本日は、わたくし みつまめがもっとも敬愛する邦楽アーティスト・井上陽水氏のカタログから1曲をセレクトしますギター

 

 今回は、『チャイニーズ フード』

 

 1982年12月5日発売 「ライオンとペリカン」 収録曲。同年12月10日発売 ‟ジュリー” 沢田研二さんのアルバム 「MISCAST」 にも収録されています。陽水氏が全曲提供した超名盤です。

 

 そしてわたくし みつまめがいちばん好きな陽水氏ナンバーでもあり、満を持してのご紹介でございます。

 

 どこが好きといって、実にぶっ飛んだ歌詞と夢遊病のようにたゆたうメロディーライン。サウンドも真夜中のカラフルなネオンサインのようにクラクラきます。

 

 そのサウンドを作った制作パートナーは川島 ‟バナナ” 裕二。

 1960年長崎県はかの軍艦島に生まれ、ファンク/ニューウェイヴ畑のキーボーディストとして業界内で評判になると、陽水氏とは1981年に知り合い、レコーディングに参加するようになりました。なんでバナナかというと、髪型がツーブロックのロングヘアだったからです。

 

 今でいうサンプリングを得意としており、どこからか集めた音をシンセサイザーで加工して独自のサウンドにしていました。陽水氏もずいぶん触発され、バナナさんの作った音を聴いて曲想を練るという新しい書き方を覚えたとか。

 

 『チャイニーズ フード』 はバナナさんの家での自宅録音。といってもふつうのラジカセでデモテープを録ったため、レコーディング時にはスタジオに家庭用デッキとカセットテープを持ち込んでダビングしたらしい。おかげでなおさら変わった音色です。

 

 歌詞はたぶん深い意味はないんでしょうけど、都会の夜のイメージを出しながらメッセージ性を廃し、なお活き活きした生というか、虚飾や欲望をポジティヴな意味で浮かばせているような気がします。聴いて嫌な思いをする人はいないはず。

 

 それでは 『チャイニーズ フード』(作詞/作曲:井上陽水 編曲:川島裕二) ですヘッドフォン

 

 

 ♪チークダンスをさりげなく踊り 

  ミートボールの転がる距離を計るのは お互いに ムツカシイ
  バッグギャモンで手に入れたクラブ
  そこのディナーを飾れるものは暗がりで

  笑ってる あのギャング 強い力と誘惑の間で転びかけてた

  サーフボードのすべりが妙だぜ
  ベークライトをはり合わせたのはなんとも 不思議な その海で
  オーシャンカラーの色彩の色で
  ビートポンプを見せつけたのはアザラシ 

  その後を ブルーシャーク 強い力と誘惑の間で泳ぎ続けた

    最新の夢 テレビチャンネル、サイレンのひびき
    ため息までがフー お茶まで熱くてフー
    みんなで食べるステキなチャイ二ーズ フード

  コールサインを見落とした人に
  テールランプの悲しみなんてわからない 

  いつまでも もどれない
  ラインダンスに見とれた奴には
  タイムカードのときめきまではわからない
  いつまでも 帰れない 強い力と誘惑の間に立ちつくすだけ

    最新の夢
    テレビチャンネル、サイレンのひびき
    ため息までがフー お茶まで熱くてフー
    みんなで食べるステーキなチャイニーズ フード
    一緒に食べるおいしいチャイニーズ フード
    強い力で鍛えたチャイ二ーズ フード