読者の困ったをしっかり定めれば、テーマはブレません。 | 編集長富田志乃の部屋 ~人生が変わる出版のお話~

編集長富田志乃の部屋 ~人生が変わる出版のお話~

出版業界33年。
営業(広告、書店、取次)から編集に至るまで、まるっと制覇!
出版業界を知り尽くした現役編集長が、出版のあれやこれをお伝えします。
元宝塚花組トップスター柚香光さんと上カルビをこよなく愛する肉食系編集長

編集長の富田志乃です。

 

はじめて本を出そうと思うと、

あれも入れたい、

これも入れたいと、

ついつい盛沢山な

企画になりがちです。

 

そうなると

テーマがブレてしまい、

いったい誰のための

何の本なのかがわからなくなってしまいます。

 

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例/話し方の本

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「話し方」に困っている人に向けた本

と決めたとします。

 

では、その困ったは、

どの程度なのでしょうか?

どんな風に困っている人なのでしょうか?

 

1、会話そのものが長続きしない

 

2、日常の会話には困っていないが、プレゼンで採用されるような

 話し方ができない

 

3、ついつい高圧的な言い方になってしまい、

 部下から煙たがれている

 

上記3パターンの人の

「話すのが苦手」レベルはまったく違います。

困っている事柄もまったく違います。

 

つまり、一口に「話し方の本」としても

 

どんな人に向けた本にするのかによって

内容は変わってくるのです。

 

出版関係者から、

 

『テーマがわかりにくい』

『読者が見えない』

 

もし、そんな風にアドバイスされたら

 

読者の困ったを徹底的に

絞ってください。

 

読者の困ったが定まれば、

同時にテーマも定まってきます。

 

是非、やってみてください。

 

 

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