「マイ・バック・ページ」 | Mの映画カフェ♪

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映画の感想など


土曜日
午前、美容院。短めに切ってスッキリ♪
ついでにお買い物、はミュールです。夏になると欲しくなる☆
午後、実家へ。

日曜日
友達とBreadworksでランチ…気持ちのいいお天気晴れ

午後、お台場
シネマメディアージュ

「マイ・バック・ページ」
原作:川本三郎
監督:山下敦弘

映画の「師」が前売券を買ったと言う。
原作者の川本三郎が好きなんや~、と。
「シティロード」のシネマ星取表に書いていた人?
「シティロード」は大好きな雑誌だった…
私も観なくては!

1960年代後半
学生運動が盛り上がっていた大学で、セクトを作ろうとする梅山(片桐)。
学生同士の論争でも相手に言い負かされるが
自分は本物の革命家だと
誇示したい気持ちをつのらせていく。

学生運動や新左翼に好意的だった新聞社も
やがて距離を置かざるをえなくなると
警察のいいなりになるのかと反発する若い記者、沢田。
特ダネをものにしたいと願う一方、映画を愛する優しい青年でもある。

新聞記者の、自分が正義だという思いあがりやエリート意識、組織のゴタゴタ。
(沢田を一喝する三浦友和、存在感あり!)

先輩記者は初めて取材した日に
梅山はニセ物だと見抜く。
しかし宮沢賢治や音楽の話をする梅山の不思議な魅力(松ケン!)にひかれた沢田は

引き返すことのできない事態に巻き込まれてゆく。

ほぼ、実話なんですね…すごい。

この先ネタバレです。

ラスト、ふらっと入った居酒屋で
沢田はかつて記者であることを隠して取材したタモツと再会する。
沢田が起こした事件など知らない様子のタモツは
どうその後、マスコミなんかは受けたの?
と聞く。
いや、結局(ジャーナリストには)なれなかった、
と答える沢田には
タモツの変わらない態度が嬉しくて

そして悲しい。

若かったことも
駄目だったことも
一所懸命だったことも
何もかも

引き返すことはできない。
後悔なのか安堵なのか
ふいに涙を流す沢田に共感を覚える、
心を打つラストシーン…

妻夫木くん、よかった!

「銀座百点」に掲載されていた川本三郎さんの対談もじっくり読んで

いい映画でしたキラキラ