読響第670回名曲:ブルッフVn協奏曲第1番&フランク交響曲etc.(山田和樹&S.ラムスマ) | のんびり まったり やんごとなき みやびなまいにち

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つれづれなるまゝに、日ぐらし硯に向かひて、心にうつりゆくよしなしごとをそこはかとなく書き付くれば、あやしうこそ物狂ほしけれ。

読売日本交響楽団第670回名曲シリーズを聴いてきました。

 


2024年2月13日(火)19時開演 サントリーホール

【指揮】山田和樹 【ヴァイオリン】シモーネ・ラムスマ Simone Lamsma


R.シュトラウス:交響詩「ドン・ファン」作品20

ブルッフ:ヴァイオリン協奏曲第1番ト短調 作品26

【ソリストアンコール】イザイ:無伴奏ソナタ第2番第4楽章

フランク:交響曲ニ短調

R. Strauss: Don Juan, op. 20

Bruch: Violin Concerto No. 1 in G minor, op. 26

Franck: Symphony in D minor


読響名曲シリーズ最終回。真央クン、反田クン目当てで名曲シリーズの定期会員になったものの、結局10回のうち5回しか聴かなかった。ラムスマ人気かチケット完売。ラムスマさんの実演を聴くのは7年ぶりで、前回も読響でチャイコフスキーでした。終演後歩いていたらラムスマさんとすれ違ったので、少し話してサインをいただいたのはよき思い出。



最初の「ドン・ファン」はもうほとんど記憶に残っていないが、すご〜く前にウィーンの(楽友協会Musikvereinじゃなくて)コンツェルトハウスKonzerthausで(ウィーンフィルじゃなくて)ウィーン交響楽団の演奏会で聴いて以来かも…と思ったら、2016年アシュケナージさん指揮のN響、2017年AYOでも聴いていた。Facebook、Instagram、Xなどではこううまくはいかないので、アメブロの検索機能は役に立つウインクそれはさておき、山田さんは結構派手に鳴らしてたなぁ〜意外と楽しめた。


ブルッフはVn協奏曲の名曲として名高いけど、個人的には第1楽章の出来が良くないと思っていて、ブラームス、チャイコフスキー、ベートーヴェン、シベリウス、メンデルスゾーン等と比べると一段劣るイメージ。しかし、さすがはラムスマ。特に第2楽章がめちゃくちゃ素晴らしかったキラキラ最後消え入るように終わるところで、楽章間お約束の大きな咳をする馬鹿者数名。ホントに勘弁してほしい。第3楽章はお茶目なところも見せて、まさにThe ラムスマ劇場。アンコールのイザイも迫力があって素晴らしかった。


休憩後にイマイチ好きになれないフランク。初演でも酷評されてしばらく評価されていなかったのはさもありなん。前半の陰鬱な旋律がどうも苦手だけど、第2楽章のイングリッシュホルンがよかったし、第3楽章の高揚感は山田さんがしっかり出していたのでまぁまぁよかった。それにしても曲が終わって指揮棒上にあるのに拍手したバカ1名は出禁にしてほしい。すぐ近くの定期会員の老婆も毎回平気で演奏中に飴玉の袋をバリバリ音を立てて食べるし…読響の客層はなんでこういつもイマイチなんだろう。山田さんの客演首席指揮者はこれで最後。翌日大阪でも同じ演目で演奏したようです。