パートナーシップの企画は、本にするのは難しい・・。 | 編集長富田志乃の部屋 ~人生が変わる出版のお話~

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好きなものは宝塚。とくに花組推し。
上カルビをこよなく愛する肉食系編集長

編集長の富田志乃です。

 

わたしに寄せられる企画書で、

パートナーシップの本を書きたい

という方が一定数います。

 

たしかに、

パートナーシップで

悩んでいる人は多いですし、

ニーズはあるのかもしれませんが、

 

ご自身の家庭がうまくいっているから、

パートナーシップ本を出したい

 

というのは、ちょっと乱暴な企画の

たてかたかなと思っています。

 

そもそも、

ご自身たちが

「幸せだ」と感じている幸せが

一般的に幸せなのかどうかも

わかりません。

 

「私の夫は素晴らしい」

「世の中の夫が

うちの夫のようになればいい」と

 

話してくださった方のご主人が、

わたしには単に

自分の意思のない、

奥さんの言いなりに

なっているだけの

ように感じました。

 

わたしは、あんな夫は

ちょっと

いやかなと思っちゃった(笑)

 

つまり、

自分の家庭の幸せは、

他人の家庭の幸せとは限りません。

 

ご本人にとっては、

純粋に、

パートナーシップで苦しむ人を

救いたいと、

思っているのでしょうが、

 

自分の体験談。

自分の家庭の例だけで

押し切った

パートナーシップ本となると、

 

誰も羨ましいとも思わない、

家庭の自慢話になってしまうのです。

では、どうしたらいいのか。

 

まずは本ではなく、

たくさんの方を救ってください。

 

本があるから

たくさんの方を救えるのではなく、

 

まず、たくさんの方を

救ってから、その実績をもって

本にするからこそ、

 

さらに多くの人を救えるのです。

 

いろいろな夫婦の形があります。

いろいろな家庭の形があります。

 

それをしっかり受け止め

アドバイスし、幸せに導いてください。

 

どれだけの人を救えたか。

 

その数が本になるか、

ならないかの

判断材料となります。

 

なお、

脳科学や心理学のアプローチで

書く場合は、

その根拠と、やはり統計が必要です。

「幸せ」は共通用語ではありません。

 

幸せも数値化できないと

共通用語にはならないのです。

 

どれだけの人を救ったのか

どれだけの回数、

アドバイスしたのかが重要。

 

まずは、実績作りから

はじめてみましょう。

 

 

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