本も時代に合わせてカスタマイズしています! | 編集長富田志乃の部屋 ~人生が変わる出版のお話~

編集長富田志乃の部屋 ~人生が変わる出版のお話~

出版業界33年。
営業(広告、書店、取次)から編集に至るまで、まるっと制覇!
出版業界を知り尽くした現役編集長が、出版のあれやこれをお伝えします。
元宝塚花組トップスター柚香光さんと上カルビをこよなく愛する肉食系編集長

編集長の富田志乃です。

 

最近、書店さんに並んでいる本を見て

気が付いたことがあります。

 

表紙の「タイトルの文字が横」の本が

圧倒的に多いということ。

 

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若い人は、縦の文字よりも

横の文字に慣れているから。

 

横組みの方が手に取りやすいから。

などの理由があるのでしょう。

 

たしかに、

 

タイトル文字が縦だと、

ちょっと難しい、堅い印象があるかもしれません。

 

ただ、コミックを見ると、

必ずしも横タイトルばかりではありませんから、

 

若い人が、縦文字は避ける

ということもないだろうとは思いますし、

 

横組みだらけの中で、

縦の文字はむしろ書店店頭で目立つのかなと

思っています。

 

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また、ここ数年の傾向として

1ページの行数が少なくなっています。

(1ページ全体の文字数も減っている)

 

かつては、

弊社でも1ページ15行から17行を平均と

しておりましたが、

 

最近は13行の本も増えてきました。

 

行数を減らすことで、

文字と文字の間があくため、

読みやすいと言われています。

 

1冊に詰め込めるだけ情報は詰め込む!

という時代もありましたが、

いまは1テーマを

より手に取りやすく、

読みやすく、簡単に再現しやすく

 

の流れになっています。

 

チキンラーメンなど、

昔からあるものでも、

時代とともに、

味は少しずつ変わってきています。

 

本も同様。

時代に合わせて、

そのときの読者に合わせて

 

実は少しずつ、カスタマイズされている

というお話でした。

 

 

 

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