編集長の富田志乃です。
昔は、
上司とお寿司屋さんに
行くのが嫌でした。
その上司は
「好きなものを食べていいよ」
と言うわりには
自分は
カッパ巻きとか
ひもキューとか頼むし、
中とろも一貫程度
それじゃあ、
注文できるわけないじゃん
と思っていたのです。
ケチのくせに、
お寿司屋に誘うなよ
と内心思っていました。
でもね、
いまならわかるんです。
悪酔いしないように
ひもキューを
軽く食べて、
日本酒のあてに
お刺身と、一品料理を数品。
そのあと、
少々お寿司をつまんでも、
締めは、
ワサビの利いた
かんぴょう巻きがいいよね。
途中
大トロなんか食べちゃったら
その時点で終了。
中とろだって
一貫が限界。
ケチだったのではなくて、
大人の胃袋だったね。
上司たちが、
焼肉屋さんで
野菜焼きを注文するのは
意味がわからないと
思っていたのです。
ですから
「野菜焼き」が
テーブルに運ばれてくると
とても不機嫌な顔を
していたと思います。
私はいまだに
注文はしませんが、
上カルビについてくる
たまねぎとかピーマンとか
食べたいなあーって
思うもん。
でも、そうだよね、
野菜を食べなくちゃと
思っていたんだよね。
ごめんね、
お父さんたち。
「同じ話ばかりしやがって」
と、思っていたけど、
私もきっと
同じ話ばかりしている
おばさんになっています。
いま、わからなくても
いつかわかる日がくる。
若い人に腹を立てても仕方がない。
いつか、わかる日がくるのだから。
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