編集長の富田志乃です。
最近、書店さんに並んでいる本を見て
気が付いたことがあります。
表紙の「タイトルの文字が横」の本が
圧倒的に多いということ。
若い人は、縦の文字よりも
横の文字に慣れているから。
横組みの方が手に取りやすいから。
などの理由があるのでしょう。
たしかに、
タイトル文字が縦だと、
ちょっと難しい、堅い印象があるかもしれません。
ただ、コミックを見ると、
必ずしも横タイトルばかりではありませんから、
若い人が、縦文字は避ける
ということもないだろうとは思いますし、
横組みだらけの中で、
縦の文字はむしろ書店店頭で目立つのかなと
思っています。

また、ここ数年の傾向として
1ページの行数が少なくなっています。
(1ページ全体の文字数も減っている)
かつては、
弊社でも1ページ15行から17行を平均と
しておりましたが、
最近は13行の本も増えてきました。
行数を減らすことで、
文字と文字の間があくため、
読みやすいと言われています。
1冊に詰め込めるだけ情報は詰め込む!
という時代もありましたが、
いまは1テーマを
より手に取りやすく、
読みやすく、簡単に再現しやすく
の流れになっています。
チキンラーメンなど、
昔からあるものでも、
時代とともに、
味は少しずつ変わってきています。
本も同様。
時代に合わせて、
そのときの読者に合わせて
実は少しずつ、カスタマイズされている
というお話でした。

