装丁デザインのあれこれ | 編集長富田志乃の部屋 ~人生が変わる出版のお話~

編集長富田志乃の部屋 ~人生が変わる出版のお話~

出版業界33年。
営業(広告、書店、取次)から編集に至るまで、まるっと制覇!
出版業界を知り尽くした現役編集長が、出版のあれやこれをお伝えします。
元宝塚花組トップスター柚香光さんと上カルビをこよなく愛する肉食系編集長

編集長の富田志乃です

 

書籍のタイトルをつけること、

本当に難しいし、大変なんですよ

再三、ここで愚痴っていますが、

 

同じくらい大変なのが

装丁デザイン

 

デザインを私がするわけではありませんが、

 

イメージを伝え

プロの装丁デザイナーに

デザインしていただきます。

 

その際、3~4パターンくらい

つくってくださるので、

その中から選ぶわけですが、

 

どうしても、安全、安心を

ベースに選ぶと

 

いま、売れている本のデザインに

引っ張られがち。

 

売れている本に

似ている方が、

売れるのではないかと

思ってしまうのです。

 

これは、わたしだけでなく、

どこの出版社も同様で、

 

だから似たようなタイトル、

似たようなデザインの

本が多くなるのですが・・。

さて最近は、

著者さんがFacebookなどで

「どの表紙がいいですか!」という

アンケートを

取ってくださるケースがあります。

 

そうすると、

出版社側の一番人気が、

一番不人気、

 

出版社側の、捨て駒が

一番人気

 

なんてこともあるのです。

 

ただ、実際に本になり

書店さんに並んだあと、

 

アンケート結果を無視して、

「しまった」というケースと

 

アンケートを重視して

「しまった」というケースもあって

 

なんとも悩ましいのです。

理由はいろいろありますが、

まずは

アンケートに投票してくれた人が

必ずしもその本のメイン読者層では

ない場合もあります。

(その方は、買ってはくれるでしょうが・・)

 

先日も他社の編集者数名と

お話しをしましたが、

 

タイトル、オビコピー

カバーデザインは

どうも苦手だと

言っていた人が多かったので、

 

みなさん、苦戦しているんだなと

思います。

 

わたしも毎回

悶絶しています。

 

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