編集長の富田志乃です。
文字を校正する際の
専門用語に
「ひらく」
「閉じる」
という言葉があります。
漢字→ひらがな
を「ひらく」
ひらがな→感じ
を「閉じる」
と表現します。
さて、はじめての著者
またはあまり慣れていない人に
原稿のチェックをしていただくと
ひらがなを漢字に直して
くる人が多く、
ひらがなばかりだと
著者としてバカだと思われそうだ
とおっしゃっていた
人もいましたが、
書籍は、
専門書や上級者向けで
ない限り、できるだけ
「ひらがな」表記の方が
読者は読みやすく
また柔らかく、
簡単な印象を与えるのです。
たとえば
「行く」→いく
「時」→とき
「言葉」→ことば
「出来る」→できる
「丁度」→ちょうど
など、漢字にするよりも
柔らかく感じませんか?
ひらがなは
奈良時代を中心に使われていた
万葉仮名(漢字)に代わって、
平安時代に広がったと言われています。
ひらがなは女手(おんなで)と
呼ばれ主に女性が使い、
万葉仮名(漢字)は男手(おとこで)といい
主に男性が用いてたそうです。
大河ドラマ
「光るの君へ」
で紫式部が漢詩を読んだ際、
女性なのに・・というような
セリフがあったような・・。
ちなみに戦後まで
公文書などは
漢字とカタカナで表記されていました。
なお、
ひらがなは
西暦800年ごろに
カタカナは
西暦900年ごろ
カタカナの方が
ひらがなよりも先に
作られているんですよ。
こんな風に
文字ができた歴史からも
わかるように
より身近で
読みやすく
簡単な印象を与えるのは
「ひらがな」
もちろん公文書でも
ひらがなを用いています。
そもそも、
漢字ばかりの文章を
イメージしてください。
読みたい!と思いますか?
文章は見た目も大切なんです。
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