私ったら、全問用語はダメよって言っているくせに・・・ | 編集長富田志乃の部屋 ~人生が変わる出版のお話~

編集長富田志乃の部屋 ~人生が変わる出版のお話~

出版業界31年。
営業(広告、書店、取次)から編集に至るまで、まるっと制覇!
出版業界を知り尽くした現役編集長が、出版のあれやこれをお伝えします。
好きなものは宝塚。とくに花組推し。
上カルビをこよなく愛する肉食系編集長

編集長の富田志乃です。

 

企業向け案件のプレゼン資料をつくり、

 

友人のクリエイターに

見てもらったときのこと。

 

「フェア」

「平積み」

 

一般の人が

理解できると思う?

 

え?そこーーーー!!!

 

番線、版元、帳合、フォント、級数

 

こういう言葉は、

一般の人には

なかなか通じない

出版業界用語なのだろうと、

 

一般の方に向けて話しをする際は

極力気を付けていました。

 

文章上でも使わないようには

していました。

 

ただ、

書店での「フェア」

本の陳列方法「平積み」までも

 

そうか、そうだよね。

わかる人にはわかるけど

わからない人だっていますよね?

 

先ほどのクリエイターいわく

 

「テレビ業界や、他の業界の人も同様。

みんな自分の業界で

通じる言葉を使ってプレゼンしがち。

それで、すごいでしょ?

すごいと思いませんか?

と熱く語られても、そもそも何を

言っているのかわからないし、

何が凄いのかもわからないと

伝わらないんだよね」と。

あぁ、そうでした

 

プレゼン資料とは

 

本でいう「企画書」

 

誰が読んでもわかるように

専門用語は使わず、

 

スゴイ、幸せ、感動、感謝

というふんわりした言葉で

説明するのではなく、

 

実績は数字で示してくださいと

 

いつも私も言っていました。

 

そうだよねー。

 

ただ、どれが専門用語で

どれが一般的に使われている言葉かって

 

その業界にどっぷり浸かってしまうと

以外とわからないのも事実。

 

やはり、他人の目を入れることは

とても大切なのだと思いました。

自分では、

けっして独りよがりのプレゼン資料を

作っているつもりはないのだけど、

 

専門用語を使うだけで、

 

自分本位なものに映ってしまう。

 

やはり、

企画書に限らず、資料は

 

誰でもわかる言葉で、

 

わからない言葉は、

きちんと説明をすることが

大切なんだと思います。

 

ちなみに

 

番線とは

取次(問屋、流通会社)が

書店を地域、ルートごとに区分し

番号化したもの。

各書店には必ずこの番号がついています

 

版元とは

出版社のこと。

出版元ということです。

 

フォントとは

書体のことです。

 

級数とは

文字の大きさです

 

 

 

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