前回の私のぼやきを読んでくれた皆さま、ありがとうございます。
そして、やさしいコメントまで…とっても
本当に感謝!
でね、改めて思いました。
いただいたコメントにもあったけど、やりたいことをやるには元気な体と心が必要だってこと。
タイムリーなことに先日、友人との会話でもそんな話になりました。
友人が言いました。
「本当の意味で自由に生きるって難しい」
これまで、誰かに「残りの人生、好きなことをいっぱいやって生きたらいいじゃない?」
なんて言葉を聞いたり、または言われたことはありませんか?
かくいう私も、自分ががんになる前はそんことを漠然と思っていました。
まぁ、今でも「部分的には」賛成。そう思う。
けど、これはある意味、健康な人の思考なのかも…と感じる。
確かに私たちのようにがんになって、いや、なったからこそ好きなように生きてます!という人は現実にたくさんいるだろうし、こんな風にブログやSNSなんか見ていると、好きなように自分らしくステキに生きてる人がたくさんいるなぁーステキだなぁーと思います。
だけど自分に置き換えて考えると、好きなこと、やりたいことをやるには、無意識なのか意識的になのか、「それは今の自分にできるのか?」を考えて、選別しちゃっている。
健康で、潤沢に時間やお金があって、なんのしがらみも無いなら別だけど、例え健康であっても好きに自由に生きてると自信を持って言える人はどれくらいいるだろうと思う。
それがまして、こうして病気になったら?
例えば、遠くに旅行したいー!と思っても。
治療中だったら、体調によっては行けなかったりする、かも。
リンパ浮腫が長旅や飛行機の気圧に耐えられるかな?とか躊躇する、かも。
痛みがあって、たくさんは歩けない、かも。
治療にお金がかかっている上に、仕事も辞めざるをえなかったり、もしくは以前より収入が減っちゃって金銭的に厳しくて、旅行どころじゃない、かも。
家族がいたら、その状況によっては優先すべきことがあって、自分の欲は後回しにしちゃう、かも。
etc…
考えたらキリがない。
そもそも、元気じゃないと、やりたいことや好きなことを思い浮かべることすらできないかもしれない。
思考が停止しているというか、考えがそういうことに及ばないというか。
私は抗がん剤治療期間中、ほぼほぼグッタリしている日の方が大半だったので、何か考えたり行動することすら難しかったし。
まぁ、健康な人でも病気の人でも、やりたいことが全て「できること」とは限らないのだけど、両者にとってその範囲に差があるなぁーと思ったりします。
うまく言えないけれど、ハードルの高さが違う気がする。
元気で健康な人から見たらとても些細なことだとしても、病気で心や体が弱っていると、その些細なことをするには、いろんなことを調整して準備して、試行錯誤して、恐る恐る行動して…とかになる。
きっと、「病気になったからこそ好きに自由にやりたいことやって生きてるよー!」という人だって、その裏では、色んなことを諦めたり、やりたいことの中でも「できること」を選別したり、いっぱい考えていて、そのうえでチャレンジしてるのだろうなーとも思う。
だけど、それすら難しくてチャレンジしたくてもできない人だっている。
そんな時に「やりたいことをやったら?」なんて言葉は、ちょっと…いえ、とても酷な気がします。
いろんな人がいるので、一概には言えないのは承知してるけど。
がんを経験してからの私は「残りの人生、好きなことして生きたら?」なんて、他人に言えなくなりました。
誰かに言われなくても、きっと病気を経験した人は自分の人生や生き方を見つめただろうし、これからの生き方を考えただろうし、考えている最中だったり、自分なりに何とかしたい、しよう、と思っているんじゃないかな。
たまに、心底病気のことも病気にまつわる障がいや弊害(体だけじゃなくね)のことも、諸々そういうのから解き放たれて自由に生きられたらいいのに…なんて思うけど。
もちろん簡単にはそうはいかなくて。
でも、不自由だからこそ「自由」や「好きなこと」ができたときは、嬉しさや幸せが倍増するものだなーと実感しています。
誰かから見たらきっと、なんてことないことだとしても。
それが、好きなこと、やりたいことの一部や切れ端のような小さなことだとしても。
もしもできたなら、自分にとって大きな自信と幸せを感じられると思うから。
そんな風に、小さな切れ端の成功体験を積み重ねていけたらいいなと思う。
健康な人とはハードルの高さが違っても。
自分に合う高さでいいよね、と思ったり。
その分ね、幸せの閾値の範囲はきっと、広くなっている気がするから。
あれ?
またまた何言ってるかわからなくなってしまいました(笑)。
とにかく。
好きなように生きるって難しいし、心と体が元気じゃないとさらに難しいということで。
いろんなつらいことや苦しいこと、悲しいこと、悩ましいこと、悔しいこと、むかつくことがあったりする。
それでも、悩んで考えて工夫して、その結果うれしくて笑顔になれるときだってある。
小さなことでも、それはやっぱりとても幸福なことなのよね。
と、ちょっと(酔っ払いながら)考えていました。
ま、あんまり考えすぎずに行動するのが一番いいんだと思う(←( ´∀` )笑)。え?
ではまた~。(・∀・)