難儀な刃物達 完結編 | 酔いどれ大雑記 または砥石の断面図

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砥石、研ぎ、刃物を中心にした戯れ言


ようやく何とか形になったんですが、初めに言っておきます。

完全な状態には直せなかったので、そこのところを皆さん温かい目で見て頂けたら幸いです(^_^;)


上から:銘が良く分からない柳刃
中:同じく出刃
下:同じく鯵裂き(小出刃?)


柳刃は裏が中高になっていたから、かなり時間掛かりましたが、出刃達はちゃんと裏すきがあったので、錆びを落として磨く作業だけでした。

柳刃は良〜く見ると刃元から真ん中にかけて鎬筋を真っ直ぐに出来ずでした…修行が足りません!m(_ _)m
逆に上手く仕上げられていれば、もう少しアップの写真を載せたんですが、、、。

お次は三徳とペティ


この3本はこれといった障害?もなく、順調に汚れ、錆びを落として研ぎました。

ただ、上の三徳の柄が経年劣化?で色落ちした状態だったので、ワトコオイルを何種類か混ぜて何となく似た色にして塗っておきました。




最後にマッシュルーム収穫刃先


長年蓄積された汚れと錆びを落とし、研承#600〜月山ビト#1000と研ぎ、最後に会津砥で仕上げてみました。

因みにこの鋏、ネジがカシメられていて外せないんです。
で、刃が開いてしまってるのでネジを少しずつ軽く叩いて確認を繰り返し、後もう少しってところでネジがポッキリと折れてしまいました。

腐食で細くなっていたみたいで、画像にはありませんが鋏本体の穴も大分広がってしまっていて、動刃と静刃としたら、動刃を固定して静刃を動かすとネジの頭の脇に穴が見えてしまう位です。

後半年くらいでマッシュルームを辞めてしまうという事なので、あり合わせのネジを付けたのが右下の鋏です。



何だかスッキリしない結末でお恥ずかしいですが、諸々を考えるとこの辺が着地点かと思い終了としましたm(_ _)m