工程見直し | 酔いどれ大雑記 または砥石の断面図

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砥石、研ぎ、刃物を中心にした戯れ言

 

 

研ぎ出しについて、時間がある時に調べるのが日課になってたりします。
 
 
時間掛けた割りに思った様な仕上がりに出来ないのが、もどかしいというか、歯痒いというか…
 
 
上手く出来ない不器用な自分が腹立たしいのもあり、図書館で漆塗りの技術について書かれた書籍を閲覧したりしてました。
 
 
すると、何となく朧げながら見えて来ました。
 
 
という事で、この間えび茶で山立てした奥殿の巣板に試してみようとやってみています。
 
 
 
↑山立てしたところにえび茶を塗り、、、
 
 
銀粉をパラパラと撒きました。
 

銀と言っても本物の純銀じゃないですからね!

10g250円の安い銀色の粉です(^ ^)

 

 

で、撒いたら軽く真綿でトントンと叩き、良く密着する様にしてあげます。

 

これを乾燥させて上からネオクリヤーを薄く塗ってやり、撒いた銀粉の密着をあげてやります。

 

この一手間をやっておく事が大事みたいです。

まだ結果が出てないので分かりませんが、この辺の一手間を惜しまないでやる事で研ぎ出した時に仕上がりが違って来るのかなと思います。

 

で、乾いたらもう一度えび茶を塗り乾燥させ、またえび茶を塗り銀粉を撒き乾燥、乾いたらネオクリヤーを塗って銀粉を密着とやり、只今乾燥中です。

 

 

他にいつものところから、庄三郎の裁ち鋏の研ぎ依頼があったのでやっています。

 

 

↑左側から始めます。

 

 

裏側は無事ですが、こっち側は錆びてます。

 

 

錆びを落として磨いて返したのに、、、

 

 

でも、いつもよりは錆びも少ないからまだ良いのかも…錆びがない状態が一番ですが(*^^*)
 
試し切り用に切る対象の生地で包んで出してくれるので、先ず何処が切れなくなっているのか、またどれだけ切れなくなっているのかを確認します。
 
そこから要ネジをバラし、ネジ山の掃除と全体の磨きを済ませ、ストレートエッジで反りを確認してから研ぎを開始します。
 
切れ味自体はそれほど落ちてませんが、刃元辺りの切れが悪く場合によっては噛み込んでしまいます。
 
月山ビト#1000〜会津と研ぎ、下刃、上刃の両方を研いで組み立てて試し切りしましたが、まだ噛み込みが直らず…ムムッ!
 
バラして反りを矯め木で調整して組み直し試し切りするも変わらず。
 
2s師匠が作ってくれた円形金盤R4500を使い裏をやってみます。
 
 
油+WA#800で金盤に乗せた鋏を円の中心に向けて押し引きし慎重に研いでみます。
 
汚れを拭って組み直し試し切りすると、ようやく切れ味復活しました(o^^o)