再現性がものをいう | 編集長富田志乃の部屋 ~人生が変わる出版のお話~

編集長富田志乃の部屋 ~人生が変わる出版のお話~

出版業界33年。
営業(広告、書店、取次)から編集に至るまで、まるっと制覇!
出版業界を知り尽くした現役編集長が、出版のあれやこれをお伝えします。
元宝塚花組トップスター柚香光さんと上カルビをこよなく愛する肉食系編集長

編集長の富田志乃です。

 

大学生に、

なぜユーチューバーの

「ヒカル」さん好きなの?

と聞いてみました。

 

「だって成功しているし、お金持ちだし」と

 

え?だったら

「ヒカキン」さんの方がもっと成功しているじゃん

 

と言ったら

 

ヒカキンさんになると、

大御所過ぎるんですって。

絶対にまねできない、絶対に届かないと

思うから、憧れの対象にすらならないと・・・。

 

いや、ヒカルさんになることだって

かなり難しいとは思うのですが、

 

それでも、今の人は

できるだけ「再現」できそうな人に

憧れを持つのかな。

 

なんて思いました。

本の企画も同様。

 

絶対にまねできない人生からは

学びを得るのは難しく、

 

できるだけ身近な人から

できるだけ簡単で

すぐ成果が出そうなものに

 

興味を示す傾向にあります。

 

あの人みたいになりたい!

つまり「再現」を売るところに

ビジネスの種もあるようです。

 

私みたいに、

インスタでバスって、

チヤホヤされませんか?

のセミナー

 

●●さんのように

LINEを使って集客して

儲けませんかのセミナー

 

考えてみたら

巷にはふれているセミナーは

「再現」の仕方を教えているもの

が多いですよね?

 

ただし

くだんの、

バズってチヤホヤも、

本気で芸能人になろう、

モデルになろうでは、

集客はできません。

 

インスタで誰でも簡単にバズることが

できるからという前提があるから

高額セミナーに人が群がるのです。

 

上場企業相手の

ビジネスをするための

起業講座では人は尻込みしても、

LINEで一儲けだから、

やってみよう!となるのです。

 

つまり、

自分でもやれるかな?と

思えるような

身近な再現が、

いまのムーブメントのようです。

ただ、身近な再現だって

だれこれと

簡単に再現できるものではありません。

 

インスタでバズるにも

LINEで一儲けにも

努力は必要ですし、

 

努力したって

結果がでないこともある。

 

「再現」は、

できそうだけどできない。

 

でも、できそうに

教えられる人が、

 

著者としても

セミナー講師としても

有能なんだろうなあと

思います。

 

 

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