。
●Windows 7を快適に使える性能と静音性
本機の基本スペックは、Core i5-2410M(2.3GHz)、メモリ4Gバイト(PC3-10600)、HDD 2Tバイト(5400rpm)、CPU内蔵グラフィックス(Intel HD Graphics 3000)、64ビット板Windows 7 Home Premium(SP1)とする構成となる。
Windows 7のエクスペリエンスインデックスは、プロセッサのサブスコアが6.9とハイレベルで、全体としてもWindows 7での日常操作やテレビ録画などのエンターテインメント機能もかなり快適に楽しめることを示すスコアを記録した。
PCMarkVantageの総合スコアでは6669、PCMark05のCPUスコアは8370だった。最新PCとしては突出しているわけではないが、十分に高い水準だ。Core i7-2630QMを搭載する上位シリーズ 2011年夏モデルVALUESTAR Wともスコアとしては似通うものとなっている。一方、グラフィックスはCPU統合のものを使用するので3D描画性能はそれなりだ。高度な3D描画性能を要求する最新のPCゲームには向かないが、FINAL FANTASY XI Official Benchmark 3のスコアがHIGHで3644が出ているように、やや古いゲームであれば十分プレイできる性能には達している。
静音性も優秀だ。暗騒音32デシベルの屋内環境でアイドル時36デシベル、高負荷時38デシベルとなった。
アイドル時も無音ではなく、さすがに耳を澄ますと動作音は聞こえるものの、深夜・就寝中の予約録画時でも気にはならない。また、高負荷時もそれほどうるさくはならないのも好印象。負荷時における騒音レベルの上がり方もゆるやかで、頻繁に上下したりしてわずらわしく感じることもなかった。
●デジタルライフを快適にするパーソナルなエンターテインメントマシン
本機は、最新の高性能なSandy Bridgeシステムを搭載し、使い勝手のよいテレビ機能と3D立体視機能、ちょうどよいサイズで高画質な液晶ディスプレイ、高音質なステレオスピーカを内蔵し、Office Home and Business 2010もプリインストールするなど、基本的に“ほぼ全部入り”の構成だ。静音性にも優れており、液晶一体型デスクトップPCとしての完成度はかなりハイレベルにある。
また、2011年7月24日にアナログ放送の停波を控えている。プライベートルームに導入するための地デジ対応テレビとして、高機能なテレビ機能を備えるPCの導入を視野に入れて検討しているユーザーも多いだろう。
NECはPC、TV、Blu-ray Discレコーダー、オーディオという1台4役をこなせるPCということをアピールするが、PCとしての性能や機能、テレビ機能の使い勝手、液晶ディスプレイの画質、スピーカの音質などを試用した限り、その訴求通り十分に上記の4役をこなせる実力は持っている。PC中心のライフスタイルが確立しているユーザーであれば、これ1台でも十分だと思われる。
ただ、(一部のモデルを除いて地デジPC全般の弱点となる)テレビを見るためにPCを起動する必要がある点、また、本機は映像入力端子を備えないので、家庭用ゲーム機や別途AV機器などが接続できない点などは留意しておく必要がある。もっとも、「全部1台で済ませなければならない」わけではなく、家庭用ゲーム機のプレイもしたい方やリアルタイムのTV視聴環境にこだわりのある人は別途家庭用テレビを併用しつつ、番組の録画や番組配信機能、編集やBlu-ray Disc記録などは万本機に任せるといった感じで使い分けても、また違った快適なデジタルライフが送れるのではないだろうか。
本機は、1台4役+3D対応で発売時価格は20万5000円前後、2011年6月末現在、実売16万円前後で販売する店舗も多いようだ。性能、機能、使い勝手を総合して考えれば十分に検討する価値はあるだろう。1人暮らしであまりたくさんの機器を部屋に置きたくないユーザーや、PCだけでなくエンターテインメントコンテンツを個室でパーソナルに楽しみたいといったユーザーにお勧めだ。
【関連情報】
mimo speaker ミニエッグ型超小型マルチメディアスピーカー 携帯電話やi podの音楽再生にも最...
とっても便利なモバイル機器専用のスタンド『スマートフォン・携帯用 Mobile Tail(モバイルテ...
ミヨシ携帯用モバイルタップ 全世界対応 (2ピン・3個口・ブラック) MBP-W3P/BK