「ここが大切」は読者目線で | 編集長富田志乃の部屋 ~人生が変わる出版のお話~

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出版業界31年。
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出版業界を知り尽くした現役編集長が、出版のあれやこれをお伝えします。
好きなものは宝塚。とくに花組推し。
上カルビをこよなく愛する肉食系編集長

編集長の富田志乃です。

 

さて、

すべての本の構成が

そうなっているわけではありませんが、

 

ここは重要、

ここは大切

 

というところが太字になっている

 

という本を見たことはありませんか?

これ、著者に

 

大切なところを太字にしてください。

 

とお願いすると、

 

慣れた著者は、

 

読者目線で、相応しい文章を

指定してくださるのですが、

 

新人著者や、

慣れていない著者は、

 

え?なぜここを太字にするの?

と思ってしまうことが

多いのです。

 

つまり、

著者の思いを太字に

する傾向があるのです。

 

しかし本来、太字に

する箇所は、

 

読者に、

ここは大切だよ。

 

ここは重要です

 

を指すためにです。

 

もちろん

著者の思いも大切ではありますが、

 

それよりも読者にとって

知りたいのは、

 

著者のノウハウです。

 

 

これから本を出される方、

これから本を出したいと思っている方、

 

いまお持ちで、かつ、

太字のついた本を

 

意識して読んでみてください。

 

なるほど、強調するのはここなのか、

 

全体の文章の中で、大切にすべきか

ここなのか

 

など、客観的に見えてくると思います。

 

 

 

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