リンパ浮腫と外科治療 | これって闘病!?

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子宮頸癌Ⅰb2でした


お久しブリーフ(古)。
あ、お久しブリ大根でもいいか(どうでもいい)。

わたしは元気でーす♥

この写真は、今日の内容と全く無関係です。
新生姜がたくさん売られていたので、甘酢漬けにしたり、ジンジャーシロップにしたり。
これはピリっとスパイス効いたシロップになりました。
ふふふ。まるでデキる主婦みたいでしょう?
そう妄想していてくださいね。イメージ戦略です(←なんの?)。



ジンジャーシロップ2017





◆◇


梅雨の季節に突入しましたね。
夏は台風もやってくる。
イレウス持ちの人、リンパ浮腫の人、神経障害の人…などなど、後遺症と長ーいお付き合いのみなさま。
暑さや低気圧に参ってませんかー?



さて、そんな中のリンパ浮腫。

1度発症したら、完治はないと言われています。
適切な対処をすることで、悪化を防いだり、現状維持することはできると言われます。

ですが、それはなかなか大変なことでして。

「進行性」「不可逆性」なんて言われているくらいなので、私の場合もジワジワ進行していきました。

私は、発症してすぐに専門外来に行きました。
そのころの自覚症状は主に「痛み」と「膨張感」で、メジャーで下肢を計測しなければ、パっと見にはわかりにくい程度の浮腫。
抗がん剤治療中で、全身が浮腫んでいたのでなおさら他人からは、わかりにくかったと思います。
もちろん、予防にならないと理解した上で、術後早期からセルフドレナージをしたり、弱圧のストッキングを着用していました。
何をしても、何もしなくても、発症するときはしてしまう。それがリンパ浮腫。

発症してからは、日に日に痛みは増していき、弾性ストッキングは購入する毎にどんどん圧の高いものになっていきました。

何より、24時間、激痛じゃないにしろ痛みがあることは精神的に疲弊します。
いろいろ活動したいのに、痛みがあるため、自ずと制限してしまう。
更には、悪化を想像してしまい不安になる。

ただでさえ「がん」のことだけでも先行きの不安が付きまとうのです。
できるだけ、元気に普通に暮らしたい。
なのに後遺症がそれを邪魔をする。
なんというか、負の連鎖とでもいいましょうか。
どんなに前向きにいようとも、滅入ってしまう。


そこで、ワタクシ。

実は、外科治療を受けていたことを白状します(しかも2回……笑)。
いわゆる「リンパ管細静脈吻合術(LVA)」です。
え?いつのまに?って思われたでしょうか。
隠していたわけではありませんよー。
詳細は割愛させてくださいね。

もちろん「手術を受けたら完治する」などとと思って手術を決めたわけではありません。
ただ、自分のリンパ流やリンパ管の機能がどうなのかを客観的に知りたかったことと、今現在、自分にできることをしたかった。それだけでした。
そして手術を決心した理由は「できるかぎりのことをした」という気持ちがあるだけで、いくらか救われるのかもしれないと、そう思ったからです。
何より「この痛みが少しでも軽くなるのなら」という希望ももちろんありました。


結果として、私は手術を受けて良かったと思っています。

結論から言うと、肝心の痛みは、ゼロにはなっていませんし、以前の痛みが10だとしたら、今は5くらいという感じです。自分的にはこれだけでもうれしい。
でも、「やれることはやっているんだ」という思いが、私の心を軽くしました。

LVAを受けると決める前、リンパ管シンチという検査を受けました。
当たり前ですが、私のお腹のリンパ、まったく映らなかったんです。からっぽ。
担当の医師からも「かなりガッチリと郭清したんだね~」と言われました。
そして「でも、生きるためだったからね。頑張ったね」「うん、これは確かに痛いでしょうね」と。

泣きそうになりました。
リンパ浮腫は痛くないと書籍に書いてあったりしますし、婦人科医をはじめ、医療者にもそう言われていましたから、「じゃあ、この痛みはなんなんだ?」「私が人より痛みに弱いのか?」と、ずっとモヤモヤしていました。
だけど、解剖的なことを含め説明をしてもらい、これは浮腫に伴う痛みだと理解できたことと、それをちゃんと受け止めてもらえたことが嬉しかったです。
(ちなみに、かなり進行して重度の浮腫になると、逆に痛みは軽減するか無くなるそうです)

検査結果を実際に目で見て、説明を受け確認できて「ああ、やっぱりそうか」と納得して、同時にスッキリしました。


手術の効果としては、改善された部分もあれば、比較的、症状の見られなかった部分の浮腫が進行してきていたりです。
(仕事復帰したら悪化するだろうなぁーと想像していたので、まぁ想定内)
それを自分の中で「よし」とするか「効果なくてダメだった」と受け取るかは、最初の目標設定にもよるのでしょうし、期待値が大きいとダメな部分にばかり目がいくものなのかもしれません。
個人差はあるでしょうが、手術も圧迫療法ありき、だと思います。
なので、
私自身は手術を受けてとても良かったと思っていますが、一概に「外科治療がオススメ!」とは言いきれません。



泣いても嘆いても時間は戻らないし、がんになる前の自分には戻らないので、後遺症とお付き合いしていくしかないなら、少しでも自分が納得して、受け入れて、前を向いて生活できる方法を模索していくしかありません。

「もっと良い方法を見つけていくから、まだまだ長生きしてくださいね」
LVA後の診察で医師から言われました。
長生きしたら、その分、とっても良い治療法が確立されるかもしれないという希望をもらえたこと。

それが何よりのLVA効果だったかもしれません(笑)。←お医者さんガックリ?