天皇陛下ご臨席:シモン・ボッカネグラ @ 新国立劇場(新制作)(初日) | のんびり まったり やんごとなき みやびなまいにち

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つれづれなるまゝに、日ぐらし硯に向かひて、心にうつりゆくよしなしごとをそこはかとなく書き付くれば、あやしうこそ物狂ほしけれ。

新国立劇場『シモン・ボッカネグラ』(新制作)(初日)を観てきました。

 

 

2023年11月15日(水)19時開演 新国立劇場オペラパレス

シモン・ボッカネグラ<新制作> Simon Boccanegra

ジュゼッペ・ヴェルディ Giuseppe Verdi

プロローグ付き全3幕〈イタリア語上演/日本語及び英語字幕付〉

 

【指揮】大野和士 【演出】ピエール・オーディ 【美術】アニッシュ・カプーア 【衣裳】ヴォイチェフ・ジエジッツ 【照明】ジャン・カルマン 【舞台監督】髙橋尚史

 

【シモン・ボッカネグラ】ロベルト・フロンターリ Roberto Frontali 【アメーリア(マリア・ボッカネグラ)】イリーナ・ルング Irina Lungu 【ヤコポ・フィエスコ】リッカルド・ザネッラート Riccardo Zanellato 【ガブリエーレ・アドルノ】ルチアーノ・ガンチ Luciano Ganci 【パオロ・アルビアーニ】シモーネ・アルベルギーニ Simone Alberghini


【ピエトロ】須藤慎吾 【隊長】村上敏明 【侍女】鈴木涼子

【合唱指揮】冨平恭平 【合唱】新国立劇場合唱団 【管弦楽】東京フィルハーモニー交響楽団

共同制作:フィンランド国立歌劇場、テアトロ・レアル Co-production with Finnish National Opera and Ballet, Madrid Teatro Real


ストーリーがやや複雑。

【プロローグ】ジェノヴァの平民派パオロはシモン・ボッカネグラを総督に就かせ貴族派から権力を奪おうと画策する。シモンも貴族の娘マリアとの結婚の許しを得るため、総督立候補を決意する。しかし父フィエスコに幽閉されていたマリアは既に病死していた。結婚の許しを請うシモンに、フィエスコは娘の死を隠し、娘とシモンの間に生まれた子を渡すよう要求するが、子は行方不明であった。フィエスコと決裂したまま、シモンは恋人の亡骸と対面する。
【第1幕】25年後。シモンの娘マリアは孤児としてグリマルディ家に拾われアメーリア・グリマルディとなり、アンドレーアと名乗るフィエスコに養育されていた。アメーリアの恋人ガブリエーレはアンドレーアに、たとえ孤児の出であっても彼女と結婚したいと伝える。総督シモンはアメーリアの身の上を聞くうち彼女こそ行方不明の娘と気づき、父娘は再会を果たす。パオロもアメーリアとの結婚を望むがシモンに断られ、彼女の誘拐を決意する。ガブリエーレがアメーリア誘拐の実行犯を殺害して暴動を起こし、アンドレーアと共に議会に引き立てられる。ガブリエーレはシモンこそ首謀者と糾弾し切り掛かるが、逃げてきたアメーリアが制する。シモンは皆を諫めて二人を捕える。シモンに真犯人を呪うよう命じられたパオロは、恐れおののきながら自らを呪う。
【第2幕】パオロはシモンを恨んで彼の水に毒を盛り、アンドレーアにシモン殺害をけしかけ拒絶される。次いでガブリエーレにアメーリアが総督に弄ばれていると吹き込み、シモン殺害を唆す。アメーリアは激高するガブリエーレを隠し、シモンに恋人の赦免を懇願する。水を飲んだシモンの意識が薄らぐ。ガブリエーレが襲いかかるが、シモンにアメーリアは実の娘だと明かされ謝罪する。ガブリエーレは蜂起した貴族派の平定に向かう。
【第3幕】ジェノヴァに平和が戻り、反乱に加わったパオロは捕えられる。遠く婚礼の合唱が聞こえ、瀕死のシモンは海を懐かしむ。フィエスコが訪れると、シモンはついに和解の日が来たと喜び、アメーリアこそフィエスコの孫娘であることを伝える。シモンはガブリエーレを後継者と言い残し息絶える。(新国立劇場ウェブサイトより)


新国立劇場ウェブサイトに以下が掲載されていました。

※11月15日(水)19:00公演において、セキュリティ対策強化のため手荷物検査及び金属探知による検査を実施いたします。ご入場にお時間がかかることが予想されます。ご来場の際はお時間に余裕を持ってご来場くださいますようお願い申し上げます。



入口で手荷物検査と金属探知機で厳重なボディチェック。2019年『エフゲニー・オネーギン』で秋篠宮様、紀子様がご臨席された時や国際線のチェックインよりもかなり厳重でした。もしかしたら…




天皇陛下のご臨席でしたキラキラキラキラキラキラ


陛下の皇太子時代に少なくとも4回ご一緒したことがあります(2011年新国立劇場『ルサルカ』、2014年N響(N.マリナー指揮のドヴォ7&8)、2014年N響(C.デュトワ指揮のドヴォ9「新世界より」)(ここまで全部ドヴォジャークウインク)、2016年N響(P.ヤルヴィ指揮、J.ヤンセンのブラームスVn協奏曲)が、天皇に即位されてからはたぶん初めて。3階R1列からビデオとカメラ約8台と投光器で撮影していました。読売新聞に記事あり。




新国立劇場今シーズンの演目発表の際にも書きましたが、9演目のうち最大の目玉と言っていい公演で、とにかくこれだけ歌手が超豪華メンバー。そもそもストーリーと登場人物に難のある作品だと思っているんだけど、新国立劇場でお馴染みの歌手たち…フロンターリ、ルング、ザネッラート、ガンチ、アルベルギーニの歌がめちゃくちゃ素晴らしくて言うことなしキラキラ そして、Luciano Ganciさんはコロナ禍で2公演(蝶々夫人ピンカートンとドン・カルロ)が出演見合わせとなってしまっていましたが、やっと聴けたのがよかった。


ドン・キホーテの時にリハーサルに来ていたみなさんと遭遇した時に一緒に撮っていただいた写真を再掲。左からLuciano Ganciさん(ガブリエーレ・アドルノ役)、Irina Lunguさん(アメーリア(マリア・ボッカネグラ)役)、どこにでもいるごく普通の一般人(超凡人笑い泣き)、Roberto Frontaliさん(タイトルロール)