編集長の富田志乃です
若い人の活字離れを叫ばれて
久しい昨今ですが、
インターネットや
スマホも普及によって
読まなくなったのは
「雑誌」なのです。
実際、
書籍は、
売れなくはなっていますが、
半減しているわけではない。
コミックにおいては、
相変わらず売れてはいる。
しかし、
「雑誌」が全く売れていない。
漫画ですら、
週刊や月刊の雑誌の
売上は下がる一方で、
休刊や廃刊が続いています。
雑誌の低迷が=出版業界の低迷であり、
書店減少に拍車をかけている
要因なのです。
書店が減れば、
「雑誌」を買う機会が失われるので、
ますます雑誌を読まなくなる。
ある女子高生がテレビで
「雑誌ってどこで買うの?」と
言っていましたが、
雑誌自体を目にしなくなったのです。
雑誌は、発売日が決まっており、
売れる部数もだいたい読めたので、
出版社にしても
書店にしても
「資金繰り」として、
経営の安定が図れました。
しかし書籍は
売れる本がいつ発売されるのか
わかりませんので、
とても不安定な経営に
なってしまいます。
とくに書店においては、
雑誌の低迷は顕著で、
廃業をする書店が増えていく
という、からくりなのです。
私が学生の頃は、
雑誌を買うために書店に行き、
ついでに、面白そうな
書籍を見つけて買っていました。
雑誌がなかったから、
書店に行く機会は半分以下だったと
思います。
雑誌が、
書店にいく「きっかけ」
だったのです。
いまは、
書店にいく「きっかけ」がない。
でもこのままでは、
日本中から本屋が消えてしまうぞと
ちょっと、ぞっとするような
未来を想像してしまいます。
書店に行くきっかけづくり。
紙の本でなければ
ならない理由を、
出版人の1人として、
真剣に模索しようと
思います。
KKロングセラーズ ホームページ
https://kklong.co.jp/公式LINE
https://lin.ee/hVtE3ic

