青砥の成形 | 酔いどれ大雑記 または砥石の断面図

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砥石、研ぎ、刃物を中心にした戯れ言


研ぎ仲間のせいさんから大分前に送られて来た青砥が漸く出来上がったので、その製作工程をダイジェストで…。

原石を切断したのは昨年の11月でしたが、部分的に欠けがあり充填接着剤で補修したところで作業が止まっていました。


↑左側手前と右側奥が斜めに欠けてるのが分かると思います。



↑何とか同じくらいの寸法に二本取れる様なので、とりあえず切ってみて充填接着剤で欠け部分を埋めながらこの後どうするかを考えました。

2本を別々にするか、はたまた重ねて貼り合わせて中砥らしい厚みを出すか…。



↑余計な部分を切ったところ


左側の上に右側を乗せて貼り付けました。

勿論、充填接着剤で欠け部分を埋めてからです。



↑こんな感じです。

で、ここから側面、端面を網目両面ヤスリやダイヤモンド砥石でひたすら擦って行く訳です。

仕事柄、他の人よりも直角度や平行度が目に付いてしまうので大体でいいや!…が出来ない部分があり、余計に時間が掛かってしまいます(o^^o)

言い訳をさせて貰うならば、この後養生のため蚊帳布か和紙を貼り付け様と思っているので、出来るだけ平面にしてキチンと貼り付け強度を確保したいんです…ここを手抜きしてもし万が一割れてしまったらせいさんに顔向け出来ないですしね…。


で、諸々クリア出来たので和紙を貼り、スーパークリアを濃度を段階的に濃くしながら重ね塗りし和紙を固め、仕上げに艶消黒を塗りました。


砥面より下げた位置でぐるりとカッターで和紙を切って完成です。

砥石が減って貼り合わせ部分に行く程、充填接着剤が顔を出して来てしまうので、時間稼ぎ&広い面積の状態で長く使える様に天地両面仕様に、養生は側面だけにしてあります。

せいさん、そのうち送りますから〜!(^_^)