本を読まない本当の理由 | 編集長富田志乃の部屋 ~人生が変わる出版のお話~

編集長富田志乃の部屋 ~人生が変わる出版のお話~

出版業界33年。
営業(広告、書店、取次)から編集に至るまで、まるっと制覇!
出版業界を知り尽くした現役編集長が、出版のあれやこれをお伝えします。
元宝塚花組トップスター柚香光さんと上カルビをこよなく愛する肉食系編集長

編集長の富田志乃です

 

10代、20代前半の人に会うと

聞くのは

 

「最近いつ本屋さんに行った?」

「なぜ、本読まないの?」

 

思ったよりも本屋さんに

行っている人が多いのはびっくり。

まぁ、思ったよりは・・だけど。

 

なぜ、本を読まないの?

の質問に対しての回答で

一番多いのは、

 

「活字は疲れる」

 

老眼でもないのに

なぜ、疲れるのだろうか・・・

 

ただ、LINEだって

5行以上は「なげーよ」と言われるから

 

長文が嫌なのでしょうね。

これって、

スマホやインターネットが

原因なのかしら?

 

そもそも読解力がないと、

国語だけでなく

物理や数学だって

問題解けないだろうに・・・・。

 

ただ、ある大学生が言ったのにです。

 

僕たちだって、

若いなりに、

人生に行き詰ることがあるんです。

うまくいかない、失恋したなども

含めて。

 

そのときに、

救いや、答えを

「本」に求めることがある。

 

そのとき読んだ本に、

感動したり

助けられたら

そこから先は本好きになるかも。

自分がそうだったように、と言っていたのです。

 

そうなんですよね、

なにかきっかけがあれば

本を好きになることもある。

 

ただ、

「その本、どこで買った?」と

聞いたら、

 

聞くだけ無駄?(笑)

 

Amazon

 

そうだろね。

本屋さんじゃないのですよね。

つまり、

人生の悩みの答えは本にあるよ

 

じゃなくって、

 

人生の悩みの答えは

 

本屋にあるよ!

 

という見せ方を本屋さんは

しないといけない。

 

若者の活字離れを憂うのではなく、

 

若者が行きたくなるような

発信をしていかなくちゃなのですよね。

 

若者が、

本を読まない本当の理由は

 

本の素敵さを

伝えられていない

出版業界全体の責任なのかもしれないと

 

最近、強く思う富田さんです。