ロッテルダム・フィルハーモニー管弦楽団来日公演を聴いてきました。
2023年6月26日（月）19時開演 東京芸術劇場 コンサートホール Tokyo Metropolitan Theatre Concert Hall
ロッテルダム・フィルハーモニー管弦楽団 Rotterdam Philharmonic Orchestra
【指揮】ラハフ・シャニ Lahav Shani（ロッテルダム・フィルハーモニー管弦楽団首席指揮者, Chief Conductor） 【ピアノ】藤田真央
ラフマニノフ：ピアノ協奏曲第３番 ニ短調 Op. 30
チャイコフスキー：交響曲第６番 ロ短調 「悲愴」 Op.74
Rachmaninov: Piano Concerto No. 3 in D Minor, Op. 30
Tchaikovsky: Symphony No. 6 in B Minor, Op. 74, “Pathétique”
【アンコール】
ショパン：練習曲 Op.25-1 「エオリアンハープ」（ピアノ：藤田真央）
ドヴォルザーク：スラヴ舞曲第10番 Op.72-2 （ピアノ：藤田真央＆ラハフ・シャニ）
エルガー：エニグマ変奏曲より「ニムロッド」
クラオタさん達クラシック音楽愛好家さん達はこぞって都響のブル５を聴きに行っている一方で、私はそのチケットをお譲りして、ロッテルダムフィル来日公演へ。日曜日の亀井クンのラフマニノフ第２番に続いて、その翌日に真央クンの同第３番とはなんたる贅沢
ラフマニノフの３番はピアノ協奏曲の中で一番好きな作品。
職場のみなさんは重要な会議中ですが、私は「あとはよろしく〜」と心の中で言いながら、さっさと見切りをつけて池袋へ。
真央クンが弾く第３番を聴くのは、Joli家みんなで聴いた昨年11月末（ロリー・マクドナルド指揮東京シティフィル＠サントリーホール）以来半年ぶり４回目。何度聴いても真央クンが素晴らしい
彼にとってこの作品はお手のもので、なんなくさらさら弾いているので見た目はあっさりしているんだけど、第１楽章中盤あたりからのグルーヴ感が最高シャニの指揮もオケも実に見事にピアノと絡んで、めっちゃいいやん
真央クンのカデンツァもbravoです。なんと、ほとんど休みなしで第２楽章へ…第２楽章から第３楽章へはアタッカで入る曲だから、ぶっ通しで演奏するってことか
第２楽章ではオケもとても美しい〜
冒頭のオーボエ…それから悲愴などでもフルートがよかった。そして、真央クンのなんとも言えないまろやかな音色
絶妙なテンポと揺れ
アタッカで第３楽章に入るところがめちゃくちゃ好きなんだけど、この入り方が私の好みど真ん中
シャニと真央クン最高第３楽章がめっちゃんこ楽しい。真央クンの真骨頂シャニもオケを煽って真央クンとの一体感。こうしてほしいという揺れ、タメ、テンポ…どれもちょうどいい感じで幸せな気持ち
アンコールはラフマニノフかと思いきや、ショパンの「エオリアンハープ」で少し意表をつかれ…ステマネさんが椅子とピアノの楽譜台をセットしたかと思ったら…なんと、アンコール２曲目は指揮のシャニと真央クンが連弾（シャニはピアニストとしても活躍中）聞こえてきたのはみんなが知ってる超超超有名なスラブ舞曲第10番どこまで楽しませてくれるんだぁ〜
後半はチャイコ『悲愴』。大好きな曲だけど、最近のチラシではなぜか４番ばかり。６番を聴くのは秋山＆東響以来２年ぶり。シャニの指揮が素晴らしいの一言。34歳と若いがなかなかの素晴らしい指揮者美しい第１楽章第２主題の旋律の浮き上がらせ方…第２楽章の軽快さがものすごく楽しい。身体全体を使ってオケを統制。第３楽章のグルーヴ感は過去聴いた中でもトップレベルではと思うほど。終わったと間違えて拍手する有名なところで、やっぱり予想どおり数人がパラパラと拍手…まぁ、この熱狂的な第３楽章の演奏じゃ、そりゃ間違えるよねと納得。それくらい熱量のある演奏でした。そして第４楽章の美しさ切なさに泣けた
シャニは手を下ろさず、静寂が約30秒。で、満員の客席から熱狂的な拍手
素晴らしい
アンコールはなんとニムロッド…この曲が流れると自動的に涙腺が決壊するようにプログラムされている私は当然
（Japan ArtsのTwitterより）
真央クン目当てに行った演奏会だけど…もちろん真央クンのラフマニノフが素晴らしかったけど、シャニの指揮がめっちゃよかった。今夜のミューザ川崎のコンサート（真央クンのラフマ３番とブラ１）も行きたかったけど、当然チケット完売。シャニは近々また来日するみたいだけど、ぜひまた聴いてみたい
ラフマニノフのピアノ協奏曲週間はもう少し続きます…